goo blog サービス終了のお知らせ 

くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

そろそろ銀河も見頃(M81)

2016-02-21 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、スカイセンサーも無事に修理できたところで、画像処理の続きである。

11月22日の瑞垣近くの撮影では、バラ星雲を写し終えた後、鏡筒を北天のM81に向けて撮影してみた。


【↑M81 ボーデの銀河 おおぐま座の渦巻き銀河】
Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算 2240mm相当
GPE赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 PowerShotS90+CHDK
ISO:3200 F:2.0 f=6mm 合成F=3.7 S:128秒x18枚 Noise減算:ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2014/11/23 03:02-04:50
Registaxでコンポジット、Flataideでフラット補正、
GIMPでトリミング・トーンカーブ・回転・サイズ調整

前回は、ほぼ一年前に写しているが、その時の画像と比べると、多少トーンカーブのいじるレベルが変わったので、背景が少し明るく成ってしまっているが、光軸が比較的あっているのか、右側1/4位に見られる星像のゆがみは少し押さえられているようだ。

また、若干であるが、淡い所まで少し良く写っているようにも見える。

スタック枚数が前回よりも多いのが多少効いているだろうか。

この日は、M81を撮影し終わった所で概ね5時。そろそろ薄明の始まる時間なので、この日の撮影は、ここまでとなった。

2014.11.23(2016/2/20)


スカイセンサー修理 その2

2016-02-17 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
さて、先日、電源の逆接続で壊した自動導入用のスカイセンサー2だが、前回は電源IC交換で、一部動く所まで行ったが、まだ赤緯側が動かない。今日は休みなので、修理の続きを行った。


32倍速で動かした時の赤径側と赤緯側の出力をそれぞれテスターで当たってみると、赤径側は、電源ピン以外は0.2V位を指すのに、赤緯側は、何本かは5Vを指す。これってステッピングモータのコイルをアース側に落とすスイッチングをしているはずだから、スイッチングのトランジスタが、アースに引っ張れてない様で、トランジスタがいくつか壊れている様な感じだ。

念のため、オシロで確認する。



左は、まともに動作している方、右は、オンした時の電圧が5Vのままだ。ベース側のICのドライブ出力は正常に出ている様なので、やはりスイッチングトランジスタの破損らしい。



異常を示すトランジスタは赤緯側4個のトランジスタのうち3個。と言う事で、部品交換が必要そうだ。

スイッチングに使っている、2SD560のデータシートを調べるとダーリントン接続で内部に保護ダイオード、内部抵抗も入っているタイプ。どうりでテスターで当たると微妙に良く判らない値を示していた訳だ。

しかし、ダーリントンタイプとなると長野にあるかな?取り敢えず秋月電子辺りでは、代替えに使えそうなトランジスタは見つけられた。通販で頼むか須坂の部品屋さんに行ってみるか少し迷ったが、一応探しに行ってみる事にした。

神戸無線さんに行ってみると、TO-220サイズの2SDタイプのトランジスタを見せてもらい、お店のPCでデータシートを調べると、2種類ほどダーリントンタイプの在庫が有った。と言う事でデータを見ながら、その一方を3個買ってきた。ちなみにお店の在庫は、どちらの種類も3個ずつしか在庫が無かったので、もう少し沢山壊れていたらアウトだった。



と言う事で代替え部品を買ってきて、壊れてるトランジスタを交換。

仮組状態で、赤緯側だけにモーターをつないで、動作試験。無事に赤緯側も動くようになった。



これで、赤径も赤緯も無事に動くようになったので、組み上げて、テストしてみたのだが、自動導入中のピーピー音が出ていない。せっかく穴をあけて良く聞こえるようにしたのに、、、、

まあ、音が出なくても自動導入は出来るのでこのままでも使えるのだが、、、どうも気になる。

ブザーから、パターンをたどると、ゲートICをいくつか経由して、電源近くのトランジスタに入っている。



形名を見ると2SD667。データシートを調べると、これは普通のトランジスタ。スイッチングで使っている様である。外してテスタでチェックするとやっぱり壊れている。

もう夕方近くなっているので、また須坂まで行くのは面倒だな、、、



部品箱を引っ掻き回すと、ちょっと大きいけど、こいつが使えそうである。



これも交換して、無事にピーピーと鳴るようになった。

ついでに、圧電ブザーに47kΩの抵抗が直列に入っていたので、33kΩを並列に入れて少し音量アップもしてみた。



これで、組み上げて、GPDで接続試験を行い、赤径、赤緯も問題無く動くし、ちゃんと音もする。



そういえば、自動導入を掛けた時に、リレーが動く音がしてからピーピー鳴りだして、止まる時に、リレーが切れる音がして、ピーピー音も止まっていたな。2SD667を交換する前は音だけでなくリレー音もしてなかったな。一応これで壊れる前と同じ動作に成っている様で、修理は無事完了。

