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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

SIGMA 70-210mm F2.8 分解・清掃②

2016-06-14 | その他修理
さて、先日途中までバラした物の曇りを取れなかったSIGMAの70-210mm F2.8のレンズの続きである。



吸盤オープナーを入手した物の、前玉にはサイズが小さくて、押し付けて回しても、回るのはレンズのみで、押えリングはさっぱり回らない。

案の定である。


安曇野wasabiさんブログの記事によると、前玉は外さなくても曇っているレンズは取り外せそうなので、前玉はさておき、後ろを前回の手順に従ってばらして、中玉の後端を露出させる。

でもって、再び吸盤オープナーの出番であるが、これまた全く回らない!サイズ的にはギリギリ押さえ金具に届くサイズなのだが、思ったように力がかからない様だ。



これ又一旦おいといて、後ろ玉の中央の2枚のレンズを取り外すべく、後ろ玉を分解。

しかしこれも吸盤オープナーではさっぱり回らない。

う~ん、何だこりゃ、、、さっぱり役に立たないな!

この日はすっかり戦意喪失で、これ以上の作業を諦める。

安曇野wasabiさんみたくマイクロドリルで穴を開けるかとも考えたが、失敗してレンズが傷だらけになりそうな予感もするので、押さえリングを削って、カニ目が入る様にするかな~とか考えるが、ヤスリの手作業じゃ、余計危ないかなとも思う。

と言う事で、後日、ホームセンターへ行って、何かいい物は無いかと物色。

マイクロドリルも含めて色々見ていると、彫金やガラス細工にも使えるルーターを発見。



これで、押さえリングを削るかな。



と言う事で、レンズに傷をつけない様に、アルコールに浸したティッシュをしいてリングを削る。



無事にカニ目で回すことが出来た。



押さえリングを取り外して、



ついでに買ったレンズサッカーで中玉の後ろのレンズを外す。

スペーサを挟んで、中玉の後ろから2番目のレンズも外れる。どうやら中玉で曇っているのは、この2枚目の様だ。



よしよし、と思って、レンズをクリーニング液で拭くが、さっぱり曇りが取れない。

試にシンナーでも拭いてみるが、これでもさっぱり状況が変わらない。どうやら、コーティングかガラス自体に傷が出来て曇りに成っているみたいだ。

ちょっとNETで調べてみるが、磨いて曇りを取る話も出てくるが、余り成功率は高く無いようだ。レンズ磨きは、許容誤差の5/100mmなら許されるらしいが、今のレンズが、偏差に対してどれ位で出来ているかも判らないし、手で磨くのに、そんな管理、シロートには出来ない!コーティングも剥がれるし、レンズを磨くのはかなりリスキーっぽい。

う~ん、とりあえず、このレンズはこれ以上手が出せないか。これでどの程度写りに影響するかだなぁ~、、、、



取り敢えず中玉は組戻して、後ろ玉の方に移ろうかと思ったが、後ろ玉は、中央のレンズなので、押さえリングを削ってもカニ目が届かない。

と言う事で、これまた後日、ロングビットを手配してからだな、、、、



で持って、手配したロングビットが届いたので、後ろ玉の中央付近のレンズの押さえらしき部分をルーターで削る。



削ったところをカニ目で引っかけて押さえリングを外す。



後ろ玉の中央部分は2枚のレンズが出てきた。



押さえリングは、カニ目がしっかり引っかかるように削って、マジックで塗っておく。



曇っているレンズを掃除するが、これも曇りが完全には取れない。
まあ、磨くわけにも行かないので、これもこのまま組戻す。



ばらした時の逆順で、元通り組み立てる。



で試しにどの程度影響があるか、28-70mmの70mm側と70-210mmの70mm側で比較撮影。



同じ70mmと謳っているのに微妙に画角が違うのはおいといて、多少コントラストは低いようだが、ちょっと見、使えないこともないかな?と言う感じだ。

ちなみに、左がきれいな光学系の28-70mm、右が今回清掃した70-210mmだ。

通常の絵ではそれほど差がないが、淡い星雲とか写して、強度の強調処理を掛けると多少差が出るかもなぁ、、、、

2016.6.11(6/14)

