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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

やっぱり並べても撮ってみる(M81/82)

2014-01-31 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、12月7日のmx25hさんの観測所での撮影もだんだん夜が更けてきて、そろそろ彗星撮影の準備をしなくては成らない時間が近づいてきたが、コリメート撮影でもう一対象撮影して見た。

その直前に、M81を単独で撮影したが、一応並べても撮っておこうかと、UW20mmのアイピースに変更して撮影しようとしたが、光軸がうまく合っていないのか、片側だけ周辺収差がひどくて、星がボケボケに成るので、対象をかなり反対側に寄せて撮影した。


【↑M81/M82 ボーデの銀河 おおぐま座の渦巻き銀河と不規則銀河】
Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW20mm 36倍 35mm版換算で1008mm
Vixen GPE赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 PowerShotS90+CHDK
ISO:3200 F:2.0 f=6mm 合成F=2.0 S:128秒x6枚 Noise減算:ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2013/12/08 03:10-03:45
Registaxでコンポジット、Flataideでフラット補正、
GIMPで1814mm相当にトリミング(55%)トーンカーブ・回転・サイズ調整


M81/M82は、その並びが地球から見た時に、ハの時に見えるので、2つセットでならべて撮影されることの多い銀河である。渦巻き銀河を斜め上から見た形で、渦巻く腕が美しいM81と、葉巻の様な横長の形のM82、とそれぞれの銀河の特徴を並べて見れるのである。

2つの銀河は、見かけだけでなく実際に近くに有って、それぞれの重力の影響を受けているそうである。特にM82銀河が不規則な形をしているのは、その重力の影響で有ると言われている。

今回、2つの銀河を並べて撮る為に、20mmのアイピースを使った事と、LPS-P2フィルターを外している事も有り、合成F2.0での128秒撮影と相まって、M81の淡い腕は前回に比べて多少良く出ている感じであろうか。

ただ、彗星の上がってくる時間が近づいていたので、余り枚数を撮影できなかった為、ちょっと画像が荒れ気味であろうか。あと、LPS-P2フィルターが無いので、M82の中心部の赤いガスの吹き出ている部分は、露出時間が長かった事もあって、銀河の白い色の中に埋もれ気味で余りはっきりしない。LPS-P2フィルターの使用は一長一短で場合によって使い分けるのがいいのだが、今回の様に、M82は有った方が、M81は無い方が良いとなると、使うべきか使わざるべきか悩みどころである。

2013.12.8(1/31)

M82と超新星SN2014J

2014-01-29 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、1月26日は、スタパを出発してから、当初の観光予定の甲府市周辺の観光と言う事で、駅前の信玄像を見てから、舞鶴城公園と武田神社をめぐった。


↑甲府駅前の武田信玄像

↑舞鶴城公園


↑武田神社

そう言えば、武田神社は12年ぐらい前に剣道部の忘年会旅行で来た記憶があるがその時は閑散としていた気がするが、今回は結構人もいて賑わっていた。何か変わったのかな、、、

さて甲府市周辺の観光を手短に済ませて、一路、車を富士山に向けて走らせた。昨夜、まともに写せなかった、超新星SN2014Jのリベンジをする為、いつもの鳴沢村に向かってみた。

この時期、いつもの撮影場所への道は雪が多い可能性が有るので、ひとまず昼間に一旦様子を見に行くことにした。



案の定、手前の霊園までは、全く雪がなかったが、霊園から先の道路は、雪が積もっていて、アスファルト路面が見えない所が結構あった。わだちは余り深くないのだが、雪が降ったのが何日も前みたいな感じで、雪は一旦溶けて固まりかけた感じの、比較的雪から氷に変化しつつある感じの雪。

昨年、やはり雪道を超えて行って、mx25hさん達と出会った時は、降ったばかりで、一度も溶けていない雪の圧雪路だったがそれに比べて、今回は雪がだいぶ氷に近い感じであろうか。ちょっとヤバいかなと思って引き返そうかと思ったが、引き返すのにも広い場所がいるからと、様子を見ながら登っていくと、わだちの中にアスファルトの出ている所もだいぶ出てきて、何とかいけそうな感じ。