治らなかったら、EQ5アップグレードキットなる安価な自動導入でも買おうかと考えていたのだが、治ってしまったので、またしばらくこいつを使うようだ。

2016.2.14(2/17)

スカイセンサー修理 その1

2016-02-15 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
先日の遠征で、電源を逆に接続してしい、壊してしまったカメラ用電源とスカイセンサーの修理を始めてみた。


【↑壊れたスカイセンサー2とカメラ用電源】

先ずは、簡単なカメラ電源から。



別に拡大鏡が必要なほど細かいわけじゃないが、基板を挟むのにちょうどよかったので、これで半田を吸い取りレギュレターユニットを外す。



ユニットをバラしてみると、中のICに燃えた穴が開いている。ICを交換すれば治るかもしれないが、個人入手は難しいだろうし、手元の部品箱の中にレギュレターユニットの同じ物があるので、ユニットごと交換する。ユニットが300円で売られているので、個人でICを手配するよりはかえって安上がり。



ユニットを交換して、無事に3.9V出力するようになった。

さて次は、厄介そうなスカイセンサーの故障状況を調べる。



中を開けてみると、写真左側から、何やらリレー、ドライブ用のトランジスタ群、ステッピングモーター用ドライバIC、I/OポートIC、タイマーIC、通信I/FIC、CPU、EPROMとスタティックRAM、後はゲートICと言った所が並んでいる。今と違って、各機能ごとにLSIが並んでいる感じだ。私が入社当時に仕事でいじってた無線機の制御基板はこんな感じだったな、、、



基板のネジを外すと、下から、やけに汚れた3端子レギュレターが出てきた。

ちょっと怖いので、出力を基板から切り離して電源を入れてみると、5V出力が出ていない。



手持ちの部品箱を調べてみるが、0.5Aの78M05しか手持ちがない。たぶん、これだけ乗ってると0.5Aはギリギリかなぁ、、、、

と言う事で、部品調達に出かける。5Vの3端子レギュレター位なら長野でも手に入るだろう。

うちから10km位で、長野市の北の方にある、「長野ハムセンター」に行ってみたが、今は部品は扱ってないとの事。近くでは、須坂市の「神戸無線」で扱ってるとの情報を教えてもらい、須坂までそこから更に10kmほど行って、TA7805Sをゲット。ちなみにうちから直接神戸無線までは約15km位で車で30~40分位の距離である。

昔は長野にも部品屋さんは数軒あったらしいが、今では、北信地区ではここだけらしい。
そう言えば、私が子供の頃には、四国の田舎町でも2件ほど部品を置いてるお店が有ったなぁ。きっと今は無くなってるんだろうなぁ、、、、



と言う訳で、5VレギュレターをAN7805からTA7805へ交換。

組み立てて、電源を入れると、ちゃんと動いているように見える。



ちなみに、このスカイセンサー、導入中はピーピーピーって鳴るんだが、音が小さくて鳴り終わったかどうかが非常に判りずらいので、横に穴をあけて、音が外に出やすくしてみた。



で、再び組み付けて電源を入れるとLCD表示が出ていない!あれ、これは、、、、

もう一度中を明けてみると、ドリルが基板にあたって、パターンを切っている!



あちゃ~、余計な事をしてしまったか、、、、しょうが無いので、適当な電線から撚り心線の中身を1本取り出して、パターンをつなげる補修。



ちょっと出来は汚いけど、気にせず動作確認すると、無事にLCD表示が戻ってきた。



よしこれで、修理完了かな?

最後に動作確認で、GPDにつなげてみる。

恒星追尾や2倍速だと動いてるかどうか判らないので、32倍速で動作試験。赤径を動かすとちゃんと歯車が回っている。よしよし。続いて赤緯を動かすが、さっぱりモーターが回らない!



