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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

五ヶ月ぶりの富士山

2013-09-28 | 天体観望・撮影(遠征地)
今年は天気が悪く、9月に入っても、週末は天気が不安定で、なかなか遠征に出られない。最後に遠征したのは、8月末の茨城遠征で、その日も天気が今ひとつで、夏場は透明度が悪かったし、まともな夜空は暫く見てない様な気がする。

この週末も天気は、微妙な感じ。ただ今週の金曜日は通院で、午後半休を取っていたので、まだ月の出は、早いのだが、診察が終わってから、五ヶ月ぶりの富士山五合目に向けて、夕日を追いかける様に中央高速へ車を走らせた。


病院では、待ち時間が長くて、三鷹を出たのは5時少し前だった。ちょうど沈む夕日がまぶしい頃合いだった。

夕日に映える雲が美しいのだが、しっかり晴れてくれるかどうかちょっと心配。

河口湖線に入り、富士山の近くまで来ると、目的の須走口五合目の方は、少し雲がかかっている。西側のガリバー跡地や育樹記念公園辺りは晴れている様にも見える。


この様子をみて、ちょっと迷ったが、でも久しぶりに五合目の透明度の高い空を期待して、予定通り、須走口五合目に行く事にした。

五合目に着いたのは7時前。既に辺りはかなり暗くなっている。いつもの一番上の駐車場は、奥の半分が立ち入り禁止になっていて、いつもの半分強のスペースしか使えない。

適当にスペースを見つけて、車を止める。隣には、眼視観望の方が、カスタム80を展開していたが、他には同業者はまだ居なかった。

空は7割位雲の中。比較的低空が少し星が見えている感じ。もう少しすると晴れてくるかな?

晴れてくる事を祈りつつ、機材を設置する。

設置している間に、徐々に晴れ間が広がって来た。機材を一通り展開する頃には、北極星も見えてきて、極軸合わせも何とか出来る様になって来た。

しかし久しぶりに土の駐車場なので、赤道儀の水平だし、極軸合わせにかなり苦労した。また撮影天体の導入も、天頂近くにあったので、かなり苦労した。

そんな訳で、撮影がスタート出来た時には、時計の針は既に9時を回っていた。でもそのおかげで、既に空はすっかり晴れ上がり、かなり濃い天の川が見えていた。やっぱり五合目は透明度が高いな。


【↑富士山の上に浮かぶ夏の大三角と天の川】
IXY30S Iso1600 S:16秒 F:2.0 35mm換算28mm相当 9/27 22:32

うっかり、ホワイトバランスをオートにしてしまったので、天の川が白く薄くなってしまった(泣)

天気が良くなって来たせいか、左隣の眼視の人に加えて、右隣に撮影の方、少し離れてやはり撮影の方が現れて、星屋さんは、全部で4組ほどになった。

この日は、月の出が23時過ぎと早い月の出である。まだ2つ目の天体を撮影している途中で、もう月があがってきた。

久しぶりなので、月が出ても諦めきれず、写りは余り期待しないで、3天体目を少しだけ撮影して、1時前に撤収を始めた。


【↑東方向、眼下の町並みと登るオリオン座と撮影機材】
IXY30S Iso800 S:10秒 9/28 00:39

ちなみに、9月も終盤の五合目は、だいぶ寒くなってきた。


【↑00:33時点での須走口五合目の気温】

撤収を始める時点で、既に氷点下だ。

五合目は11月の後半ぐらいまでしか使えないが、そろそろ本格的な、寒さ対策装備が必要になってくる時期になってきたかな。

取り敢えず、この夜は、久しぶりに透明度の高い空に出会えて、かなり満足できた。強いて言うなら、もう少し月の出が遅ければ申し分ないのだが、、、、

2013.9.27-28(9/28)

追記:この日、中央高速に乗る為に、国立天文台の前の道を調布ICに向けて走っていると、突然、爆音とともに左後ろからジェット機が、目前の低空を通過して、右前方で扇形に展開していった!なんだ!なんだ~!と思ったが、どうやら、28日の東京国体の開会式のブルーインパルスの展示飛行の予行演習だった様だ。ちょうどこの動画のシーンを右後ろから走りながら見た様だ。予期せず迫力の飛行シーンが見られてラッキーだった。



雲の中から、、、(まゆ星雲)

2013-09-23 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて話は、8月最終の週末31日の初茨城遠征の花立自然公園での曇りがちの夜に移る。