この日は、昼間の気温は高かったので、わだちの中を溶けた水が流れている所も結構あった。

駐車場に着くと、前回同様、舗装の駐車場部分は雪が概ね溶けていた。



そんな訳で、昼間で雪がだいぶ緩んでいるので、何とか行けそうな感じ。夜に凍るとちょっと登ってくるのは辛いかも。

一旦、来た道を戻って、日帰り温泉に行って、一風呂浴びて、ご飯を食べた後、雪が凍る前にと、4時過ぎに撮影場所へ再び移動。

まだ日没前なので、一般車も3台ぐらい来ては帰って行った。ちょっと風が強い感じだ。暗くなる前に機材の設置を開始して、暗くなると同時に極軸を合わせて、後は完全に暗くなるのを待った。



M82が上がるまでに時間が有るので、アイピースを変えずに撮れる対象を撮影してから、いよいよM82と超新星SN2014Jを撮影した。


【↑M82 おおぐま座の不規則銀河と超新星SN2014J】

Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm換算2240mm LPS-P2使用
GPE赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 PowerShot S90 ISO:3200
F:2.0 f=6mm Noise減算:ON S:128秒x13枚
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2014/1/26 21:01-22:13
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→
GIMPでトーンカーブ/44%(35mm版5090mm相当)トリミング/リサイズ

とりあえず、M82と超新星SN2014Jを無事にしっかり写す事が出来、昨夜のリベンジが出来た。

この日は、夜に成ってだいぶ風は弱くなったが、それでも時折強く吹くので、ちょっと鏡筒はゆすられていつもより少し成功率が低かったのと、ちょっとトーンカーブを持ち上げすぎてしまったかもしれない。


【↑以前の画像と比較するとこんな感じに超新星が写っている】

それと、超新星という名前から、新しい星かなと思ってしまうが、通常は、恒星が一生を終える時に大爆発を起こして、今まで見えなかった星が見える明るさに成る現象が超新星である。まあ、超新星爆発を起こして、一旦明るくなって爆散して、新しい星に生まれ変わるって観点からすると新星と言うネーミングもあながち外れては無いかもしれないが、、、

と言う事で、無事に超新星を撮影し終えて、10時過ぎには、機材を急いで撤収して、帰途についた。さすがに、この日は、夜に星屋さんは一台も現れなかった。

帰り道は、昼間溶けていた雪が凍るから気を付けて帰らないと、、、


↑帰り道は、こんな感じ。

わだちが黒く見えるのは、アスファルトが出てる訳では無くて、一旦溶けた雪が凍って黒くなってる所。いかにも滑りそうである。

危ないので、30km/h位でゆっくり下り始めたが、いきなり浅いわだちを外れて車が斜めになる!

『あっ!やべ~!』と思って、あわてて車をハンドルで押さえこみつつスピードを落として、何とか無事にわだちに戻る。どうもわだちが浅いので、ちょっとしたスピードで道を外れて行きそうである。

比較的小さい車の生活四駆なので、SUVやクロカン四駆の付けたわだちと少し車輪間隔が合わないので、たまに、わだちから放り出されそうになる。

車輪間隔はミラージュも似たようなもんだが、前・後・センターのデフに、LSDをそれぞれ付けていたので、比較的雪道も安定していたが、生活四駆にLSDなんかついてないので、雪の上でどれか1輪のグリップが下がると、かなり挙動が不安定な感じだ。

スピードを20km/h位におとして、ちょっと緊張しながら道路を下り、何とか雪の無くなる霊園前にたどり着く事が出来た。

う~ん、雪道はこの辺りが限界かな、、、

2014.1.26(1/29)

スタパに行ってきました。

2014-01-27 | 天体観望・撮影(遠征地)
1月25日/26日の週末は、家内と二人でペンション、スター☆パーティに泊りに行ってきた。一昨年初めてお邪魔して、昨年は予定が合わずお邪魔できなかったので、今年は2年ぶりに行く事に成る。

星屋さんには説明不要だが、ここは、天体観測ドームを併設していて、夜には、ドームの中の大きな望遠鏡(口径40cmのシュミカセ)で、オーナーの解説付きで、いくつかの天体を見せてくれる観測会が売りのペンションだ。


前回は、電車で移動だったのだが、今回は先週、ミラージュの23年目!の車検が切れるのに合わせて、車を替えたので試運転も兼ねて、車で行く事になった。と言っても新しい車も9年落ちのラウムなのだが、、、、とりあえず内張りもリアシートもエアコンも無い競技用のミラージュよりは、快適な遠征が出来る車に成ったのだが、、、



ちなみにこの車、古いHDDナビが付いているのだが、地図データが2005年なので、うっかりすると、走りずらい旧道に案内されるので要注意だ!



