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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

いつものサイズで(M31)

2012-09-29 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、9月16日の新潟遠征、薄雲に襲われながらの撮影であるが、天頂近くに来たM31を、新兵器で撮り損ねたが、気を取り直して、いつもの13cmでM31を撮って見た。

今回、かなり空が暗かったので、光害フィルター無しで撮影してみた。併せて、初めて2分での露出も試して見た。一枚試写して見ると、かなり全体が白っぽく露光される。ISOを落とすと、余り白く成らずに済み画質も改善するのだが、どうしても全体の露光量を減らしている様な気がするので、ISO感度を落とさず、ISO3200のままで撮影してみた。たぶんこれでもFlataideで何とかなるだろう。

ただ、中心部が広範囲に飽和しているので、これは32秒と64秒の多段階露光でカバーする事とした。薄雲に邪魔をされたカットを除くと、2分8カット、1分10カット、32秒4カット程が何とか使えるコマだった。


【↑M31 アンドロメダ銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PL40mm 18倍 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 PowerShotS90 ISO:3200 F:2.0 f=6mm Noise減算:ON
S:128秒x8コマx55% 64秒x10コマx30% 32秒x4コマx15%
35mm版換算で504mm相当 撮影場所:新潟県妙高高原市
撮影日:2012/9/17 00:22-02:13
Registax/YIMGでコンポジット→YIMGで回転、751mm相当にトリミング
(67%)→FlatAideでかぶり補正→GIMP2でトーンカーブ・サイズ調整

前回の富士山での64秒、光害フィルター付きの画像と比べると、銀河の周辺の淡い部分がハッキリ映し出されたし、複雑な暗黒帯の様子も良く写ったと思う。

ただ最初に1分露光で撮影している時に電池が切れて、一旦カメラをアダプタから外して再取り付けを行ったせいか、その後の微妙に光軸のズレがで起こっているコマを合成しているので、Flataideでの補正がもう一つで、銀河の周辺が少しぼやけたような、ちょっと不自然な感じに成っている様な気がしないでもない。銀河の全景が写せていないので、ちょっと判断がつき難い所ではある。

ちなみに、M31の画像処理は難しいと良く言われている。銀河の中心を大きく飽和させない事はそれ程難しくないが、銀河の周辺の淡い部分の出方と、暗黒帯の見え方や、銀河の透明感など色々の観点での妥協点を見つけるのがかなり難しい。

今回の画像も、色々なトーンカーブ処理をした画像を作ってみたが、段々どれが良いのか自分でも良く判らなくなって来る。もっとも、トーンカーブをいじって、『許容』出来るレベルで、色々のパターンが作れる様になったのは、露光時間が延びて、露出量が上がる事により、銀河部分の写りが、有る一定以上の階調の幅を持って写っているからに他ならないだろうと思うので、長秒露光様々である。

しかし長時間露光をするとなると、汎用のデジカメアダプターでは電池交換時のカメラ再取り付けの前後で、光軸をぴたりと同じに合わせるのは難しいので、電源アダプターを準備して使える様にしないと辛いかも知れない。

2012.9.17 (9/29)

もっと広い世界を!

2012-09-26 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
話は9月の新月期の16日の朝に戻る。これまでくっしーの13cm反射での撮影だとPL40mm/見かけ視界40度程度を使って、18倍、2.2度の視界がギリギリである。しかもコリメート撮影だと、視野円が写りこむので、Flataideで補正すると視野円の内側1割程度は、正しく補正されず使えなくなってしまう。

そんな訳で、M31アンドロメダやハート星雲などいくつかの天体は視野に入りきらない為、全景を写すことができず、一部しか写せていなかった。

そんな訳で、原村の星まつりに行った時に、セレストロンの7cm/f=400mmの屈折を買ってみた。アクロマートの7cmF5.7鏡筒なので色収差はかなり出ると思うが、物は試しと買った次第だ。