ありゃ!まだ壊れてる?試に赤径のケーブルを赤緯モータにつなげると回るので、故障はスカイセンサーの赤緯側だ。

このままだと、恒星追尾には使えるけど自動導入は使えない。う~ん、電源IC1個交換で治ったと思ったのに、世の中そんなに甘くは無かったか。

この日は、もう遅いので続きは、また次だな、、、、

2016.2.11(2/15)

2016年 第3回遠征

2016-02-12 | 天体観望・撮影(遠征地)
2月の新月期、先週末は天気が微妙で遠征に出られなかったのだが、建国記念日の前夜は晴れそうなGPV予報なので、仕事が終わってからいつもの臼田に出かけた。

但し、昨夜かなり雪が降ったので、現地の雪の具合が心配な所である。

途中の道は一部雪が有った物の、たいしたことは無く無事現地に到着。観測場所もぎりぎり普通車でUターンが出来るぐらいの雪の深さだ。


と言う事で、先ずは雪かき。降ったばかりの新雪と言う訳ではなく、一度昼間の日にさらされて少し緩んで再び凍っている感じで、ちょっと塊みたいな雪をせっせと雪かきして、そこに機材を展開した。

鏡筒にヒータをまいて電源をつなげるが、ヒーターのLEDが点いていない。あれ?断線したのかな?別のヒーターに交換して作業を継続。極軸を合わせて、次にファインダーを合わせようと、スカイセンサーに電源をつないでスイッチを入れた瞬間、パチっとヒューズケース内が光って、ヒューズが切れた。

ありゃ、何でしょ??代わりのヒューズは持ってきていないので、ヒューズをショートしてつなぐしかないのだが、飛んだ原因を確認しておかないと、被害が拡大する。

そう思って、バッテリーからケーブルを外して、ヒューズ部分をショートした状態で、スカイセンサー側の抵抗値を測定。すると約6Ω程。12V電源で2A位流れているから、概ね問題ないように見える。

う~ん、突入電流で切れたのかな、、、、、別にスカイセンサーにおかしい所は無さそうなので、ヒューズをショートした状態で、バッテリーにつないで、電源を入れる。



すると、スカイセンサーの表示のランプは点くが、LCDに何も表示されない。あれ?やっぱりどこか壊れてるのかな?と思って見ていると、スカイセンサーから、もくもくと煙が上がって来る!!

こりゃやばい!あわてて電源を切って、電源コネクタを外す。

あちゃー!、こりゃスカイセンサーが本格的に壊れたな、、、、ショック!

これも古いから、とうとう寿命が来てしまったのだろうか?

これじゃ追尾もできないから撮影にならない。今日はそうそうに撤収か、、、、

しょうが無いので、機材を片付けて撤収しようと思ったのだが、良く考えると、星野撮影用の2軸コントローラーが有ったな。あれをGPDにつなげば恒星追尾だけは出来るから、手動導入して撮影するか。



2軸コントローラーをGPDにつないで、スカイセンサー用の電源ケーブルから電源供給して、とりあえず恒星追尾状態にする。

冬に簡単に捕まえられる撮影対象として、まだ今年の冬は撮影していないM42オリオン大星雲を写そうと、ファインダーで導入した所で、PowerShotを取り付け、電源を入れるが、これまた電源が入らない!

あれ、今日はどうも色々と調子が悪いな!

何が悪いか切り分ける為、電源ユニットの出力電圧を計るが、テスターが何やらデタラメな値で、まともに表示しない。あれ?テスターも調子悪いのか?電池切れ寸前かな?レンジを変えると何となく電圧が計れている様な感じがする。で表示は-9V??あれ?入力は、、、、-12V!

ひょっとして!!!

あわててバッテリーの蓋をあけて中を見ると、なんと大元のバッテリー所で、+/-を逆に接続!!



あちゃ~、これは被害は甚大かも、、、、でもなんでこんなミスを!?、、、、電気屋さんとは思えない大チョンボ!

