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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

C83Aサーモスタット交換

2011-12-17 | その他修理
11/25の富士山のふもとへの遠征で氷点下14℃まで下がった。
何とかガラスの霜を取り帰路に就いたのだが、途中、高速に乗る迄は
何となく車のヒーターは暖かかったのだが、高速に入ると、どんどん
水温計の針が下がって、左に張り付き、完全にオーバークール状態!
車内は10℃位まで温度が下がる。ありゃ~!こりゃサーモスタットが
開きっぱなしだな~!その日はしょうがないので寒い思いをしながら
三鷹に帰り着いた。これから冬本番なので、治しておかないと辛いので
取り合えず部品を調達することにした。


30年ぐらい昔、学生時代に当時乗ってた、ギャランFTOなんて懐かしい
車のサーモスタットが壊れて、交換した記憶があるが、確かあの時は
近くのホームセンターでサーモスタットを買った記憶がある。
汎用品らしく、付属のガスケットには、何箇所か異なる位置に穴が空け
られるように成ってた。

そんな訳で、近所のホームセンター、オートバックス、ドライバー
スタンドと回ったが、どこにもサーモスタットなんて置いてない。
あれ~、需要がなくなったのかな?しょうがないので、三菱のディラー
へ行き、サーモスタットキットを発注。価格は約3,800円だった。

なんか、昔は1000円ぐらいだった記憶があるのだが、メーカー純正品
だから高いのだろうか、、、、

まあ、文句を言っても始まらないので、注文した部品を引き取って、
早速、交換する事にした。

なんとか、ジャッキアップせずに交換できないかと思ったのだが、
ラジエター液のドレインコックに手が届き難いので、しょうがないので
ジャッキアップしてから作業開始。

先ずは、ラジエターの冷却水を1/3程度抜いてアッパーホース内の
冷却水を出しておく。↓


アッパーホースを外し、サーモスタット取り付け部の上側のケースを外す


ケースを外すとサーモスタットがくっついて外れてきた。↓


 ↓外したサーモスタットと、   新品↓の比較


古いほうは、かなりバルブの位置が下がってしまい、開きっぱなしに
なっている様子がわかる。

ちなみに、こいつにはなにやら調整用のネジがついている。ひょっと
したらこいつの調整である程度ごまかせたかもしれないが、何しろ
昔やった時はこんな物ついてなかったので、そこまで頭が回らなかった。

上側のケースに残ったガスケットを↓スクレーパーで落とす。


下側の取り付け部もきれいに古いガスケットを削り落として、
新品のサーモスタットとガスケットをセット。↓


上側のケースとアッパーホースを元通り組み付ける。


という事で、冷却液をラジエターに戻して完了。

この後、12/3の遠征の時に乗ったが、ちゃんと行きの高速までの
短い間でも暖かくなるし、もちろん朝一番の冷えた帰り道の高速でも
冷え切った体を暖めながら帰ることが出来た。

という事で、これから寒くなってからの遠征も大丈夫だ~!って
普通は当たり前なんだけど、、、、(汗)

2011.12.3(12/17)

初めての月食観測

2011-12-10 | 天体観望・撮影(遠征地)
今日は、皆既月食の日である。天文趣味を初めてから2度目の月食で
晴れたのは今回が初めてなので、実質初めての月食観察と成った。
お天気は東京の方が良さそうなのだが、暗い所で見ると、月食中の
星が見えて楽しいとか本にも書かれているので、富士山のふもとへ
家内と一緒に遠征することにした。

GPVでは富士山方向は結構微妙な天気。これで曇ってたらお笑いものだ。
天気を心配しつつ、富士吉田の観望地につくと案の定、薄めの雲が出て
月はおぼろ状態。う~ん、とうなりながら取り合えず機材のセットアップ。
今回は、撮影用に13cm、眼視用に8cmを持ってきた。星景用の固定撮影も
準備したが、ちょっと出るのが遅れたのもあって、準備があわただしい。