【↑原村の星まつりで買った70mmF5.7屈折】
一応、400mmなので、UW20mmを使って20倍3.3度、PL40mmだと10倍4度程度の視野が確保できる計算になる。ただ色収差でどこまで使えるかは、又別の話だが、、、、

ちなみに、この鏡筒、取付用にアリガタの短いのが付いているのだが、いざGPやSPに載せようとするとアリガタが短すぎてアリミゾに引っ掛からない!もう少し長いアリガタに交換する必要がある。

ちょうど今の短いアリガタが止まっているネジの間隔は通常のビクセンのアリガタの真ん中に空いている穴と同じピッチだ。と言う事で、ヘックスボルトで取り付けようと確認してみると、ネジの頭がはみ出して、アリミゾに当たってしまい取り付かない位置関係だ。また手持ちで月を見てみたが、天頂ミラーが無いと合焦しないようだと言う所まで確認して、そのまま手付かずで置いてあった。

新潟への遠征の朝に、アリガタを少し加工して、この鏡筒を使えるようにする事にした。


【↑穴を座ぐってネジの頭が出ないようにする】

と言う事で、ビクセンの標準アリガタをドリルで少し座ぐりを入れて、ネジの頭が中に入るように加工する。ドローチューブを外して元のミニアリガタを交換する。


ドローチューブはタッピングビス3本で固定されている。


【↑ドローチューブを外した鏡筒内、遮光環が一枚】

一応、遮光環が少し入っていて多少は気を使っているようだが、アリガタ留めナットが銀色に光っているので、どうせならここも黒いナットにして欲しかった。


【↑ドローチューブの内側、ドローチューブ内に遮光環が一枚】

ドローチューブ側は全てプラスティック部品。この辺は値段なりの造りだ。


【↑標準アリガタを取り付けた所、ネジ頭のはみ出しは無くなった】

と言う事で、標準アリガタを取り付けて、ドローチューブを取り付け、コリメーションアイピースで光軸を確認するが、31.7mmスリーブの遊びが少し多いのか、アイピースの向きによって光軸がずれて見えたり合って見えたり、、、これじゃ調整のしようが無いので、とりあえずまっすぐに取り付けてそのままとした。

無事に遠征前に加工を終えて、いざ新潟遠征の荷物と一緒に積み込んで妙高高原へ出発した。

妙高高原では、先日の記事の通り時折雲が通るが、天頂方向は比較的晴れ間が多い感じ。M13が林の影に消えた後、そろそろ天頂に近づいている、M31アンドロメダを撮影しようと思って、13cm反射をSP赤道儀から下ろして、今朝方準備した7cmを載せてみた。


【↑SP赤道儀に取り付けた7cm屈折だが、、、、】

鏡筒が軽いので、錘を全部外したほうが良さそうだ。アンドロメダ座のミラク辺りを基準星にいれて導入しようと考えたが、なんかうまく合焦しない。良く見ると天頂ミラーを付けていない。

と思ってアイピース入れの中を探すが無い!あれ!天頂ミラー持ってくるの忘れた~!!あちゃー、これじゃ撮影できないよ~!

と言う事で、せっかく出発前に加工して赤道儀に取り付くようにしたのに、今回は広画角は、お預けと成ってしまった。

既に掲載の通り、その翌週の天城高原でも雲に阻まれて撮影ができず、この鏡筒の映り具合を試すことが出来ていない。次回試せるのは再来週だろうか。

とは言っても短焦点アクロマートなのであまり多くは期待できないのだが、、、、

2012.9.16 (9/26)


伊豆へ出撃!