SIGMA 70-210mm F2.8 分解・清掃①
SIGMA 70-210mm F2.8 分解・清掃②

2016年第16回遠征 梅雨の晴れ間

2016-06-12 | 天体観望・撮影(遠征地)
梅雨入りとなった今週末、6月10日の金曜日、梅雨の合間と言うにはまだそんなに降っていないが、夜少し晴れ間が覗きそうなGPV予報。予報では、菅平は厳しそうなので、先日ロケハンした鹿島槍に行ってみた。


今日の月の入りは23時と遅いので、仕事が終わってからゆっくり出撃。

長野は曇り空だが、現地に近づくにつれて晴れ間が出てきた。

鹿島槍までは自宅の長野市から下道で1時間前後。暗くなり出し、火星が見える頃に現地到着。


【↑暗くなり始め、南東に火星、西南西に月が浮かぶ】

山に囲まれた空き地なので、あまり視界は良くないが、南方向は上の写真の通りちょうど山の切れ目で10度位まで見渡せる。

ただ標高が1000m強しかないせいか、結構虫が飛んでいる。

到着した時は、ごらんの通りの快晴。よしよしと思いつつ、暗くなってきたので、機材準備を始めると、なにやら小指に激痛!

なんだ、なんだ~!なんかに噛まれた~!

思わず何か判らないが手で払いのけたが、結局なんだか判らなかった。

戻ってきてからも指は何ともないので、たいした物じゃなかったみたいだが、、、

きっと何かの虫だったとは思うが、、、、

気を取り直して機材準備を進めていると、だんだん雲が出てきて、極軸が取れない状態になるが、月が沈む前には、雲も無くなって再び快晴になる。



GPVでは、23時以降はここには雲はこない予定だったのだが、撮影を始めるとまた少し雲が襲ってきた。

しばらくすると全天雲に覆われたが、又しばらくすると全天晴れるといった感じの繰り返し。

晴れ間もちょこちょこあるので、それなりに撮れたかと思ってカメラレンズを覗くと、見事に結露している!



あれ、ヒーター足りなかったか?と思って確認すると電源を繋ぎ忘れている!

慌てて電源を繋いでレンズの曇りを拭くが、もう後の祭り。せっかくの晴れ間の時間での撮影もみんなボケボケ画像orz

結局、カメラレンズの方は結露と、画角が広いく雲の影響を受けやすいのとで、殆どまともなショットが撮れなかったが、コリメートの方は何とか1対象のみ撮影でき、坊主だけはかろうじて免れた。

薄明が始まる直前から再び全天雲に覆われたので、ここで機材撤収。結局現地を去るまで曇ったままだった。GPVでは真っ黒なのに、、、明け方曇ってしまう場所なのだろうか、、、、

この後、明け方のすいてる道路を快適に走って45分位で自宅に到着した。

と言うことで今回新しい遠征地だったが、天気が微妙な時はちょっと難しい感じだった。これならひょっとして菅平の方が晴れたのではと言う気もするが、何とも言えないところ。

もう少し南の方がGPVは雲の影響が少なそうだったので、今度はもう少し南下した地点をロケハンしないと、、、

2016.6.10-11(6/12)

NGC2903 しし座の棒渦巻銀河

2016-06-10 | 天体観望・撮影(遠征地)
さてmx25hさんの観測所での2月の新月期の撮影結果は、きりん座のNGC2403を撮影した後、西に鏡筒を振って、しし座のNGC2903を撮影してみた。