それにしても各部の被害が心配!先ずはカメラに電池を入れて動作確認。なんとか無事に起動。こちらは助かったか、、、、



バッテリーの+/-を正しくつなぎ直して、カメラ用の電源ユニットを確認。こちらは壊れているらしく出力が2倍以上の9Vで出ている。こりゃ帰って修理が必要だ。

あれ、そう言えば、さっきまで2軸コントローラは正常に動いていたよな?今はLEDが点いていない!あわてて2軸コントローラの電源も外す。

どうやら、電圧を確認して電源ケーブルをつないだので、逆接状態の時に正常に電圧がかかる様に繋がれていたので、元に戻した時に、2軸コントローラも逆接状態になったようだ。

こちらも、もう一度正しくつなぎ直して動作確認。赤緯側は、GPDのモーターが5pinなので動作確認が出来なかったが、とりあえず赤径側は無事に動くようだ。

と言う訳で、久々の大ミスで、スカイセンサー、カメラ用電源ユニットの2つが壊れたみたい!かなりショック!もう、完全に意気消沈。やっぱり今日はもう撤収だな、、、、

と思って、機材の片づけを始めた所で、上を見ると満点の星空。



せっかくの良く晴れた暗い空。せっかくここまで来て、ちょっともったいないので、少しだけ眼視で楽しむか?

この日の気温は氷点下10度。雪が一杯ある割には、前回より少し暖かいが、それでも、外でそう長く眼視をするのは辛い所。



と言っても、手動での導入はほとんどやっていないので、手動で導入できる天体も多くないだろうしちょうどいいか。

M42の後には、M81/82を探したが、なかなか見つけられない。やっとの思いでM81/82のボーデのハの字を確認。次にだいぶ高度を上げてきたM51を探す。これも手こずりながらなんとか確認。でも前回カタリナ彗星を探していた時も感じたが、なんだかM51はあまり親子である姿が、はっきりと見えない。こんなもんだっけ?

ほんとにこれM51?と試にカメラで15秒ほど手持ち撮影してみるが、光軸も有ってないので写っているのか良く判らない。しょうが無いのでデジカメアダプターを再び取り付け、光軸を治具で合わせて、撮ると何となくそうっぽい。



ここまで来て、ああ、電池でなら撮れない事もないかな?せっかく来たのに坊主も残念だから、電池が無くなるまで少しでも撮っておくか。

近くの明るめの星で再ピント合わせをしてM51を撮影。と言っても、氷点下10度では、電池がいくらも持たない。電池が無くなるまでの1時間ちょっとの間の撮影である。


【↑近くの4等台の星でピント合わせ】

電池が切れた所で、手元にまだ純正電池がもう一個あるので、それに入れ替えて、対象を変更。今日、もともと撮影予定の対象の中で、近くに明るい星のある導入が楽そうな対象を選んで、これまた1時間だけ撮影。

最近は、1時間半~2時間近く1対象にかけているので、いつもより枚数は稼げないが、坊主よりはましだろうと言った所である。

なんだかんだ、2対象撮影した所で時間は3時半ごろ。電池は中華製の物は少し残っているが、これらは低温特性が最悪で、30分位しか持たない事も有り、この日はこれで本当に撤収。

しかし今日は初歩的なミスで、機材の被害甚大!かろうじて坊主は免れたものの、しばらくは機材で不自由しそうだ、、、、

2016.02.10-11(2/12)

夜空にバラの花(NGC2237-9)

2016-02-03 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、またしばらくサボってしまったが、画像処理の時間を見つけて少し処理してみた。

北杜市のmx25hさんの観測所からの撮影は、まがたま星雲の後は、いっかくじゅう座のバラ星雲を撮影した。


【↑NGC2237-9 バラ星雲 いっかくじゅう座の散光星雲】
Celestron D:70 f:400 EF27mm 15倍 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90 F:2.0 f=6mm Iso3200
S:128秒x19コマ Noise減算:ON 
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2014/11/23 01:03-02:22
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で反転
トリミング、トーンカーブ・サイズ調整

概ね1年前に、UW20mmを使って、7cm鏡筒で撮影しているのだが、今回はEF27mmでの撮影。

倍率が少し下がっているのでトリミングでの切り出し範囲が小さいせいも有って、昨年の画像に比べて、ディテールの部分の写りが今一つの様な感じである。周辺像の流れも前回はUW20mmに比べて今回のEF27mmでの撮影の方が、大きくなっている感じである。この辺りは、単にアイピースのせいだけでなく、コンデジの光軸の合わせ方にも影響を受けているのだろうか?

13cm反射の場合は、倍率が低いと中央が少し黒くなる感じで、あえて光軸を少しずらせている感じが有るのだが、7cmは屈折なので、もう少し真っ直ぐになる様に注意した方が良いかもしれない、、、

2014.11.23(2016/2/3)