2012-09-23 | 天体観望・撮影(遠征地)
9月21日の金曜日、関東一円はGPVではもう一つの天気だが、星空指数によると、いつもの富士山や山梨近辺はもう一つだが、千葉か静岡方面は、そこそこ良い数字に成っている。特に静岡は殆ど全域で星空指数100だ!最近はGPVも当たらない事が多いので、思い切って、まだ行った事がなかった伊豆の天城高原へ行ってみた。

【↑伊豆スカイラインの終点を出たところ】
今週は病院通いで午後半休だったので、3時のGPVと、4時の星空指数で状況が変わってないのを確認して、4時半に三鷹を出発。沈む夕日を見ながら東名に車を走らせた。


【↑夕日を見ながら東名を走る】

東名厚木から小田厚道路、その後、熱海側の海岸沿いのいくつかの有料道路を経て、山伏峠ICから伊豆スカイラインに入って、終点の天城高原まで走った。伊豆スカイラインは、適度なワインディングで、そこそこ横Gを楽しみながら走れた。

ちなみに、山伏峠から天城高原までは660円だった。熱海峠から乗っても960円らしい。伊豆スカイラインや、海岸沿いの有料道路はETC未対応で割り引きもなければ、手で払わなければいけないのがちょっとうっとうしい。


伊豆スカイラインを降りて20分程走ると目的の駐車場と思われる所に8時頃到着。約3時間半、150kmの道のりだった。途中の道路沿いには鹿が多く、鹿が飛び出してこないか注意しながら走った。

【↑伊豆スカイラインを降りた先の道沿いの鹿】

なお、一般車を止められる駐車場はここしか無い感じだ。ちなみにすぐ側のゴルフ場の駐車場周辺では、奈良の東大寺並に鹿が大挙して居た!。

駐車場にはトイレが有るのは良いが、トイレの明かりが煌々と点いている。みんなほんとにこんな灯りの点いてる所で撮ってるのかなと不思議に思いつつ、一段下の駐車場でなるべくトイレの灯りが届かない辺りに車を止めた。

他の車は上側に一台だけ。人は乗って無い感じ。トイレの灯りを消そうと調べたが、入り口の電気を消すスイッチが見あたらなくそのままとなったが、8時20分頃、勝手に電気が消えた。時間で自動的に消えるようになっているのか?

明かりが消えて回りを見回すと、曇っているのでハッキリとは言えないが、ここはかなり暗い。北方向がわずかに明るいが、鳴沢村の東や、須走口、御殿場口五合目の南方向より遙かに暗い感じだ。

今日は到着した時は一面の曇り空だったが、少しすると多少晴れてきた。

【↑いて座方向の空と雲間の天の川】

少し雲間の星景写真を撮っている内にまた空は一面曇り出した。取り敢えず機材を降ろそうと車内を見ると後部シートの足下に積んであったバッテリーが2個とも倒れて、液が漏れている!こりゃやばい!希硫酸だから、鉄板むき出しの床が腐り落ちてしまう。慌てて足下の荷物を降ろして、手洗い場の水で床を何度か洗い流す。ちょっとワインディングで楽しみすぎたか、、、、

【↑こぼれた希硫酸を水で洗い流し、床の水抜き穴の蓋を外して排出】

空は相変わらず雲が多く、希硫酸こぼれの処理でテンションも今一つで、機材を設置する気力が沸かない。外で座って空を眺めていると、一台車が入ってきた。3台ぐらい離れた所に止めて、すぐに電気を消したので、同業さんのようだ。聞くと横浜から来たそうだ。相変わらず晴れない空を見ながら彼が設置を始めるというので、私も機材を設置した。

しばらくは、一面の曇り空だが、ときおり晴れ間が覗き、何とか極軸を合わせて晴れるのを待つ。10時頃にもう一台星屋さんの車が入ってきた。彼はしばらく待っていたが、12時前までに晴れなかったので、諦めて帰っていた。

【↑ときおり覗く晴れ間と西に沈むアルタイルとベガ】

東の空には木星が上がってきているのが雲越しに判る。ときおり覗くすばるを望遠鏡に導入して、撮影の準備をして晴れるのを待つ。横浜の彼の鏡筒もすばる方向のようだ。

なかなか晴れない空に、車の中で横になりながら晴れ間を待つ。途中少し寝てしまった様で、気がついたら横浜の人は既に諦めて機材を畳んで帰る所だった。

時間は2時半を回っている。この後薄明まで1時間ちょっとしかないが、その間に天候が回復しても撮影するのに充分な時間も無いだろうと、私も諦めて機材を撤収する事にした。