【↑NGC2903 しし座の棒渦巻銀河】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
UW9mm 80倍 PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm コリメート法
合成F=3.7 S:128秒x6コマ Noise減算:ON
撮影場所:山梨県北杜市 撮影日:2015/2/21 01:01-02:11
Regstaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ・
トリミング・サイズ調整

NGC2903はしし座の頭のちょっと西にある棒渦巻銀河で、8.9等、12分角の大きさの銀河だ。

前回の撮影は、2014年4月なので、ほぼ一年前であるが、今回は、前回に比べて、外側の淡い腕が比較的良く写ったようだ。また腕の中の濃淡も前回よりはっきり出ている感じである。

今回も前回同様南中を少し過ぎてからの撮影ではあったし、スタック数も6枚と少なかったのだが、まだ2月と言う事で、空の透明度が春先と比べて高かったのだろう。それと観測所近くの方が、鳴沢村よりは暗かった事も影響しているだろうか。

2015.2.21(2016/5/31)

2016年第15回遠征 梅雨入り前の一晴れ

2016-06-07 | 天体観望・撮影(遠征地)
この週末の金曜日の遠征は雲に邪魔されてしまったのだが、6月5日、日曜日のGPVを見ると、薄明が終わる21時頃には、菅平辺りは、真っ黒予報。ただ24時位から雲が出る事に成っている。翌日の仕事を考えて、短時間で切り上げるつもりで、少し早めに遠征に出た。

菅平に着いたのは19時過ぎ。まだ周りも明るくて、かなり風が強い。少し下の遠征地も明るい時の様子を見ておこうと少し戻って、場所確認。こちらの方は風はほとんどないが、標高が300mほど下がるので、少し思案して、また牧場に戻る。

牧場に戻る途中、駐車場の少し手前で、道路の先の方を何か黒い物が横切って、道路脇の右の林に消えて行った。なんだろう?う~ん、大きさと体型的には(鹿じゃなくて)カモシカ位に見えたが、横切る姿が、横長の長方形じゃなくて、比較的正方形に近い形で、さるの様に、2足歩行+手を前に着くイメージに見えた。でも、大きさ的にはサルよりは二回り以上大きい。

まさかここにゴリラはいないだろうし、なんだろう??と考えると、ひょっとして熊かも?!ちょっと小さめの小熊位の感じか!?と、ちょっと未確認動物にびびりながら、駐車場で機材設置を始める。いつもはかけない車のオーディオをアクセサリー電源オンにして、大きな音で掛けながら、、、、バッテリー上がらないと良いな、、、、


PowerShot S100 ISO:1600 F2.0 SS:20sec 24mm相当
この日は、初め風が強かった事も有り、鏡筒は出さずに、ここの所、なかなか満足の行く撮影が出来ていないアンタレス付近に向けてカメラレンズで撮影する。

日曜の夜なので、到着当時は誰も居なくて一人っきりだったのだが、そのうち登山の人?が2台ほど上がってきた。

いつもなら、ライトの影響が撮影中の画像に出ないかと、他の車が来るのはうれしくないのだが、今日は、夕方の未確認動物騒ぎで、心細かったので、ちょっと嬉しかったりする。都合のいいものである。(笑)

そんな訳で、他の駐車場客(と言っても上の駐車場だが)が来て少し心強くなったので、バッテリーがあがらない様に、カーオーディをは消して、いつもの熊鈴だけで、頑張る事に。


【↑さそり座の尻尾から立ち上る天の川銀河】
PowerShot S95 ISO:800 F2 SS:256秒2枚 28mm相当 00:23-00:40

この日は、遅い時間になるにつれ、天の川が、非常に色濃く見える、ここしばらくなかった素晴らしい星空に成った。

さそり座から立ち上り、夏の大三角を横切り、カシオペアまで、はっきりとした天の川が確認できる。思わず本当は雲が出てるんじゃないの?と疑って、何度も目を凝らしてみるが、時間が経っても動かないから、やっぱり天の川だ!


