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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

2016年 第13回遠征

2016-05-30 | 天体観望・撮影(遠征地)
5月28日の土曜日、月齢は22でまだまだ半月以上の月が有るが、月出は23時50分ごろ。この時期、薄明終了が21時少し前と遅いが、2時間ぐらいは撮影時間が取れそうなので、例によって近場の菅平牧場へ遠征に出た。


IXY30S Iso1600 F2 SS20sec 22:26
ちょっと色々有って、自宅を出たのは20時過ぎ、21時前には菅平の駐車場に到着。土曜日と言う事も有り、登山の人たちの車が上の駐車場にはそこそこ居る様だ。私が車を停めた第三駐車場にも一台他の車が居たが、完全にお休み中なのか、既に登山中なのか、撮影中ほとんど人の気配を感じなかった。

GPVでは、多少近くに雲も来る様な予報であったが、概ね晴れている。

早速、機材設置。でも極軸を合わせる頃には、北天に雲が出て、いつの間にか北極星が見えなくなっていた。

取り敢えず極軸を後回しにして、機材を設置。設置し終わる頃には北極星も再び顔を出して、無事に極軸も合わせられた。

今日は、HEUIB-Ⅱフィルターのファーストライト。実はこれの様子を見る為に余り撮影時間が取れないにも関わらず遠征したようなものである。

前回、X2フィルター2枚除去+Uv-Irカットフィルターで撮った時は、かなり赤い画像だったが、Uv-Irカットフィルターの代わりにHEUIB-ⅡFFを付けた画像は、今度はかなり青いような、、、、こんなに青いんだっけ?

Kiss X2 Iso800 F2.8 135mm filter less改造

Uv-Ir cutフィルター SS:5min  HEUIB-ⅡFF SS:8min

実は、X2はノーマル時代に彗星の撮影程度にしか使って無かったので、せいぜい3分程度の露出で、ヒストグラムは1/3位しか届いてないので、ヒストグラムで8割ぐらいまで露出したノーマル状態を知らないのだ(汗)

まあ、最終的に画像処理するまで良く判らないが、何となく赤い散光星雲のコントラストが上がっているのは、何となく見て取れる。後は画像処理待ち、、、だいぶ先かも(汗)


IXY30S Iso1600 F2 SS20sec 23:45

11時半を過ぎて、天の川も高度を上げてきたが、もうじき月が出てくる。


IXY30S Iso1600 F2 SS20sec 00:44

12時を過ぎると木の間から、まぶしい月が顔をのぞかせ、天の川が消えていく。

機材を撤収した後、冬場、牧場に上がれない時の為に、下の方で少しロケハンをしてから帰った。


IXY30S Iso1600 F2 SS20sec 01:22

ここは、街灯もそれほど近くにないし、比較的全周開けていて、南は5度位まで見渡せる。でも低空は光害が少し厳しいながらも、冬場でも充分使えそうな感じではあった。

と言う事で、軽くロケハンをして自宅に帰り着いたのは2時。

ほんと近場の遠征地は助かるな~。

2016.5.28-29(5/30)

M101 回転花火銀河

2016-05-27 | 天体観望・撮影(遠征地)
昨年の1月の新月期のmx25hさんの観測所での撮影は、ホッケースティック銀河を撮りおえて、次はM101を撮影してみた。


【↑M101回転花火銀河 おおぐま座の渦巻銀河】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀 +AL90+SkySenser2
UW9mm 80倍 PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm コリメート法
合成F=3.7 SS:128 x23コマ Nois減算 :ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日時:2015/1/25 02:39-05:23
Registaxでコンポジット →FlatAideでフラット補正 →GIMPで
トーンカーブ、トリミング、リサイズ調整

今回は、時間的にこの後の新たな対象の撮影は厳しかったので、残っている時間全てでM101を撮影したため、普段よりたくさん撮影できて、スタック枚数も多くなっている。

そのおかげか、銀河の淡い部分や腕の中のディテールも良く写っている様に見える。光軸も比較的うまい所にいたのか、前回画像に比べて、周辺の星像の伸びもあまり気に成らない。

惜しいのは、撮影時間が3時間近くに渡った為、途中、温度で少しピントがずれてしまったのか、多少前回より星像が大きくなってしまっているのが残念である。

まあ、それを入れても、今回の方が多少良く写っただろうか。

2015.1.25(2016/5/25)

SIGMA 70-210mm F2.8 分解・清掃①

2016-05-24 | その他修理
さて、レンズの中の方の玉に曇りのある、SIGMA 70-210mm F2.8のレンズ。検索を掛けると3件ぐらい分解写真が有るが、分解の仕方について詳しく書かれていたのは、1件だけで、それも後ろ玉からアクセスできる部分のみの分解で終わっている。

取り敢えず、途中まででも上手く曇りが取れるかもしれないので、これを参考に分解してみた。


今回参考にしたのは、こちらの安曇野 Wasabiさんのブログ。AF/絞り不良で、後ろ半分だけ分解された記事でした。(安曇野 Wasabiさんありがとうございます。)