【↑すばるに向けた鏡筒も既に天頂近くを向いてるが結局晴れなかった】

ちなみにここは標高1000m位でこの日は13度位の気温だった。


機材を撤収して、3時15分に駐車場を出発。帰りの伊豆スカイラインは冷川IC以降が夜間通行止めで、冷川ICで降りて伊東側に出て、国道135号沿いに走る。

途中135号線は、対向車線とこちらの車線が分離する所が何カ所か有るのだが、一ヶ所片側2車線の所で、分離する看板が出たなと思ったら、いきなり目の前にこちらの2車線を、更に2つに分離する分離帯が出てきた!

ええ~!!!!マジか~??!!よけらんねぇ~!!

よける間もなく、分離帯の上をまたぐ感じで、『ガン!ガン!ガン!』
と大きな音を立てて通過!

うわ~!やっちまったか~??!!!
レッカーで移動するには、まだ三鷹は遠いぞ~!!!

通過後、なにやら少し変な臭いがする。でもまだ動いている!
あわてて、見通しの良い広い所で、車を止めて下を覗く。


【↑分離帯の上を通過して下回りをヒット!】

幸いにも分離帯が低かったので、ミッションケースをヒットしただけで、ミッションケースの破損、オイル漏れは無さそう。良かった、何とか帰れそうで一安心。
いや、首都高みたいに分離帯が壁や高い物で無くて良かった、、、、

その後、西湘バイパス→小田厚道路→東名用賀のルートで三鷹の自宅には6時に帰着。しかし、往復300Km、6時間以上も移動に費やして出撃したのに、今回は見事に撃沈されてしまった。でも新しい撮影地をロケハンできたので、天気に対する選択肢が一つ増えたかな、、、

2012.9.21(9/23)

不遇の王様(M13)

2012-09-20 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、9月の新月期の16日の夜。新潟の妙高高原、笹ヶ峰の駐車場に7時半ごろ到着した時にはすっかり辺りは暗くなっていて、心配した空は多少の雲は有る物の、かなり良く晴れていた。

前回の遠征でGPEの赤緯軸の調整がずれた事も有り、GPEはもう一度OHしようと思い、それまではSP赤道儀で撮影をしようと、日曜日の午前中にモータを載せ替えてきたので、今回はSP赤道儀での撮影である。一応GPEの赤緯軸も軽く調整してきたので、こちらは眼視用での使用予定だ。


【↑今回はSP赤道儀にスカイセンサーのモータを取付け撮影に使用】
さて、機材を設置し2台の赤道儀の極軸を合わせて準備が出来た頃には9時近くに成っていたが、空はこの時点では良く晴れており、先日千葉で光害に埋もれたM13を再撮影する事にした。ここは西方向は、特に暗いので好都合である。

しかし、いざ撮影を始めると、すぐに雲が出てきて、M13が見えたり隠れたりしている。その内、完全に隠れてしまい、暫く晴れるのを待って又再開。それもつかの間でまた隠れてしまう。その内にM13はどんどん高度を下げて、林の影に見えない位置まで来てしまった。と言うわけで、何とか写ったのは8枚しかなく、またしても十分な撮影ができなかった。


【↑M13 ヘラクレス座の球状星団】

SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm+LPS-P2 80倍 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 PowerShotS90 ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:40秒 8コマ
Noise減算:ON 35mm版換算で2240mm相当 
撮影場所:新潟県妙高高原市 撮影日:2012/9/16 21:48-22:33
Registaxでコンポジット→YIMGで回転、3830mm相当にトリミング(58%)
→FlatAideでかぶり補正→GIMP2でトーンカーブ・サイズ調整

なんだかんだでM13が木に隠れる位までの2時間ほど粘ったが、結局、クリアなカットは3コマしかなく、仕方なく多少雲の有るカットを加えても8コマしかない。後のコマは、雲でまるっきり写ってないか、雲越しにほんの少し写っているかで使えないコマばかり。

