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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

2016年 第2回遠征(C2013US10カタリナ彗星)

2016-01-18 | 天体観望・撮影(遠征地)
先週末の土曜日1月16日の夜、場所によって晴れそうなGPV予報。月は6日月を超えて大きくなってきたが、それでも11時半位には沈むので、いくらか撮影できそう!
出張先の尾道から帰って直ぐ支度して、近場で一番雲の少なそうな臼田へ今年二回目の遠征に行ってきました。


【↑南東に昇り始めたからす座と撮影機材】
この日は、6時半頃に自宅を出て、現地に8時前に到着。月が沈むまでに約3時間有るので、コリメート撮影と星野撮影の準備を同時に進めて、11時頃にほぼスタンバイOK。

コリメートは、今日は7cm鏡筒で大きめの対象を撮影。しかし、1時間もしないうちに、レンズに霜が降りて点々と氷滴が付く!レンズ周りには一応ヒータを巻いてあるのだが、レンズセルまでの熱伝導が悪く、またレンズフードも短いのが災いしているようだ。

思わず傷つくと思いながらも、軽くウエスで拭き取る。しばらくそれで使っていたが、ふっと思いたって、レンズクリーナー液とレンズペーパーを出してレンズを清掃しようと思った。

、、、が、これが運の尽き!

クリーナー液を掛けたとたんにレンズの上で凍り付いて、ペーパーで拭ける代物では無くなってしまった(汗)

これはいかん!と思った物の、後の祭り。今撮ってる対象は、ここまでで、あきらめて鏡筒を13cmに入れ替える羽目に、、、、



この日の気温は、到着時で氷点下13度、夜中には氷点下15度まで下がっていた!

と言う事で、途中から13cm反射での撮影に強制的に切り替えざるを得なくなってしまった。

この日は、カタリナ彗星がM101回転花火銀河にかなり近づくらしかったので、広画角で同一視野に納めたかったのだが、今日は無理っぽい。

しかしながら、もう一天体を撮影して、3時をすぎた所で雲がわき出てきた。

なんとか、彗星を写すべく、北斗七星の柄杓の柄の先っぽ、アルカイドに鏡筒を向けてピントを再調整したところで、本格的に曇りだしてきた。薄明までに残り2時間を切ってしまっている。

しばらく車に入ったり出たりして寒さをしのぎながら、再び晴れるのを待つ。

あんまり寒いので、4時半までに晴れなかったら諦めて撤収しようと思っていたら、4時20分頃に再び晴れてきた。アルカイドから、ツルぷらフリーで彗星の座標を入力するが、何度やっても彗星が入ってこない。

おかしい?試しにステラリウムの座標を入れてみるが、これでも駄目。何が悪いのか判らない!

時計はどんどん周り、5時が近づいてくる。もう駄目だと、諦めてせめて眼視しようと、カメラを外して、ファインダーで探すが、良く判らない。アルカイドから、適当に鏡筒を振ってみると、なにやら銀河が見える。う~ん?これはM101かと思いつつよく見るとなにやら芯が二つある。ファインダーから全体の位置を確認すると、これはどうもM51だな。

実は、追尾時のスリップ対策で、赤経軸はクラッチをつけていないので、赤経・赤緯ともクランプをフリーにして手で適当に鏡筒を振っているので、あんまり系統立って探索が出来ないのだ。

再びアルカイドから、さっきのM51が見えた方とは反対側を探す。またまたなにやら銀河のような物が見える。今度はM101かな?

と思うのだが、どうも微妙に形がおかしいような??試しにカメラを取り付けて、1分ぐらい露光してみると、なんとカタリナ彗星だった。

20mm36倍の低倍率なのに、こんなに大きく見えているのか、、、、

慌てて、撮影を始めたが、いかん!仮取り付けなのでピントが合ってない!大あわてで、ピントを再調整。と言ってもバーティノフマスクを付けられるほど明るい星が画角中に見えないので、見えている星を使って背面液晶だけでピント合わせ。

薄明まで残り9分の所で撮影開始。薄明が始まってからも画面に影響が出始めるまで撮影して、ぎりぎり使えたのが5枚。


【↑C2013US10 カタリナ彗星】

Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW20mm 36倍 GPD赤道儀+HAL110+SS2
コリメート法 PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:128秒x5枚
Noise減算:On 撮影場所:長野県臼田 撮影日:2016/1/17 05:19~41
Registaxでコンポジット、Flataideでフラット補正、
GIMPで回転、トーン、サイズ調整

太いダストテールと細いイオンテールは健在のようであるが、画角が稼げなかったので、M101との競演も、長くのびていそうなイオンテールも完全にはとらえきれなかった。これならカメラレンズで撮るべきだったか?