今回は電車でなく車での移動なので、スタパに行く前に好きな所で観光できる。


↑金生遺跡、やけに高さの低い家だ。


↑川俣東沢渓谷 東沢大橋 標高1300m位の所にあり、路面は除雪されて溶けているが、駐車場は深い雪だった。

今回は北杜市周辺で城跡を2か所と遺跡と橋をみてからスタパに着いた。



この日のGPV予報は、夜には雨か雪が降る予報で昼間も曇りがちな天気。ちなみに、今は『晴れなかったら半額フェア』中なので、夜11時ごろまでに晴れなくて観測会が出来なかったら、宿泊費が半額に成るのだが、半額に成るよりも無事に星見がしたいものである。と言っても、一昨年来た時も晴れなかったので、実は今回もかなり諦めムードで来たのだが、、、、

夕食が終わる7時半ごろにオーナーが外を見るとうす雲で20個ぐらいしか見えていないとの事。う~ん、やっぱり無理かな、、、、



ダメかなと思いつつ、外で曇り空の様子を写真に収めていたが、次第に雲が少なくなって、観測会を始める8時半ごろには、かなり晴れ間が見える状態に回復。あわてて防寒着を着こんで、ドームに戻る。

ちなみに、曇り気味の空を撮影していて、オリオン座に流れる流星を一個ゲット!

薄雲越しでも写るぐらいだから、晴れていればもう少しハッキリ写っただろう。

さて、観測会の方は、我々の他に、親子3人組みと、娘と母?の2人組の7名。40cmのシュミカセと12cmの屈折を使っていくつかメシエ天体を見せて貰う。暗い空の下、大口径でメシエ天体を眼視する機会は、星まつり(夏場開催)位しかないので、冬のメシエ天体を大口径で見るのは初めてである。

残念ながら観測会中の写真を撮らなかったので、様子をお伝えする為に、スタパさんのHPの写真を少しお借りして貼っておきます。



この日は、途中多少雲が出て来るので、雲の無い方向無い方向と選びながら、木星、M42/43オリオン大星雲、M35散開星団、M31アンドロメダ銀河、M45すばる、NGC869/884二重星団、M1かに星雲、M82ボーデの銀河と超新星、M78、NGC457通称ET星団、ふたご座の二重星を見せて頂いた。

小口径での眼視だと写真と違って、実物を見てがっかりする事が多いのだが、やはり40cm位の口径と暗い空の下では、オリオン大星雲や、かに星雲、M82等は、自分の13cmと比べると格段の差で、良く見える。特にオリオン大星雲は、M42とM43の色の違いも見て取れるほどで、なかなかの迫力である。

10時前に無事に観測会も終わっても、まだ晴れ間が多かったので、自分の13cm反射を組み立てて、1/21に、M82に発見された超新星2014Jを撮影するべく大急ぎで準備をする。


赤道儀を組み立てて、極軸を合わせた所で再び北天が雲に包まれる。
時刻は、午後11時前だ。

う~ん、やっぱり駄目かな、、、、と思いつつ、せっかくセットアップしたので、暫くそのままで、横に座って空を眺めながら待つ事にした。



待つ事1時間、12時頃にやっと北斗七星が見えてきたので、先端のデューベを導入して、ピント合わせ。


バーティノフマスクでなんとかピントを合わせて、いざM82へ自動導入を掛けるが、M82は再び雲の中!

再び待つ事15分、少しだけM82の辺りの雲が薄くなったので、取り敢えず位置決めの為30秒で一枚試写。



かろうじて、視野の真ん中より上の方、ちょい右にM82が写っている。位置の微調整を掛けるが、次に試写した時には再び雲の中で何も写らない。

又暫く待っていたが、1時近くになって、とうとう雪が降り出す始末!