薄雲カットが半数以上有るせいもあり、前回の光害を受けた千葉での撮影よりも、多少周辺の暗い星が写っていないような感じである。今回露出を少し延ばして、40秒露出したのだが、それも残念ながら結果につながらなかった。

ただ今回は、前回よりも少しピントが良くて、ほんの少しだけシャープなのに加えて、この日は極軸が非常に良く合っていて、追尾エラーが少ない。かなり長い時間雲に隠れたり出たりしながら撮影していても、M13がバックモニターの中心から殆どずれなかったので、撮影中に、今日は極軸良く有ってる!と思いながら撮ったのだが、それもこの空では結果につなげることが出来なかったのが残念である。

毎回、毎回うまく行かないM13である。球状星団の王様といわれているが、私の撮影においては不遇の王様と呼ばざるを得ない。次回はちゃんと撮れるだろうか、、、、

2012.9.16(9/20)

参考

【微妙に大きさのちがうGPEとSP赤道儀】

9月の新月期遠征

2012-09-18 | 天体観望・撮影(遠征地)
9月の新月期、3連休と重なって絶好の遠征期だが、関東のGPV予報は今一つの様子。だがYahooの星空指数は土・日辺りは、場所によっては100を予報している所もある。この所GPVが外れる事もしばしば。これは多少期待が持てるか?

しかし、上期末を目前にくっしーの仕事も忙しくなり、週なかばの予定では、3連休は土日の2日が出勤予定(泣)この3連休の遠征は、天気と相まって遠征は無理かと思っていたが、金曜日の時点で、何とか出勤は土曜日だけで済みそうになった。

と言う事で、土曜の朝の時点では、『定時までに仕事をやっつけて、それから遠征!』と言う目標を立てて休日出勤に望んだが、世の中そう上手くは行かない!この日もトラブルが色々出て、少し遅くなってしまった。

帰ってきてGPVを見ると相変わらずもう一つ。星空指数は、いつもの富士山はダメだが、長野・新潟は土日共に100。根性で連泊するかと思ったが、今回は家内も誘っていた事と、仕事で遅くなった事もあり、2日晴れるなら、明日にしようと日曜に家内と新潟遠征に行く事にした。


【↑10kmポスト!所沢ICを乗った途端に渋滞】
日曜の午前中に準備をして、2時頃に出発。3時に所沢ICから関越に乗ったら、なんといきなり事故渋滞で『川越:100分』の渋滞情報まで出ている始末!

結局、だいぶ渋滞も収束方向だったようで、半分の50分ほどで川越ICを抜ける事が出来た。3連休で普段乗り慣れない人が車を出す為か、この日は事故渋滞が多かった様だ。みなさん気を付けて運転しましょうね。


【↑これは対向車線の4台玉突き事故の一部、ドライバーは無事の模様】

さて、予定より時間を食ったが、なんとか妙高高原ICを降りて、コンビニに立ち寄る。ここから見ると山の上だけガスの中の様な、、、現地の空は大丈夫だろうか、、、


【これは翌朝の写真だが、夕方も、もう少し少なめの雲に覆われていた】

いつもの笹ヶ峰の駐車場に20時前に到着。前回同様、トイレと自販機の明かりが明るい。まだまだ登山シーズンなので、駐車場に車も多い。でも空はそこそこ晴れている!良かった!