この日は、かなり雲が出ていた為、ほとんど撮影が出来なかったのだが、それでも時折見える、雲の切れ間に向かって鏡筒を向けて、何とか雲間で撮影できないかと、少しでも雲が切れた所でシャッターを開けてみた。

この日のターゲットは、天頂方向に有るはくちょう座のIC5146 まゆ星雲を撮影して見た。


【↑IC5146 まゆ星雲 はくちょう座の散光星雲】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm+LPS-P2 80倍 GPE赤道儀+AL90+SS2
コリメート法 PowerShotS90 ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:128秒x17枚
LPS-P2使用 Noise減算:ON 35mm版換算で2240mm相当 
撮影場所:茨城県常陸大宮市 撮影日:2013/8/31 22:02-23:26
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で回転
5040mm相当にトリミング(44%)、トーンカーブ・サイズ調整

今回は、雲間の撮影で、ほとんどのコマに雲の影響が少なからず残っているので比較的影響の少ないコマを17コマほどコンポジットしてみた。

まゆ星雲は、はくちょう座の尻尾デネブから更に10度ほど離れた所にある。見かけの大きさは、12分角程の比較的小さめの散光星雲である。

赤い散光星雲の部分は、まゆと言うよりは梅干しの様に見えるが、一応複雑な暗黒帯の切れ込みが、かろうじて写せた感じであろうか。

ただ、まゆ星雲は、赤い散光星雲の部分を包むように、白っぽい反射星雲が存在しているのだが、今回の雲間の撮影では、かろうじて赤い散光星雲の周辺が、少しボヤっとしていて多少白っぽくなってるかな程度にしか写っていない。まあ、あの日の天気を考えると余り多くは望めないのだが、、、

ちなみに、この反射星雲まではっきり写せると、いかにも『まゆ』らしくなるのだが、たぶん、PowerShotS90は、Hαの赤は強いけど青白っぽい反射星雲は少し苦手なので、雲が無くても余りはっきりとは写せないのではないかと思う。

あと、さらにその外側を包みながら東に向かって伸びるB168と言う暗黒星雲も存在しているのだが、今回は中心部のアップを狙ったので、そちらほとんど判らない感じであろうか。

いずれにしても、あの日の天気の中で、かろうじてボウズは逃れたので良しとしよう。

2013.8.31(9/23)

中秋の名月

2013-09-19 | 光害地:三鷹からの天体撮影
今日、9月19日は中秋の名月である。と言う事で、帰宅後空も晴れているので久しぶりに月を撮影して見た。


【↑ 中秋の名月】
Vixen SG-R130S D:130 f:650 UW15mm 43倍 コリメート法 PowerShotS95
35mm換算 1204mm相当 ISO:100 S:1/125秒x50コマ F:8 f=6.0mm
MK-800 赤道儀 月追尾モード 撮影日:2013/9/19 21:15-21:16 
撮影場所:東京都三鷹市(自宅)
Registaxでコンポジット→GIMP2でトリミング・サイズ調整

ちなみに、月の高度は、冬は高く上り、夏は低い。中秋の名月は、その高度が、夏と冬の中間にあり、見上げるのにちょうど良い高さに来るので、中秋の名月と呼ばれているのだそうだ。とは言うものの南中近くではかなり見上げる感じだが、、、


【↑今日の撮影風景】

旧暦で8月15日が中秋の名月の日に決められているのだが、今年は新暦で9月19日に当たり満月だが、旧暦はうるう月の影響でずれるので、8月15日が必ず満月とはならないらしい。

つまり、中秋の名月と言われても満月で無い時もあるらしい。中秋の名月当夜の満月は、今年を最後に2021年まで見られません。でも実は過去3年ほどは満月続きだったんだけどね、、

と言う事で、今年は満月の中秋の名月を楽しむ事としよう。

2013.9.19

今日は縦並び

2013-09-17 | 光害地:三鷹からの天体撮影
この週末は、大きな台風の通過でしたが、皆さんの所で被害はなかったでしょうか?

三鷹はたいした被害もなく過ぎましたが、唯一被害といえば、台風のせいでこの週末も遠征撮影に出られなかった位か、、、これで次は10月の新月期までお預けか、、、、

さて台風一過で、今朝はものすごく晴れていたが、夕方にはまたいくらか雲が出てきた。ここ数日は、夕方の西の空に金星と土星がかなり近くに並んでいるので、仕事から帰って、近所の陸橋にカメラを持って出かけてみた。


【↑夕暮れの空に、縦に並ぶ土星と金星】
Eos Kiss X2 EF-S18-55(47mmで撮影) S=5sec F=5.6 Iso800
トーンカーブ調整 2013.9.17 18:44 撮影地:東京都三鷹市

今日は、きれいに縦に並んでいたが、この後は、土星は右に、金星は左に動いて行き、24日には、少し離れるが今度は水平に並ぶ形になる。

あと数日は、土星と金星のランデブーが見られるので、夕方外に出る機会があれば西の低空を眺めてみてはいかがでしょうか?

