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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

晴れ間を求めて

2014-04-28 | 天体観望・撮影(遠征地)
世間はGWに突入した4月25日金曜日の夜、いつものmx25hさんの観測所にお邪魔した。

GPV予報は微妙で、北の方は少し晴れ間が早い感じだ。でも仕事が終わってから出かけるので、あまり早くは到着できないから、結局撮影できる頃には、瑞垣山方面も晴れるだろうと踏んでの出撃だ。

途中、高速からは、西の方角でかなり雷が光っている。ありゃ~、こりゃ厳しいだろうか、、、

高速を降りると、道路にかなりの雨の痕跡があるが、かろうじて雨は上がっていた。


いつもの観測所に着くころには、だいぶ晴れ間が広がってきている感じだった。

そんな訳で、到着して一息ついてから機材を展開するころには、おおむね晴れていたが、少し透明度は悪い感じの空であった。

いざ、撮影を始めると、雨上がりで湿度が高いせいかかなり機材に露がつく。望遠鏡にヒータを取り付けて、撮影を開始して、休憩所で一休み。

1時間ほどして、外に行くとなんとレンズが曇っている!あれ!ヒーターが暖かくない!

よく見るとヒータの配線をつなぎ忘れている!ショック!あわててレンズを拭いて、ヒータの電源を入れて撮影を続けるが、すでに目標の高度がかなり下がっている。

撮影再開して、しばらく撮ってみたが、やっぱり高度が低くてダメそうなので、あきらめて次の対象を撮影することにした。


IXY30S Iso800 64秒x6 F2.0 追尾撮影

東の空には、もう夏の大三角と天の川が昇ってきていた。

時間ばかりがドンドン過ぎていったせいで、新たに向けた南側の対象も、これまたすぐ高度が下がってきて、林に隠れる始末。

そんなわけで、この日は、ほとんどまともに撮影ができなかった、、、、

明けて、土曜日は瑞垣山周辺はもう一つの予報。GPVのお告げによると、千葉あたりは真っ黒で雲がなさそう。と言う事で、10時ごろに観測所を出発して、千葉に向かうことにした。



千葉はあまり場所を知らないので、とりあえず以前に一度行ったことのある九十九里浜近くの海岸に行ってみることにした。



しかし、GPVの予報通りかなりの風。夜にはやむかなと思い、夕方からセッティングして暗くなってから撮影を始めた。

相変わらずの風なので、短い7cm鏡筒での撮影。ただ、10時前の早い時間は少し空が白っぽい感じでもう一つの写り。

でも次第に風も弱まって来たので、13cmに変えて撮影するころには、空もかなり暗くなって天の川がよく見え始めて来た。


【海から上るさそり座と天の川】IXY30S Iso800 32秒x1 F2.0 固定撮影

結局、風は夜半に少し止んでいたが、夜中過ぎにまた強くなってきたので、ふたたび鏡筒を7cmに変えての撮影と、かなりバタバタした撮影となってしまった。

時計の針が3時をまわると空は何となく明るくなってきて、薄明が始まる。東の空には細い月と金星が上ってきた。


と言う事で、4時前には撤収を開始して、5時過ぎに現地を離れた。自宅までは120kmの道のり、約1時間40分で、7時前に三鷹に帰り着いた。

結局、山梨から千葉へと、晴れ間を求めて大移動って感じで、走行距離は530kmになった。

でも海辺は風が強いから、次回はもう少し中へ入った方が良さそうかな、、、

2014.4.25-27(4/28)

少しは改善するか?

2014-04-24 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
コリメート撮影では、アイピースとの相性で、かなり周辺部の収差が変わってくる。今使っているUWシリーズは、画角は稼げるのだが、周辺収差は、かなり出てしまう。

以前、スタバオーナーのテストで、笠井トレーディングで扱っているEFシリーズは良さそうな結果が出ていたので、一度試してみたいと思っていた。

新品だと費用がかさむので、適当な中古でも出ないかとオクを見てると、スペックも見た目もほとんど同じ様なのを見つけた。


上手くすれば同一メーカーの自社or別ブランド品。悪くすれば、他社のコピー品であろうか?笠井トレーディングの半額以下であった。

ひとつだけ買って、試して見れば良かったのだが、幸か不幸か、ちょうど見つけた時に、セールで一割ほど安く出ていたので、ついつい出ていた4種類を全部買ってしまった。

ちなみに注文した時には、コピー商品の可能性まで頭が回っていなかったと言う事もあるのだが、、、

さてさて、結果の方はいかほどだろうか?GWが楽しみだ!

2014.4.22(4/24)

雲間の銀河(M51)

2014-04-20 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、3月の月末の新月期の遠征は、機材設置が終わって撮影を始めた直後に、雲の襲来を受けたが、時々雲が薄くなる事も有った。

そんな訳で、M94を雲間で撮影した後も、まだ何か撮れないかと考えて、こういう雲の多い条件の悪い時には、明るい銀河にしようと、北斗七星の柄杓の柄の先に有るM51に鏡筒を向けてみた。


【↑M51 子持ち銀河 おおぐま座の渦巻銀河】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
UW9mm 80倍 35mm換算2240mm相当 PowerShotS90+CHDK ISO:3200
F:2.0 f=6mm コリメート法 合成F=3.7 S:128秒x4コマ Noise減算:ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2014/3/29 00:39-00:52
Regstaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ・
44%トリミング・サイズ調整 NeatImageで40%フィルタリング

