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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

そろそろ下げ止め?(M91)

2012-02-29 | 天体観望・撮影(遠征地)
今朝起きたら、東京は雪だった。今年はよく降る。何度目の雪だろうか?
おかげで、先週末に続き、今週末も天気が悪く、撮影は出来そうにない。


さて、2月18日の新月期の夜も着々と終わりを迎えつつある。M100を
写し終った時点で、時計の針は既に3時を回った。M100の次は、やっぱり
フェイスオンで渦巻いてるのがいいなと、M91を撮影してみた。

【↑M91 渦巻銀河 かみのけ座の系外銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x12コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/2/19 03:35~04:24
jpegからRegistacsでコンポジット
→YIMGで回転、トリミング、かぶり補正、レベル補正、リサイズ

M91はフェイスオンの渦巻銀河ではあるが、10.2等級と少し暗く、大きさも
5分角と小さめなので、残念ながら思ったほどはっきりは写ってくれなかった。
M99、M100とよく写ったので、ちょっと期待はずれかな。もう少し露出を
掛けたほうが良かったかもしれない。

さて、M91の撮影待ちの間、ボチボチおなかも減ってきたので、なんとか
凍ったおにぎりを食べることにした。

【↑凍ったおにぎりをお茶を入れたコップの上で温める】

ポットのお湯を入れたお茶コップの上にしばらく凍ったおにぎりを置いて
おくが、あんまり変わり映えしない。しょうがないのであきらめて、硬い
おにぎりをかじって、一口、口に入れた所でお茶を一口飲んで、口の中の
おにぎりを溶かす。そのままだと、アイスお茶付けおにぎり状態なので
おにぎりが一しきり解けた所で、もう一口お茶を口に入れて、少し暖めて
から食べる。これで何とかそこそこ暖かくおにぎりが食べられた。

ちなみに外気温度は、12時前の-20℃からほとんど変わっていないようだ。

【↑外気温は3時38分の時点でもまだ-20℃】

今日の最低気温は-20℃止まりなのかな?それでも網走並だな!

2012.2.19(2/29)


銀河の銀座?(M100)

2012-02-27 | 天体観望・撮影(遠征地)
2月18日の富士山遠征での撮影は、M98、M99を撮り終わって次の天体の
撮影に移り、M99に続くメシエナンバーM100を導入して撮影した。


【↑M100渦巻き銀河 かみのけ座の系外銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x15コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/2/19 02:01~03:00
jpegからRegistacsでコンポジット
→YIMGで回転、トリミング、かぶり補正、レベル補正、リサイズ

M100は、9.4等級、6分角の渦巻銀河であるが、写った画像は、銀河の
腕の渦巻き具合や、その濃淡もよく判る。同じ様なサイズのフェイスオン
銀河でも、腕のはっきりしないタイプも多いのだが、この銀河は、
M99と同様に見ていて楽しい銀河である。形的には、こちらの方がM101
回転花火銀河を一回り小さくしたような感じだ。M99のアンバランスな
腕に比べて、こちらは比較的均整の取れた形をしている。

M100の方角にはかなり沢山の銀河が有る。この写真の狭い画角の中にも
↓下の様に、M100以外に6個程、確認できる銀河が写っているようだ。


【↑M100渦巻銀河とその周辺の銀河】

さしずめ、銀河銀座と言ったところか。この周辺には、有名な、
『マルカリアンの銀河鎖』等、有名な銀河集団もたくさんあり、
今度ぜひ撮影してみたい物である。但し、広い範囲の沢山の銀河を
写しこむのは、今のシステムでは、周辺像の流れの問題があり、
あまり得意な分野では無いのが難点かな。

ちなみに撮影中は、寒いので車内に退避しているのだが、時刻は既に
2時を回っており、車の中の温度もどんどん下がってきた。


【↑2時20分時点での車内の温度は-11.2℃】

車のエンジンを切っているので、車室内もついに-11℃を切った。
取合えず外気の-20℃よりはましだが、これじゃ車内も冷凍庫状態。

車内に置いてあったコンビにの袋をちょっと探ると、何やら中に
硬い塊が有るのを発見。はて、こんな硬そうなもの買ったっけ?

取出してみると、なんと形が変形したまま↓凍ったおにぎりだった!!