月食が始まる直前に固定撮影の試し撮りをするが、露出がうまく月に
合わない。今回、星景用は微速度撮影を計画していて、インターバル
タイマーで、完全固定画角の中を月食の始まりから終わりまでを収めて
動画にする予定だったので、月食中の露出をオートで可変して貰う必要が
あると考えて、露出をオートの補正-2にしたのだが、それでも画面中の
黒い部分が多く、露出が月に合わないのだ。これだと月がにじんでしまい
月食だかなんだか判らなくなる。いろいろいじってる内にとうとう月食が
始まった。という事で固定撮影は微速度撮影をあきらめた。


【皆既月食とオリオン、ヒアデス、すばるの共演】
IXY Digital 910 is ISO800 f:4.6mm F:2.8 S:16sec
2011.12.10 23:23 撮影場所:山梨県富士吉田市 

今回、初めて月食をちゃんと見たが、以外に皆既中の月が明るくて、
あまり露出をあげられない。その時によって、暗い皆既月食もあるらしい
けど、今回のは、明るいほうなのかな?

さて、固定撮影の方は一旦おいといて、急いで13cmのセッティングに入る。
極軸等は合わせてあるが、まだカメラがセットできていない。急いでカメラを
セットし、光軸をあわせる。既に月食は始まってしまっている。
という事で、ちょっと始めの満月が取れなかったが、ざっと撮った月食中の
月を並べてみた。

(撮影条件は下の動画に同じ)

実は、こちらも微速度撮影の動画を最終目標にセッティングした事もあり
露出をオートの-2補正でスタートしたが、どうも画像が白とび気味。
しょうがないので、途中でマニュアルに切り替えたり、またオートに
戻したりと、いまひとつ。それに今回のインターバルスクリプトをIXY30Sで
使うのは初めてで、見てると時々何かの拍子で止まってしまう。止まらないか
見張りながら、止まったら、又シャッターを押しなおしての撮影である。

しかも追尾は恒星追尾でも何とかなるだろうと甘く見て、いつものスカイ
センサーを使ったら、思った以上にずれていく!途中で位置を修正するが
こりゃ、おかなしな動きの動画になってしまうぞ、、、、
月追尾の出来るDKVを持ってこなかった事が悔やまれる。

【次第に位置のづれる月食中の月】

極めつけは、月食の最後の部分でなんと、南中をだいぶ過ぎた月に、
GPとR125Sが耐えられず、残り30分位を残して、三脚と鏡筒が大接近!
どんどん三脚に近づく鏡筒を見てどうするか考えたが、どうしようもなく
ぶつかる直前に、撮影を止めてぐるりと鏡筒を反転して撮影を続ける。
この時に、カメラの向きを月の方向が同じに成る様に角度を変えて
取付ければ良かったのだが、その時は、そこまで頭が回らず、そのまま
鏡筒のみひっくり返して撮影を続けたので、途中から月の欠け側が反転(涙)

【鏡筒反転で、月の向きが、、、、】

という訳で、言い訳タラタラで、本当なら、反転の月をみんな角度調整
して切り出し直し、なおかつ他のコマも真ん中に来るように切り出し
なおして、露出も一定になるように調整すれば、そこそこまともな動画に
出来るのだが、欲張って30fpsを基本に撮影したので、反転するコマだけで
300コマ以上。全撮影コマ数1866枚にも成っている。頑張って、反転
(回転角調整)作業をなんとか300コマやったら力尽きてしまった。
しかも取りあえず動画にしたら微妙に角度が合ってないし、、、
と言うことで、とても細かい修正までやる元気が無くなったので、
とりあえず、細かい位置ズレや、露出のバラツキ、スクリプトの停止に
よるコマ欠け等もろもろの不具合を残したままで動画にした物をUPする
事にした。
(10fps位にレートを落とせば少しは作業量も減るけど、しゃくだし、、、)

見難い動画で申し訳ないが、月食当日のふいんき位は、味わえるかと、、、、
尚、1800枚をひっくり返す元気はないので、望遠鏡での反転画像のままです。
FullScreenで見ると、後ろの恒星も良く見えます。アラも良く見えるけど(汗)