M51は、北斗七星の柄杓の柄のすぐ東で、りょうけん座に属するフェイスオンの渦巻き銀河である。8.4等級、11分角の大きい銀河と、9.6等級、5分角の小さな銀河がすぐ隣に並んでいる事から、子持ち銀河と呼ばれている有名な銀河である。

撮影をスタートして、休憩所で休んでから、撮り終わる頃に外に出た時には、既に一面曇り空に変わっていた。

そんな訳で、結局M51の画像も、比較的雲のかかり具合の薄い物は4枚程度しかなくて、余りちゃんとした画像には出来なかったが、それでもやはり明るく写りの良い銀河だけ有って、取り敢えずそれっぽい格好にはなってくれた感じである。

ただ、背景の雲の影響で銀河の腕の淡い部分と背景の区別がやはり付きにくくなってしまったのは仕方のない所だろうか。

M51の過去の撮影画像を見てみると、月明かりの元で撮った物や、薄曇りや雲間から撮った物と、最近、あまり条件の良い時に撮った物が無いようである。やっぱりイメージは困った時のM51だよりか、、、

今度ちゃんと晴れた時にしっかりと撮ってみないと、、、

2014.3.29(4/20)

雲間の中で(M94)

2014-04-16 | 天体観望・撮影(遠征地)
ちょっと更新をさぼってしまって、久しぶりのアップである。

3月の最終週の新月の金曜日に、mx25hさんの観測所にお邪魔したのだが、この日は着いた時は晴れていたが、いざセッティングが終わって撮影を始めるとじきに雲が流れる様に成ってしまった。

そんな訳で、雲間で成るべく雲の少ない時の画像を拾ったのだが、残念ながら余り使える画像は多くなかった。



【↑M94 りょうけん座の渦巻き銀河】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
UW9mm 80倍 35mm換算2240mm相当 PowerShotS90+CHDK ISO:3200
F:2.0 f=6mm コリメート法 合成F=3.7 S:128秒x4コマ Noise減算:ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2014/3/28 23:47-24:17
Yimgでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ・
33%トリミング・サイズ調整 NeatImageで50%フィルタリング

M94は、北斗七星の隣のりょうけん座にある渦巻き銀河で、8.2等級、11分角の見かけの大きさがある、フェイスオン銀河である。

今回、思ったよりも雲がかかった画像が多く、結局4枚しかコンポジット出来なかったので、残念ながら外の淡い部分の渦巻きの様子は今ひとつ良く写らなかった。もっとも影響の少ないコマといえども、多少の雲がかかっているので、枚数があってもダメだったかも知れない。

でも今回は、前回に比べて、枚数が少ない事も手伝って、中心付近から少しだけ離れた所の明るい部分での銀河の腕が渦巻いているのがいくらか判る写りとなった。

とは行ってもやっぱり外周部ももう少し写ってくれないと、渦巻き銀河らしくない感じで、ちょっと残念な画像となってしまった。又次回晴れた時に再撮影してみれば、もう少し渦巻き銀河らしく写せるだろうか、、、、

2014.3.28-29(4/16)

しばらくぶりの富士山麓

2014-04-06 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、先週の新月の週末は今ひとつの天気だったが、今週末も土曜は天気が悪そうなので、またしても金曜日に遠征してきた。

遠征先は、2月の大雪以来、久しぶりにいく、富士山のふもと鳴沢村である。ガリバーはもう雪がないとの情報は有るのだが、鳴沢村は、余り情報が無かったのでちょっと心配しながら出かけて来た。


【↑富士山にのぼるさそり座と天の川】
Canon IXY30S ISO800 S25秒 F2.0 28mm相当 固定撮影 2014.4.5 03:40



いつもの遠征場所までの道は、霊園の先の区間で、一部日陰で雪の残ってる区間が少しだけ有る。


大抵の所は溶けているのだが、突然20~30m位雪の残っている所がいくつかある感じ。


↓一番厳しそうなのは、駐車場の取り付け部分の坂道


スタッドレスなら問題ないだろうが、夏タイヤの2駆にはきついかも知れない。

まあ、道路はこんな感じで、冬装備の車には特に問題なく入れる状態であった。

この日は、仕事が終わってから7時過ぎに出発。現地に9時頃の到着である。
先客の星屋さんが一台、奥の方に陣取っていた。まだ来たばかりとの事で、江東区から来た人だった。



機材の準備をして撮影を始める頃には、ちょうど月も沈み、暗くなってきた。西の空には、ふたご座が木星と共にこれから沈みゆく頃であった。



GPVではいくらか風がガリバーより強い予報だったので心配していたが、準備中に多少吹いたが、撮影中はほとんどやんで、問題がなかった。

ただ空は、まだ時間が早いせいか、mx25hさんの観測所の暗い空に慣れてしまったからか、少し明るいというか、透明度がもう一つの感じであった。ちょっと高度を下げてきた銀河を2分露出で撮影すると、かなり背景にかぶりが出る感じだった。


【↑富士山の上にかかる おとめ座、火星、カラス座】



この時期、薄明は結構早くなってきて、4時に薄明開始である。



と言う訳で、4時を過ぎた頃に、早々に撤収して、富士山を背景に一枚写真を撮って、まだ暗い富士山麓を後にした。

2014.4.4-5(4/6)