2016.1.16-17(1/18)

2016年 初遠征

2016-01-11 | 天体観望・撮影(遠征地)
新年も、明けて早十日余りすぎ、遅いご挨拶ですが、みなさま、明けましておめでとうございます。
なかなか画像処理の進まないブログですが、よろしければ本年もボチボチお付き合い下さい。

さて新年を迎えて最初の記事は、毎年しぶんぎ流星群なのですが、今年は実家の屋根作戦で、天気も悪かった事もありボウズでしたので、初記事は、今年初めての遠征記事からです。

今年初めての新月期の遠征は、GPVとにらめっこして、1月9日に臼田に行ってきました。


【↑西に傾くオリオン座と撮影風景】
世間は、この週末3連休ですが、うちの会社は、今週の土曜は年に数回の土曜出勤の日でしたので、仕事が終わってからの出撃でした。

自宅を6時半に出発して、臼田には8時前に到着。そらはほぼ晴れている。

急いで機材を展開すると、お決まりのように雲がわいてきた。少し待っていると雲も無くなって、10時頃から撮影をスタート。

ここの所、冬場は、mx25hさんの観測所で、ぬくぬくと暖を取りながらの撮影が多かったので、久しぶりの冬場の山での撮影は、寒い。


↑この日の気温は、氷点下13度ほど。ここは標高が900m位だが、結構冷え込んでる感じだ。

しばらく外で機材準備をしているだけで、足先が相当冷える。早々に車の中に避難しながら、撮影を続ける。

この日は、いつものコリメート撮影に平行して、余ってるGP赤道儀で、星野撮影。

でも、何故か途中からS95に画像が記録されていなくて、結局最初に試し撮りした、5分1枚しか記録されていない。ちょっとがっかりだが、もったいないので一枚だけで処理してみた。


【↑オリオン座のバーナードループとエンゼルフィッシュ】

Canon PowerShot S95 Iso800 F3.5 S=322秒 35mm換算60mm相当
2016.1.9 23:24 GP+AL90にて追尾撮影
FlatAideでフラット補正、GIMPでトーン調整・リサイズ

前回撮影したときより、いくらか良く写っている。特に前回ほとんど写らなかったエンゼルフィッシュもなんとか形が判別できる程度には写っている。

スタック枚数は、前回の4枚に比べて1枚しかないが、ISO感度を少し高くした事や、焦点距離を短めにしたので、F値が明るくなった事が効いたのだろうか?

はたまたフラットエイドの補正度をすくなくした事や、空の状態なども良かったからだろうか?原因は定かではないが、、、

うまく記録されなかったこの後の撮影がうまくいってれば、もう少しエンゼルフィッシュの形もはっきり写ったであろうか?

この冬場にもう一度挑戦してみたい物である。また次回の楽しみが一つ増えた。

この日は、4時半頃まで撮影して最後の1時間でカタリナ彗星を撮影しようと鏡筒を動かしたのだが、なぜか自動導入で、カタリナ彗星が入ってこない。迫る薄明に焦りながら何度かやり直してみるがさっぱり捕まえられない。

双眼鏡では、何となくあれかなと言うぐらいには見えているのだが、、、、

結局、この日は時間切れでカタリナ彗星は捕らえることが出来なかった。

後で、確認すると、データとして使用したステラリウムにMPCのコメットリストから取り込んだ軌道情報と、吉田誠一さんのページでの軌道情報を「つるプラ」に入れたのとを比べると、だいぶ位置が異なっていた。両方の位置情報で試せば捕まえられたかも。次回は両方準備していこう。

2016.1.9-10(1/11)