【月食中の月】SM-R125S D:130 F:720 UW20mm 36倍
IXY30S f=4.9mm F:2.0~2.8 S:1/4~1/320 ISO:125~1600
CHDK Minimalistic Intervalometer Script 30fps (6秒インターバル)
2011.12.10 21:54~24:32 撮影場所:山梨県富士吉田市 

気が向いたら、位置あわせや露出あわせをした修正版を作るかも
しれないが、ちょっと作業量が多いので、いつ完成する事やら(汗)
(永遠に出来ないに1票)


ちなみに、撮影の隣で家内が8cmで眼視もしていたのだが、撮影の合間に
時々見せて貰ったが、皆既中は月のバックに恒星が見えるんですね。
赤い月はもちろんの事、ちょっと普段見る月と周りの様子も違って、
なかなか感動物でした。


動画も良く見ると、皆既中の月の後ろから恒星が現れて、だんだん遠ざかって
いく様子が写っていて、『ああ、月は星空の中をほんとに動いているんだ』
と実感できる映像になっていました。これを見ると恒星追尾じゃ、1時間以上の
動画は無理ですね。改めて月追尾を使わなかった事を悔やんでます。

なお、当日この場所では、天文屋さんはあまり見なかったですが、一般の方が
結構、近くに見に来ていました。でも普通の人は、たいてい皆既に入ると
帰っちゃうんですね。帰りがけに撮影場所の横を通って行ったグループが
声を掛けてくれたので、8cmで皆既中の月を覗いてもらいました。赤い月と
バックの恒星を楽しんで貰えたようです。撮影中のLCDモニタも見て結構
珍しがってもらえました。(汗)

とい言う訳で、今回の初めての月食の撮影、色々と反省点が山積みですが、
次回に経験を生かすということで、、、、次は日食かぁ~?!

2011.12.10(12/13)

本当に晴れるのだろうか?(M108/M109/M94/M63)

2011-12-03 | 天体観望・撮影(遠征地)
今週末は、月齢7~9日の月が居るが、夜中には沈むので、夜中以降に
晴れるようなら遠征も可能だ。とはいっても、月曜は仕事なので、日曜の
夜という訳には行かない。金曜か土曜のみ出撃可能だが、金曜は天気が
だめそう。土曜は星空指数は微妙な数字。GPVは夜中の1時には、雲が無く
なると告げている。星空指数が微妙だと、GPVが告げてもだめな事が結構
あるが、とりあえず、GPVを信じて、土曜の夜8時頃に、遠征に出かけた。

どうせ月が沈むのは12時過ぎ。晴れるのも1時過ぎという事で、のんびり
出かけたが、それでも10時頃には現地に着いた。空はまだ一面の曇り空。
ほんとに晴れるのかな~、、、、

さすがに、今日は天文屋さんは誰も来ていない。しばらく晴れそうに
無いので、のんびりと機材を広げ始める。ちなみに、曇っているせいか
今日はこの時間でも+8度もある。↓

暖かいのは良いが、晴れなきゃ何の意味もない。ちゃんと晴れろよ~!

のんびり機材を広げて、12時には準備完了だが、相変わらず晴れない。
しばらく、車の中で晴れるのを待つ。時々雲が薄くなって1等星クラスが
見える事も有るが、すぐ又一面の雲になる。天文屋さんは来ないが、
一般車は時々入ってきて、駐車場の一番奥に止まったりしている。

車の中で少しシートを倒して、横の窓から、極軸方向を眺めながら、うつら
うつらと時々意識を失いながらも、10時から数えて、延々待つ事5時間。
3時頃になってやっと晴れてきた!

急いで極軸を合わせて、早速撮影の準備。今日は、22日に風でもう一つの
出来だった
、北斗七星近辺からスタート。まずはM108を導入して先日の
リベンジ。但し、今日はなかなか晴れなかったので、残り時間が短い事を
考慮して、ちょっと撮影枚数を少なめに8枚セットのセルフタイマー3回で
24枚程度の撮影を目処に進めた。


【↑M108 おおぐま座の渦巻き銀河】
【共通:SM-R125S/D:130 f:720 LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200
 F:2.0 f=4.9mm 撮影場所:山梨県南都留郡 Registaxでコンポジット
 →YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・サイズ調整】
UW9mm 80倍 S:64秒 13コマ 撮影日:2011/12/4 03:27-03:49

