8月の終わり位から左上2番の差し歯がぐらつく様になってしまった。近所の歯医者に行って見て貰うと接着してある所が取れた様である。

接着の取れた差し歯をそっと外してもらい、もう一度接着で付けて貰った。歯医者が言うには、「一応接着で付けてみましょう。但しこれで持つかどうか判りませんが」との事だった。
先生の言う事は正しく、わずか1週間を過ぎた頃にまた差し歯がグラグラしてきた。
再び見て貰うと、差し歯を固定する根の部分が割れたんじゃないかな、との事。
この後の対応の選択肢は、残っている根っこを抜いて、入れ歯にするか左上1番と左上3番に掛けてブリッジするかの方法になるらしい。
(インプラントも有ると思うが、特に提案はされなかった。)
何となく、入れ歯は手入れとか大変なので、ブリッジする事にして、その日、左上2番の歯を抜いて貰った。

【今飲んでる薬、一括梱包されているが、ワーファリンは4.25mg】
お薬手帳は、初めに通った時に渡してカルテに投薬状況は書かれている。また先々週に来た時に歯茎が炎症を起こしているので少しレーザー治療した後に、抗菌薬と鎮痛剤が出されて、その時にワーファリンが有るから、時間を1~2時間ずらして飲んでくださいと言われていた。
と言う事で、抜歯する前に、ワーファリン使ってるけど大丈夫かな?と思ったがそのまま特に何も言わなかった。
抜歯した後、先生がカルテを見て、「あれ、ワーファリン使ってるのか。でも大丈夫ですよ。(血は)止まりますよ。」と言われて自宅に帰った。
歯医者では、大体30分脱脂綿をかんだ状態で血が止まります。と言われていたのだが、ちょっと怖いので、1時間半ほど止血状態をキープしてから脱脂綿を外したが、なんかだらだら血が出ている気がする(泣)
しょうが無いので、もう一度、外した脱脂綿を抜けた歯の所に宛てて、さらに4時間半ほど噛んで、夜の12時頃に外してみるが、まだ止まっていない。
口の中は、血が少し固まり掛けてゼリー状になって口の中に沢山溜まっている。
取り敢えず脱脂綿を外して、ワインゼリーみたいな血の塊を吐き出して、再び脱脂綿を当ててかんでおく。