【-11℃の車内で凍って硬くなってるおにぎり】

ありゃりゃ~!夜食に買ったのに凍ってるよ~(泣)
まあ、-11℃で数時間放置しておくのだから、凍って当たり前か、、、
さて、どうやって食べようか、、、取り合えず腹が減るまで置いとこう。

2012.2.19(2/27)


ぐるぐる渦巻きは楽し(M99)

2012-02-25 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、2月18日の富士山遠征は、M98を取り終えて、次なる目標は
直ぐそばでメシエナンバー続きの、M99を撮影した。

【↑M99渦巻き銀河 かみのけ座の系外銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x7コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/2/19 01:10~01:34
jpegからRegistacsでコンポジット
→YIMGで回転、トリミング、かぶり補正、レベル補正、リサイズ

M99は9.8等級5分角の小さな銀河であるが、英語では『Coma Pinwheel
Galaxy』と名づけられていて、訳すと、かみのけ座の回転花火銀河って
意味らしい。M101も回転花火銀河って呼ばれるけど、こちらは、M101より
一回り小さな感じかな。右側の腕が一本だけ離れた感じで伸びているのも
なかなかアンバランスで、ちょっと特徴的である。

M99は、ぐるぐる渦巻きの濃淡とか、左右のアンバランスな腕とか、
画像を見てて楽しい対象だ。
なんと言ってもフェイスオン銀河は、腕がぐるぐる回ってないと!(笑)

でもエッジオン銀河も、中央を横切る暗黒帯なんかが見えたりすすると、
これ又、見ていて楽しいのだが、、、


【↑北極星とおおぐま座(北斗七星)・こぐま座】2012.2.19 01:31
IXY Digital 910is ISO1600 f:4.6mm(28mm相当) F:開放2.8 S:32秒

さて流星撮影のほうは、IXY910で、1時間半ごと位に電池を交換して
淡々と撮影を続けている。

とは言う物の、バッテリーにACインバータをつないで、充電器を動かして
いるのだが、S90用の電池の充電が手一杯で、910のバッテリーの充電が
出来ない状態なので、結局この電池が切れた2:54分までしか撮影できな
かった。



IXY30Sで340枚、910iで560枚、合計900枚ほど撮影したが、この日は
残念ながらボウズでした、、、、、

2012.2.19(2/25)


新月の夜はふけて行く(M98)

2012-02-23 | 天体観望・撮影(遠征地)
2月18日の極寒の富士山のふもとでの撮影は、M1を撮影し終わり
時計も11時を回る頃になった。外気温は、22時前の-19.5℃から
少しだけ下がって、いよいよ-20℃の世界に突入となった。

【↑23時46分現在の撮影地の温度、ちょうど-20℃】

寒さで電池が持たないので、一天体撮るたびに電池を交換して、光軸を
あわせなおして、ピントも合わせなおしてと、非常に効率の悪い撮影に
なってしまっている。唯でさえ、長秒露出とカメラでのダーク減算で
時間が掛かるのに余計な作業も増えて、一天体当たり1時間半以上、
撮影に掛かっている。

さて、M1の撮影の後、何を撮ろうか?ステラシアターで見ると、春の
星座がだいぶ上がってきている。系外銀河の多い、かみのけ座から
おとめ座に掛けての、まだ未撮影の銀河を撮ることにした。


【↑M98 かみのけ座の系外銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x15コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/2/18 23:29~00:35
jpegからRegistacsでコンポジット
→YIMGで回転、トリミング、かぶり補正、ガンマ補正、リサイズ

M98は、大きさは9分角と、銀河としては、平均的なサイズなのだが
角度が真横上方20度ぐらいから見た角度で、銀河の幅が細く見え、
また10等級と少し暗めの銀河である為、その2本の腕も非常に見え難く
かろうじて、この辺に腕が巻いてるかな?程度の写りとなった。

ちなみに、この辺りは銀河の多い方向で、この80倍+トリミングの画角の
中にも、下の通り、NGC4186、PGC39002と14等と15等の銀河が写っている。


【↑M98とNGC4186、PGC39002(NGC4192A)】

13cm反射での撮影と平行して、流星狙い撮影のIXY30Sと910の2台であるが
全体に電池の持ちが悪いので、パワーショットS90と同じ電池を使う30Sは
少し休ませながらの撮影となってしまった。910の方は、ぎょしゃ座から
ふたご座辺りに向けて撮影を続けた。

【↑ふたご座とぎょしゃ座あたり】2012/2/18 23:40
IXY Digital 910is ISO1600 f:4.6mm(28mm相当) F:開放2.8 S:32秒