こりゃダメだと諦めて、大慌てで機材を撤収。無事片づけ終わって、2時頃にはベッドに入って寝る事にした。

ちなみに、ダーク減算もOFFの32秒の試写写真であるが、よく見ると超新星はしっかり写っている。


超新星は十分な写りとまでは行かなかったが、GPVでは、ほぼ曇り~雨予報の中で、無事に観測会が出来て、40cmの望遠鏡で色々の天体を楽しむ事が出来た事自体が軌跡的だ。

三鷹を出る時は望み薄だと思っていたので、本当は望遠鏡も積まないで行こうかと思ったぐらいである。どちらさんか知らないが晴れ男or晴れ女さんに感謝である。

ともあれ、無事に観測会に参加でき、美味しい食事も頂いたし、スタパに来た目的は、7~8割は果たせた感じだろうか。

と言う訳で、翌朝美味しい朝ご飯を頂いて、9時半頃にスタパを後にしたのであった。

今回は、オーナーさんと余りお話しできませんでしたが、又次回行った時は宜しくお願い致しますね。

2014.1.25-26(1/27)

暗い空は良く写る!(M81)

2014-01-25 | 天体観望・撮影(遠征地)
12月7日のmx25hさんの観測所での撮影は、NGC2403を撮影した後、続いては、その少し下から昇ってきたM81ボーデの銀河を撮影してみた。

良くM82と対で撮影されるが、9mmのアイピースを変更せずに、今回も単独での撮影をしてみた。


【↑M81 ボーデの銀河 おおぐま座の渦巻き銀河】
Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算 2240mm相当
GPE赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 PowerShotS90+CHDK
ISO:3200 F:2.0 f=6mm 合成F=3.7 S:128秒x13枚 Noise減算:ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2013/12/08 00:56-02:03
Registaxでコンポジット、Flataideでフラット補正、
GIMPで4036mm相当にトリミング(55%)トーンカーブ・回転・サイズ調整

M81は、見かけの大きさは21分x10分角とかなりの大きさがあり、光度も7等級と明るい渦巻き銀河である。地球からは1200万光年の距離にあり、すぐお隣のおおぐま座銀河群に属する。恒星の数は凡そ2,500億個程度と考えられていて、我々の天の川銀河よりいくらか小さい考えられている。

前回の単独の撮影では、101秒の露出にLPS-P2フィルターを付けて露出したせいか、もう一つ淡い腕の写りが悪かったが、今回は、128秒でフィルターも無しという事で、前回の倍以上の露出を掛けられた事もあり、かなり淡い腕が良く写っている様な感じである。もっとも、このレベルの露出だとかぶりが酷くなってしまう事が多いが、この日は、暗い空のおかげで、あまりかぶりを受けずに十分な露出が掛けられたと言った感じである。

また、渦巻く腕の中の濃淡の構造や、銀河の色合いも割と良く出たのでは無かろうか。ここの所、GW以降の地道な努力の成果が出ている様で赤道儀も足回りも安定している事と、ピントもしっかり出ている事が、かなり腕の中の構造を映し出すのに効いている様だ。

やっぱり暗い空の元は、写し甲斐があるなぁ。

2013.12.8(1/25)

赤のコントラストが付きにくい?(NGC2403)

2014-01-22 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、mx25hさんの観測所での12月7日の撮影は、月没後から日付が変わる前にM76を撮影し終えて、次なるターゲットは、次第に高度を上げてきた、北天のNGC2403を撮影して見た。


【↑NGC2403 きりん座の渦巻き銀河】
Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算 2240mm相当
GPE赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 PowerShotS90+CHDK
ISO:3200 F:2.0 f=6mm 合成F=3.7 S:128秒x11枚 Noise減算:ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2013/12/07 23:23-24:32
Registaxでコンポジット、Flataideでフラット補正、
GIMPで4036mm相当にトリミング(55%)トーンカーブ・回転・サイズ調整

NGC2403は、きりん座の渦巻き銀河である。きりん座と言っても、なじみが薄いと思うが、北斗七星より少し西にある星座であり、NGC2403はきりん座と北斗七星の間に有る渦巻き銀河だ。

見かけの大きさは17分角、光度は8.4等級と比較的明るいのだが、中心部はともかく、周辺まで広範囲に広がっている淡い腕は、なかなか写ってくれない。

前回の撮影画像よりは、同じ露光時間でも、LPS-P2フィルターが無い分だけ、腕の部分も良く写ってはくれているが、本来はもう少し淡い腕が広範囲に広がっている様である。

前回より、淡い部分もピントも良く撮れている様であるが、前回はLPS-P2フィルターを付けて撮ったので、Hαの赤い輝きが数か所写っているが、今回はフィルター無なので、Hα領域のコントラストが上がらず、Hα領域があまり赤く写って無いのは少し残念な所だ。

2013.12.7(1/22)