【↑夏の大三角と天の川銀河】
PowerShot S95 ISO:800 F2 SS:256秒2枚 28mm相当 00:45-01:01

天頂辺りも良く見るとザラザラとした感じで星が見えてる。梅雨入り前の最後の晴れ間だろうか?

久しぶりに濃い天の川が見られる好条件の菅平の空を残して、後ろ髪を惹かれながら1時過ぎに撤収開始。2時過ぎには、自宅に帰り着いて、布団にもぐりこんだ。

2016.6.5-6(6/7)

2016年第14回遠征 新月期の週末だが、、、

2016-06-06 | 天体観望・撮影(遠征地)
6月の新月期、3日の金曜日、GPVは今一つの予報。でもせっかくの新月期の週末なので、晴れないかもしれないなあと思いつつも、いつもの菅平へ遠征してみた。ちなみに前日の2日なら、良く晴れていたのだが、運悪く職場の送迎会とバッティングして行けなかった。

さて現地に到着した時は、そこそこ晴れていた。行けるかな?!と急いで、機材設置をするが、予報が良くないので、2台体制にするかどうか少し迷って、とりあえず三脚は2台出したものの、赤道儀は一台だけ出して、カメラレンズでの撮影でスタートした。


案の定、10時ごろに撮影を開始して直ぐに薄雲があちこちに流れ出した。全体的に薄めの雲で、星は何とか見えている物の、かなり雲に襲われた。こんな時は、しつこく対象を撮影して、上手く雲のかからなかったカットを後で使おうと20枚程撮影したが、雲の影響の少ないカットは、結局2~3枚程度しかなかった。

かろうじて、坊主にはならなかったものの、まともな画像に成るかどうか、、、、

前回、HEUIB-Ⅱの画像が物凄く青くなっていたので、出かける直前に、(既に日没を過ぎていた為)PCのモニターに白色を表示させて、取り敢えずマニュアルでバランスを取ったのだが、いざ撮影すると、かなり背景が赤くなってしまった。

う~ん、これはちょっとバランスを取る対象がまずかったか、、、、

ちなみに出かける前のマニュアルバランスを取る前に、LCDの表示を良く見ると、ホワイトバランスが、タングステンモードになっている。ありゃっ!ずっと太陽マークの自然光に設定しているとばかり思っていたのに、、、、ひょっとして原因はこれかも!

と言う事で、マニュアルバランスが上手く取れてなかったので、今回は、自然光モードに変更して撮影した所、少し緑っぽい画像だが、そこそこバランスが取れた色になる。



まあ、今度昼間にマニュアルでちゃんとホワイトバランスを取るとして、とりあえずは、これでも行けそうかなと言う感じ。

しかし、毎回同じ構図で撮っているが、なかなかまともな撮影結果に成らないので、次のステップに進めない感じだ。今回でやっとホワイトバランスがそこそこまともになったが、かなりの雲にやられたし、、、、いつに成ったらまともに撮れるのだろうか?そろそろタイムリミットで、来年に持ち越しか??

この日、週末と言う事も有って、登山の車も時々入って来たのだが、それに混じって、1台天文屋さんの車も上がってきた。5/14にここで一緒になった中野市の人であった。

この日は、薄雲の流れる中、ひたすら我慢して撮影を続けてはいるものの、ほとんどあきらめムード、ローテンションでの撮影だったが、お仲間が出来たので、色々と機材を見せて貰ったり、過去の撮影画像を見せて貰ったりと、楽しく時間を過ごすことが出来た。

ちなみに、この方は、FSQ106をEM???に載せて、AGA-1でPCレスでキャッツアイ星雲をガイド撮影していた。NEXGUIDEやAGA-1等いくつかPCレスでのガイド方法はあるが、私が遠征地で見せて貰った中では、今回が初PCレスだった。PCが無いのも電源負荷が少なくていいなぁ、、、、

2016.6.3-4(6/6)