【↑歯医者ではこれを2本噛まされて帰らされた】
もう遅いので、布団に横に成りながら、このまま寝たら口が開いて止血できなくなるかなぁと思いつつ1時間ほど眠らずに横に成っていた。
なんだか口の中にかなり血が溜まって来て、鼻から息は出来るが、唾が飲み込めなくなって来た。
油断すると、唇の端から枕に掛けて血が「ツー」と流れる。
こりゃいかん!と思って起きだして、口の中に溜まってる血を吐き出す。例によって、ワインゼリーの様な固まりも大量に出る。
再び脱脂綿を入れても、もうあんまり止血効果が無くなっている。たぶん脱脂綿もだんだん変形してきて、圧迫力が下がって来てるのだろう。
う~ん、こりゃ危ないかも!口元から血が流れない様に、大量のティッシュで口元を左手で押さえて、ティッシュの箱とティッシュを捨てるごみ袋を持って、長野赤十字病院の救急外来へ右手1本で車を運転していった。
そこでは、本日の救急担当の若い女の先生と、看護師の男性2人が対応してくれた。先生はたぶん研修医かな?まだ20代位。
歯医者の椅子の様な治療台に座らされて、血液検査でワーファリンの聞き具合をチェックするとかで、採血を行う。
この時どうせなので、いざと言う時の為に点滴の針を付けておいていいかと聞かれたので、付けて貰う。
結局、新しいガーゼを当てて、先生が直接抜歯個所を指で押さえて止血をする事に。
血液検査の結果が出るのに40分位かかるが、その間先生がずーと親指で抜歯個所を押さえている事に。
押さえはじめて5分位経った頃、急に汗が出てきて、非常に暑く感じた。
と思ったら急に気分が悪くなったので、先生にその旨を告げる。
看護師さんが直ぐに血圧を計ってくれる。
気分が悪いと思っているうちに、今度は急に視界に写る物がだんだん白っぽくなってきてほとんど何も見えなくなってくる!
あれ、なにこれ?!ひょっとしてやば~い??
血圧測定の結果、かなり下がっていた様で、点滴を全開で注入!
完全にホワイトアウトする前に点滴の注入が効いたのか、視界が戻ってくる。
ひょっとして、これが「目の前真っ白!」って奴か?!初めて経験したぞ!!
いや~、点滴の管を先に入れておいて良かった。ホワイトアウトしだしてから、点滴の針を刺していたんじゃきっと脳の血流不足で、意識が飛んでいたんじゃないだろうか??
と言うか、既に救急外来に駆けこんだ後で良かった。
自宅でもう少し我慢していて、それでホワイトアウトが起こると、たぶん意識消失するだろうし、それから救急車で日赤に運ばれていたんじゃ、ひょっとして脳の血流が下がって後遺症が残る可能性もあったのでは?とも思う。危ない危ない!
その後は、血圧が戻ったようで、比較的気分もよくなった。
結局1時間位圧迫して、かなり血が止まってきた。
血液検査の結果はPTINR1.75(通常1.5~2.5の間にコントロールする)。9/13の定期診察では2.2だったのだが少し下がっていた(サラサラじゃない方向)
PTINRも問題ない値だし、血も止まりかけてきたので、ガーゼを丸めて抜歯部に押し込んで、更にもう一塊のガーゼを下に敷いて、歯でかんで止血の継続として救急外来を帰された。一応替えのガーゼを2枚程貰った。
念の為、翌日土曜日の10時に口腔外科に診察に来る様に言われて、午前4時半過ぎに日赤を後にして、また自分で運転して帰った。さっきのホワイトアウトを考えると運転しない方が良いのだが、うちの嫁さん免許は持ってるのに運転できないから、、、、
自宅に帰り着いて、一旦ガーゼを交換した後、座椅子を大きくリクライニングさせ、少し上体を起こした状態で軽く2時間位寝ただろうか。
6時半ごろに目が覚めるが、再び血が出ている感じで、又しても口の中がワインゼリーでいっぱいである。2枚目のガーゼに交換するが、自分でやると上手く詰められないのか、余り止血効果が無い様な、、、、
1時間もすると、また厳しくなってきた。もうガーゼは無い。家に有ったのは三角巾のみ。それをチョキチョキ切って、丸めて歯に詰めて噛むが、これもあまり止血効果がない。しょうがないので、自分の左手の親指で押さえて止血。
それでも完全には止まらず、少しづつ出血している感じ。自分に自分で「頑張れ~、後2時間!」と言いながら頑張って押さえ続ける。
気を紛らわす為に思わずFacebookに状況を投稿したりしながら、なんとか9時半が来たので、再び片手で運転しながら日赤へ。
日赤の口腔外科で、まだ出血が止まらない事を告げると、治療室に通されて、前の患者さん2人が終わるのを待つ。その間、口の中から血があふれない様に、大量のティッシュで口をふさいで待つ!
やっと順番に成り、口腔外科の先生に事情を説明すると、直ぐに麻酔を注射されて、抜歯した所の歯茎を針と糸で縫って止血してくれた。
はぁ~、やっと血が止まった、、、、
出来れば、金曜日に抜糸に来る様に指定されたが、本来なら月曜の午後に歯医者で借り歯を入れる予定だった告げると、歯医者で抜糸するか日赤で抜歯するか相談して下さいと言われた。
月曜日の午後、歯医者に行き、受付で血が止まらず日赤救急外来に行って、最終的に歯茎を縫われている事を告げる。
診察の時間に成り、先生に状況を伝える。ワーファリンを止めた方が良かったのではとの話もしてみた。
先生曰く、「最近は、ワーファリンを飲んでいても止まるので、時流として止めない方向なんです」「病気によっては止められない人も居る為、そういう人の治療を行う事も有るので」との事。う~ん、本当か?なんか言い訳をこじつけていない?
取り敢えずその日は、消毒だけして一旦帰るが、縫った糸がだんだんほどけてきている様な感じで垂れ下がる。
むむむ!何だこりゃ、、、ご飯を食べる時に糸を噛んでしまう。翌日日赤に電話して、夕方に診察へ。
先生に傷口を確認して貰い、ほどけてない所だけ残して、糸を切ってもらった。
診察に行く前に、たまたま会社の看護師さんに有ったので、血が止まらない話をしたら、やはり最近はワーファリンを止めないのが全体の流れだと言う事を言われた。ああ、歯医者の言ってる事はこじつけの言い訳じゃなくて、今の時流なんだと理解した。
と言う事でまだまだ色々有るが、取り敢えずこの後、金曜日に抜糸してもらい血も止まって一段落である。
上記の最近の時流を考えると、今回の敗因は、ワーファリンを飲んでいるから、血が止まらないリスクが有るので、止まらなかった時用の対応策を聞いていなかった事、及び先生もその注意を特にしてくれなかった事だろうか。
抜歯したのが夕方の歯医者の終わる直前だったので、今回は出来なかったが、もし可能なら、抜歯は歯医者の閉まる1時間以上前にして貰い、歯医者で血が止まるまでまっていて、血が止まったのを確認して貰ってから帰った方が良かったのかもしれない。
それにしても、今回はえらい目にあってしまった。
2017.9.22-27 (10/6Up)