金星は-4等と明るく、宵の明星・一番星なので、日没後30分もすれば、西南西の空に煌々と輝いていて、直ぐ見つかるが、土星は0.9等と余り明るく無いので、ちょっと見つけづらいかも知れないが、金星が見えてから暫くして、少し暗くなりかけた時間帯に、金星の右上を探せば見つけられるだろう。

ちなみに、上の画像は、少しズームが効いているので、肉眼での見た目より土星と金星が離れている様に写っている。広角で撮影した下の画像の方が、金星と土星の離れ具合は、まだ見た目に近いだろうか。

実際の肉眼で見た感じは、上の画像と下の画像の中間位よりは、少し下の画像よりの間隔だと思うので要注意。


【↑広角で撮影した西の空の金星と土星】
EF-S18-55(18mmで撮影) S=4sec F=3.5 18:57 その他は上に同じ
(ちなみに、右上の光は何やらゴーストが、、、、汗)


それにしても、新月前後の週末の天気、もう少し何とかならない物か、、、

2013.9.17

少しは透明度が上がった?(M31)

2013-09-14 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、実家での夏休みも後半の8月16日、近所のキャンプ場へのプチ遠征の夜は、月齢が9日月と大きな月なので、月没は12時と遅く、北アメリカ星雲とペリカン星雲を撮影し終える頃には、時計の針は2時半を回っていた。

撮影初め頃は、透明度が低く、街灯りの光害の影響も大きかったのだが、夜が更けるに従って、光害の影響が減ってきたようで、夜空は少し暗くなり、肉眼でも天の川が見える様に成ってきた。透明度もいくらか改善した様な気もする。

と言う事で、ぺルセウス流星群の夜に実家の庭から撮影したM31アンドロメダ銀河も、もう少し良く写るのでは無かろうかと、再挑戦してみた。


【↑M31 アンドロメダ銀河 アンドロメダ座の渦巻き銀河】
Celestron D:70 f:400 PL40mm 10倍 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2無 PowerShotS90 F:2.0 f=6mm 合成F=2.0
Iso3200 Noise減算:ON 35mm版換算で280mm相当
S:5秒4枚x7%+10秒4枚x7%+32秒4枚x7%+64秒10枚x28%+101秒5枚x50%
撮影場所:香川県善通寺市 撮影日:2013/8/17 03:08-04:12
Registax/Yimgでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→GIMP2で反転、35%トリミング、トーンカーブ・サイズ調整

この日は、うっかりカメラの電源アダプターを忘れてしまったので、一対象撮影するごとに、電池を交換しての撮影である。M31を撮影する前に電池を入れ替えて撮影に臨んでいるが、光軸合わせやピント合わせ、中心への微調整等の時間も結構取られる為、撮影を始めてから、せいぜい1時間強しか電池が持たない。

そんな事情もあって、この日は、余り露出時間を長く掛けられなかったし、枚数も思う様に稼げなかった。もっとも薄明までの残り時間も、そう長くは無かったのだが、、、

と言うわけで、出来あがった今回の画像だが、最長101秒の露出と前回の最大200秒の半分程度の露出時間だが、ISOが3200と高い為、前回より淡い部分がはっきりと広範囲に写っており、銀河が一回り大きく見えている。

ただ、ISOが前回より高かった事と重ねる枚数が少なかった影響で、前回の画像ほどの画質の滑らかさは無く、いくらか画質が荒れた感じであろうか。

また前回は、広視野タイプのUW20mmのアイピースを使って20倍での撮影だが、今回は視野の狭いPL40mm10倍での撮影であるので、同じ範囲をトリミングしているが、今回の方が小さい範囲から切り出しているので、複雑な暗黒帯部分の解像度は前回の方が上だ。ただ、画面周辺のレンズ収差による星の流れは今回の方が少なく自然な感じになっている。システムとして、どちらを使った方が良いかは微妙な所かもしれない。

追尾エラーやピントの点では、今回の方がいくらか悪い様な感じである。なかなか安定して、うまく撮影する事が難しいな。

2013.8.17(9/14)