いつもは、撮影の合間に時々流星を見かけるのだが、今日は寒いせいも
あって、あまり外で空を見ている時間が少ないこともあり、まだ一つも
見かけていないけど、今日はあんまり飛んでいないのかな、、、、

2012.2.18-19(2/23)


そういえば、網走でカニ食べそびれたな(M1)

2012-02-21 | 天体観望・撮影(遠征地)
昨夜は、三鷹もいい天気で自宅撮りしようかとも思ったが、土曜の
厳寒の富士山遠征でちょっとお疲れモードなので、撮影はパスした。

さて、その2/18(土)の新月期の週末の富士山遠征。やっとのおもいで
極軸をあわせてM77の撮影をセットした。露出時間を長くした事と、
カメラでダーク減算をやるので、20枚ほど撮影するのに、101秒露出で
1時間以上掛かる。という事で、その間に流星でも流れないかと、
流星撮影用のカメラをセットした。

【↑オリオン座と冬の大三角】撮影時間:2012/2/18 20:27
IXY30S ISO1600 f:4.9mm(28mm相当) F:開放2.0 S:32秒

PowerShotS90が撮影用になった事で、流星撮影は、IXY Digital 910is
IXY30SPowerShotA570と3台投入しようと三脚も3本持ってきたのだが
なんとA570を起動すると『カードがありません』表示!
家にSDカードを忘れてきてしまった!ありゃま~!って事で、
流星撮影は、910と30Sの2台体制でのぞむ事となった。


さて、メインの撮影の方に戻ると、M77の撮影が電池切れで11枚で
止まってしまった。既にM77は、高度を下げて、木立に隠れる寸前
だったので、これ以上の撮影をあきらめて、電池を交換して、
次の対象に移る事にする。

次に何を撮影しようか?この日は余り撮影対象を絞り込んで来て
いなかったので、その場でステラシアターで対象を探す。
そう言えば、先日、Nikon8cmさんが、40倍64秒露出で撮ったM1
掲載していたのを思い出した。前回80倍64秒で撮影した時は、
そこそこの写りだったが、もう少し露出を上げると、星雲がはっきり
出ないかな?と思って、鏡筒をM1に向けて101秒で撮影してみた。
18枚撮影した所で又しても電池切れでストップ。その内、ブレの
少ない10枚をコンポジットしたのが下の絵↓


【↑M1 かに星雲 おうし座の散光星雲(超新星残骸)】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x10コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/2/18 21:27~22:29
jpegからRegistacsでコンポジット
→YIMGで回転、トリミング、かぶり補正、レベル補正、リサイズ

かにの甲羅の様な特徴的な3角形の星雲。前回より露出秒を1.5倍
増しにしたのだが、前回の撮影時の天体高度が75度位、ほぼ南中で、
標高も2000mだったのに対し、今回は、極軸合わせに手間取った事も
有り、だいぶを高度を下げて55度位しかなかった事、標高が1100m
しかないのも効いているのか?思ったほど大きくは改善していないが
多少は改善しているようにも見える。

露出を増やして、かぶりが増えた分、補正が強めに掛かり、多少色味が
前回より変わった感じ。カニがよくゆで上って赤くなったと言った所か?
こちらの方が、一般的な色だろうか?
なかのフィラメント構造の見え具合も多少は改善している様にも見えるが
相変わらず、なんとなくそんな構造に写ってるなレベルである。

やっぱり、コンデジでこれ以上の解像度を望むには、倍率を更に
上げないと難しいかも知れない。でも倍率を上げるとFが暗く
なるので、露出時間も更に掛ける必要が有り、高倍率、長秒露出で、
追尾の難易度が一気に、二乗で難しくなっていく気がする。
コンデジの『お手軽』からはちょっと遠くなる方向だ。

直焦点撮影でも、長焦点は、かなり追尾が難しく、オートガイド
でも、相当苦労するらしいから、この辺は、今のシステムの限界に
近いかも知れない。でもまた、高倍率もどんな物か、色々と三鷹から
テストしてみたいアイテムでもある。


【↑21時54分時点での外気温度、既に-19.5℃!】

さて、夜も段々更けてきて、外気温は夜10時で、既に-19.5℃と
-20℃の世界も目の前。新月の夜は、まだまだこれからが本番だ!

2012.2.18(2/21)