ちなみにこのレンズ、デジタル非対応とかで、絞りをカメラ側から制御できないらしい。マニュアル用の絞りつまみもついて無いので、そのままだと解放でしか使えないらしい。使える様にするには、改造モジュールを追加するとの事。

まあ、ほとんど開放でしか使わないからいいのだが、そのうち見かけたら、手に入れて改造してみようかな。

さて、前置きはこれ位にして、後ろからバラしてみる。



先ずは、リアのマウント部のネジを外す。



コネクタ部の横にもネジが有るので忘れずに外す。

これで黒いスペーサと、リアマウント部が外れた。



次は、一番後ろのスリーブを停めているネジを外す。



これで後ろのスリーブが外れる。



スリーブのマウント側の所には、0.4mm厚のシムが2枚入っていた。ピント調節用らしい。

これは、丁度良い!!あとで組む時に1~2枚外して組めば、無限遠が出るかな?

スリーブの内側には、基板と、絞り、AFの駆動部分が見える。
下のギアが、絞り駆動部、右の部分がAF駆動部。



後ろ玉ユニットを固定しているネジ3本を外す。



次に3本のリードと、フレキのはんだ付けを外す。



AF駆動軸のEリングを外す。

Eリング下のギアを無くさない様に外してから、



配線を逃がしながら後ろ玉ユニットを取り出す。



後ろ玉ユニットを見ると曇りが見える。



中玉ユニットの方にも曇りが見える。2か所以上曇っているんだな。こりゃ大変だ。

取り敢えず、後ろ玉ユニットをばらすことにする。



後ろ玉ユニットの後部からカニ目レンチで抑えリングを外す。

一番後ろのレンズと、スペーサーを挟んで、2枚目のレンズが外れた。

同様に、前側のカニ目リングも外す。



こちらも2枚のレンズが外れてきた。写真の左手前が後ろの2枚目、右手前が前の2枚目、真中が前の1枚目、後ろの一枚目は、右奥の方の奴。

なんだか向きを忘れてしまいそうになるが、上手い具合に、WEBでこのレンズのレンズ構成を見つけてきた。



後ろ玉ユニットは、6枚構成だ。向きもこれなら間違えないで済みそうだ。



この段階で、レンズを拭いてみるが、曇りは取れない。なんとさらに内側が曇っているようだ。

しょうが無いので、さらに分解を進めてみる。



後ろ玉ユニットの前側の部分、黒い抑えリングに穴が2か所開いているので、カニ目レンチで、外してみる。



リングを外した所。奥にあるのは、絞り機構の様だな、、、ちょっと嫌な予感もするが、止めネジを3か所外す。



後ろの板を取ろうとすると、嫌な予感的中!絞りがバラけながら外れた!

ばらけた羽を数えると、9枚必要なのに、8枚しかない!やばいぞ、これは!

辺りを探し回るが、なかなか見つからない!

やっとの事で、椅子の座面と、ひじ掛けの隙間に潜り込んでいた9枚目の羽を発見。

良かった!元通りに組める。



羽は半分ぐらいの枚数は元通りの位置に残っていたので、それを見ながら、ばらけた羽を正しい位置に並べておく。

ここまでバラしたが、残りのレンズ2枚の前には、もうカニ目で外せそうなリングが無い。



外筒はアルミ鋳造から削り出した一体の物で分解できそうな所もない見たい。

う~ん、後ろ玉の曇りまで、あと一息なのに届かない!