なるべくトイレと自販機の明かりが来なくて北極星が見えてある程度撮影の視界確保の出来る位置を選んで駐車し、機材の準備を始める。設置が終る頃に、節電でトイレの消灯と自販機に毛布を掛けさせて貰った。

しかし、この日は雲が所々出て、いざ撮影を始めると雲間に隠れたり出たりしながらの撮影となった。


【↑左に雲が襲ってきている夏の大三角】

暫く待つとまた全天晴れるのだが、それも長く続かず、薄雲が襲ってきたり、或いは黒っぽい雲が襲って来たりで、なかなか思うように撮影が出来ない。露出中に雲のかぶったカットもかなり入ってしまった。

所で、以前から眼視をしたいと赤道儀と鏡筒を2本準備していたが、この日は長時間露光を少し試しているので、待ち時間が多い。その間に撮影とは全く無関係に、空いてる13cm反射で手動導入をして眼視してみた。



といっても、遠征時は撮影の方が忙しかったり、寒かったりして殆ど眼視をした事が無かったので、手動ですぐ導入できる天体に限りがあるがそれでも久しぶりの眼視なので、とりあえず良く知ってる所でM31アンドロメダを見てみる。

三鷹では、中心部分の光芒しか見えなかったが、さすがは暗い新潟の空である。しっかりと中心の光芒の周りに楕円に広がるバジル部分が見て判る。おお、やっぱり山で見ると違うな~!家内にも見せてバジルの見える事を教える。

次に見たのはペルセウス座の二重星団。美しい星団を暫く眺める。更にはM45プレアデス星団。星団として非常に美しい天体であるが、さすがに写真に写るガス部分は、何かあるような気もするけど殆ど判らない状態だ。

撮影の合間合間に見ているので、そんなに沢山見れないが、次に眼視で導入した事の無いM33を探すことに挑戦。ステラリウムを見るとさんかく座の頂点から赤経で20分程で、赤緯は、ほぼ同一赤緯上だ。たしか赤経ギアが144枚なので、計算すると2回転赤経ツマミを回せば見えるはず。手でゆっくり1回、2回と数えながら回すと視野の端のほうに何やら淡い光芒。おっ!これか!中心に入れてみるが物凄く淡い。時々薄雲が通って視界から消えたりしながらもM33も肉眼で確認することが出来た。



↑だいぶ時間が過ぎ、オリオンもかなり上ってきたので、天文趣味を始めた頃に良く三鷹で見たM42を導入してみた。と、これは驚き!三鷹ではトラペジウムの周辺がもやもやとガスっぽく見えるだけだったが、山で見るとなんとガス部分が鳥の形に見える!丁度いつもの天体写真とは逆方向に右下に向かって羽を広げている様子が肉眼でわかる。おお~、これはすごい。さすがに写真ほど大きな羽には見えないがそれでもちゃんと羽を広げた様子が肉眼で判る!よく見ているとトラペジウム辺りのガスは白ではなく、青っぽく見えている様な気もする。思わず、サマーベッドで寝ていた家内を起こして見せたほどだ。いや~、山ではこんなに見え方が違うのね~。今まで山で撮影ばかりしていたけどちょっと反省。天体観測の楽しさを半分捨ててたかも。

撮影は、時々行きかう雲に邪魔されたので、あまり多くは期待できないが、暗い空での眼視を結構楽しむことが出来たので、それなりに楽しい夜となった。次回からは眼視にも力を入れたい所だが、結露対策が2倍必要なのと、外の寒さが問題に成ってくるかな、、、、

ちなみに、この日は流星もかなり多く見かけた。普段こんなに飛ぶのを見ないけど、何かの流星群の極大が近いのだったっけ??


【↑薄明が始まって少ししての夜空(赤いのは通りがかりの車のストップランプ)】

と言う訳で、雲に襲われながらの遠征も夜明けを向かえる頃には一面曇り空に変わったので、そうそうに撤収。帰りは日本海側まで足を延ばして、直江津港のフェリー乗り場で地ビールを買ってから帰途に着いた。



帰りの高速から見た妙高高原は、山の上が雲に隠れている。案外高い山の方が雲ってしまうのだろうか?ひょっとして山のふもと辺りで撮ったほうが雲の襲撃は少なかったのかもしれない、、、、ちょっと考えどころかも。


【↑高速から見た雲をかぶった妙高山方面】

帰りは、渋滞も無く、4時間程でお昼前には三鷹に帰り着いたが、さすがにちょっと疲れた、、、

2012.9.16(9/18)