11/22日に強風の中で15mm48倍で撮影した画像に比べて、今回は9mmで撮影
したが、周辺の星像の流れも無く、銀河の中を横切る暗黒帯もしっかり判る。
ただ、9mmでの撮影で少し露出量が減った分だけ、周辺部分の淡い所が
もう一つの写りだったので、15mmで露出を掛けた方が良かったかもしれない。
この辺は、微妙な所だ。そう言えば、PLだけど12.5mmと10mmがあったな。
今度それを試してみようかな。

さて、続いて今日のリベンジ編その2は、そのまま下に下がって、M109を
撮影した。


【↑M109 おおぐま座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 12コマ 撮影日:2011/12/4 03:56-04:18

これも風の中の11/22に撮影の15mm48倍の画像と比べてかなり改善された
画像になった。周辺の星像や銀河のブレは当然の事ながら無くなって、
その銀河の腕が渦巻くさまがはっきり見て判る。これも全体に薄い感じなので
次回はもう少し倍率を下げて露出を掛けた方が良いかもしれない。

M109を取り終える頃には、時計は既に4時半に近づこうとしている。
今日は、少ない時間を有効に使うべく、なるべく近くの天体を導入して
撮影を続ける作戦だ。次に撮影したのは、りょうけん座のM94だ。


【↑M94 りょうけん座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 9コマ 撮影日:2011/12/4 04:28-04:50

8.2等級、11分角の銀河で、LINER銀河と呼ばれる、活動的な銀河の一つ
らしい。二重のリング構造を持ち、内側のリングでは爆発的な星形成が
起こっていると書かれていた。中心部の明るい光芒と、その周囲には、
少し小さくて明るめの部分と、大きく淡い部分との2つに別けられるので
それを指して二重構造と言うのであろうか?良く見ると、内側の明るめの
部分も、外側の淡い部分も、かすかながら、その濃淡で腕が判る様な
気もするかな?

という事で、時間はもうじき5時。取り合えず、もう一天体と、次の
ターゲットに望遠鏡を向けた。
次のターゲットは、同じくりょうけん座のM63ひまわり銀河だ。


【↑M63 ひまわり銀河(りょうけん座の渦巻き銀河)】
UW9mm 80倍 S:64秒 9コマ 撮影日:2011/12/4 04:52-05:22

8.6等級、12分角の銀河だが、その銀河の形がひまわりに似ているという
事で、この名前が付いているらしい。ひまわりに似ているかと言われれば
似てない事もない位の写りであるが、淡い部分の腕は、細切れ状態に見え
それでひまわりっぽく見えない事もないかな。

と言う事でM63を撮影し終わった所でタイムアップ。短い時間だったが
何とか4天体ほど撮影できたので、8日月では、まずまずの成果と
言った所だろうか。早めに晴れていれば、もう少し撮れたとは思うが
まあ、せっかく来て晴れない可能性もあり得たので、まあ良しとするか。

所で、ドジョウ捕りの篭ならぬ、流星ターゲットの910isの方の成果で
あるが、この日2時間ほど撮影して、光条の写ったカットが3枚。
でもたぶん、みんな人工衛星かな~???
ちなみに全て冬の大三角方向(右下がオリオン座)です。

その1

12/4 4:23 S=32秒、ISO1600 32秒連続撮影の前後のコマは記録されて
いるが、何も写っていない。
↓等倍切り出し


その2

12/4 5:08 S=32秒、ISO1600 32秒連続撮影の前後のコマは記録されて
いるが、何も写っていない。
↓等倍切り出し


その3

12/4 5:10 S=32秒、ISO1600 32秒連続撮影の前のコマは記録されて
いるが、何も写っていない。後ろのコマは電池切れで記録されていない。
↓等倍切り出し1


↓等倍切り出し2


時間も時間で人工衛星が良く見える時間だし、輝線の幅が殆ど同じ
なので流星じゃ無さそうな感じ。
その3の1は輝線の幅が違うから、多少可能性が有るかな?
でも、イリジウムフレアかも知れないし、、、、

2011.12.3(12/11)