たぶん吸盤オープナーの類で外すんだろうな~、、、

取り敢えず、吸盤オープナーか、適当なゴム筒が無いとバラせそうも無いので、後ろ玉ユニットは一旦ここで諦めて組戻す。



絞りの羽は、結局ひっくり返すので、もう一度一枚づつ組み付け直し。



絞りを組み付けて少し動かしてみた所。無事に正しく組み付いたようだ。



前後各2枚づつのレンズも向きを間違えずに組み付けておく。

続いて前の方に移る。



曇りは、中玉ユニットの最後尾のレンズの内側(前側)についているようだ。



ズーム環のゴムラバーを外す。



ズームリングについてるブラシをネジ2本で外す。



ズーム環の前側についているカムローラーのネジを外す。



ネジに3個位プラ部品が付いてるので、無くさない様に一緒に外す。



前側のカムローラーが外れると、ズーム環が自由に回るので、回して、後ろ側のカムローラーが見える位置にして、カムローラーを3か所外す。

ここはネジロックで固まっているのかも?ものすごいトルクで回さないと外れなかった。



おかげで一個なめてしまった。溶剤を使うべきだったか、、、、

ちなみに、ズーム環を分解する必要が無ければ、ここは外さなくても大丈夫だった。

、、、、無駄骨(汗)。



ズーム環を止めているネジ4本を外す。



ズーム環を外す。



安曇野 Wasabiさんのブログによると後ろからバラせるのはここまでらしい。

曇りは、最後列のレンズの前側にある。これ又、もう一息なのに、、、、

吸盤オープナーで外せないかな?でも今は無いので駄目だが、、、、



レンズを前側から見てみるが、こちらもカニ目の類で外せるものは無し。前からの分解は吸盤オープナーか、適当なゴム材が必要みたいだ。

と言う事で、現時点の手持ちの工具では、ここまで。レンズの曇りまでもう一息だったのだが、残念ながら、どちらの曇りも清掃することが出来なかった。

まあ、道具が足りてないので、全部はばらせないとは思っていたが、ばらせる所までで、なんとか曇りが取れない物かと挑戦したが、今回は残念賞だった。



と言う事で、後ろのシムを1枚とゴムラバーを残して、一旦、元通り組み付け。

ちょうど日が暮れたので、満月近くのお月様で無限遠の確認。

シム1枚外しで、HEUIB-2 FFを付けた状態で、70~210mm全域で無限遠が出た。

17-50mmもこの手が使えるかな?

取り敢えず、吸盤オープナーを発注して、続きは、また今度と言った所である。

ちなみに、吸盤オープナーの最大外形は62mmで前玉レンズは、フィルター径82mm。レンズの開口部は70mm以上あるけど大丈夫かな?

レンズ外周のリングまでゴムが届かないんだけど???

2016.5.21(5/24)

SIGMA 70-210mm F2.8 分解・清掃①
SIGMA 70-210mm F2.8 分解・清掃②

フィルター買いました。

2016-05-23 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
先日、Kiss X2 のローパスフィルター除去改造を行ったが、全フィルター削除したので、撮影には、レンズ先端取り付けのUv-Irカットフィルターを付けて使っていたが、新たに買ったF2.8レンズ群は、フィルター径が異なる事も有り、FFタイプのフィルターを買った。


Uv-Ir域のカットとHα以外の赤領域のカットでHαのコントラストアップを目指して、IDASのHEUIB-2フィルターを購入。MFAアダプターと一体型に成った物を送料も入れて19k円にて購入。

以前は、ねじ止め式のアダプターと37mmのMFAフィルターの構成だったのだが、最近アダプターは、ねじ止め無に切り替わり8k→4kへのコストダウン。また、ねじ止め無の一体型も発売されて、37mmフィルターの1kアップで買えるようになり、以前の組み合わせより、7k円安くなって、貧乏人の私にも、だいぶ手が出しやすくなった。



早速、カメラに取り付けてみる。切欠きに合わせてフィルターを落とし込み、位置を回転させて、切欠きが引っかかって落ちてこないようになる構造だ。

でもなんだかグラグラするような、、、、どうやって固定するの??

どうやら、EFレンズを取り付けると、EFマウントがフィルターを押さえつける構造の様である。

EFレンズは良いが、望遠鏡へのTリングや、M42からの変換アダプター使用時は、フィルターとアダプター類の隙間が出来て、そこでフィルターが前後に遊んでしまう。



遊ばない様に、T-リング側に貼り付ける織毛紙までついている。なんだかな~、、、、
これならねじ止めの方が確実っぽいけど、、、、まあ安くなってるので余り文句も言えないが、、、、

ちなみにFFフィルターを装着すると多少光路が長くなるので、無限遠の改善が期待できるので確認してみたが、70-210は70mm側で、17-50mmは17mmで、以前よりは改善しているが、まだ無限遠が出ない。

外したフィルターは2枚で、1.4mm位の厚み。IDASのフィルターは、0.5mmしかないのでまだまだ足りない様だ。

ちなみSEOのFFはそこを考えているのかフィルター厚が1.4mmとなっている。でも税抜24k円と7k円ほど高いしな、、、今さら買い替えるのも癪だし、、、なんかいい方法を考えましょう、、、、

2016.5.19(5/23)

NGC4656/4657 ホッケースティック銀河

2016-05-22 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて画像処理に又戻る。mx25hさんの観測所での撮影も2日目に入り、昨日写したくじら銀河の後は、そのお隣のNGC4656/4657 ホッケースティック銀河を撮影した。どちらかと言うと一緒に撮影されることの多い対象だが、コリメート撮影には向かないので、別々に写したのである。


【↑NGC4656/4657 ホッケースティック銀河 りょうけん座の衝突銀河】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2 UW9mm
80倍 35mm換算2240mm相当 PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm
コリメート法 合成F=3.7 S:128秒x9コマ Noise減算:ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2015/1/25 00:50-01:59
PITで補正→Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPで
トーンカーブ・トリミング・サイズ調整

これも前回写したのは概ね2年前の妙高高原であるが、今回は、銀河の写真右下の淡い部分がほんの少しだけ良く写っているようにも見える。また銀河の中の様子もいくらか中の模様が良く写っているような感じに見える。

しかし何回見ても不思議な形をした銀河である。2つの銀河が衝突して、このような形に成っているらしいのだが、宇宙には色々と面白い形をした銀河が有る物である。

でも銀河どうしが衝突って、想像してみると、そこに生物がいたらひとたまりもないのかな~なんて、遠くから他人事の様に思ってしまうのだが、、、、

2015.1.25(2016/5/22)