サカつくEUプレイ日記「トレントミラノ全面抗争編」。5年連続6度目のセリエA優勝を果たしたトレントCalの2019-2020シーズンの総集編です。
①チーム成績
・セリエA 優勝(5年連続6度目) 38試合29勝6分3敗(勝点93) 61得点19失点(得失点差+42)
・プライムカップ 優勝(7シーズンぶり3度目)
・ヨーロピアンリーグ ベスト16
②セリエA個人成績・・・名前・国籍・背番号・ポジション(プレイスタイル)・年齢・在籍年数・出場試合数/得点/アシスト/評価点 ()はリーグランキング順位
クレメント ENG 1 GK(オーソドックス) 30歳 1年目
11試合/0得点/0アシスト/5.9点
バイア PRT 99 GK(オーソドックス) 26歳 7年目
27試合/0得点/0アシスト/5.9点
バンチ ITA 2 DF(ストッパー) 26歳 3年目
22試合/0得点/0アシスト/6.0点
マルディーニ ITA 3 DF(守備的サイド) 26歳 6年目
35試合/3得点/2アシスト/6.2点(9位)
コスタクルタ ITA 5 DF(センターバック) 23歳 4年目
33試合/0得点/1アシスト/5.9点
メルテザッカー GER 17 DF(センターバック) 33歳 10年目
32試合/0得点/0アシスト/6.2点
マテラッツィ ITA 23 DF(ストッパー) 20歳 5年目
21試合/2得点/0アシスト/5.8点
ソラーノ PER 4 MF(サイドアタッカー) 23歳 6年目
20試合/1得点/0アシスト/6.0点
G・コスタ ITA 7 MF(プレイメーカー) 29歳 11年目
30試合/2得点/3アシスト/6.0点
リッカート NED 8 MF(セントラルMF) 28歳 5年目
31試合/2得点/2アシスト/6.1点
カーレンベルグ DEN 10 MF(サイドアタッカー) 35歳 10年目
32試合/4得点/11アシスト(1位)/6.1点
ネリーノ BRA 13 MF(サイドアタッカー) 22歳 6年目
35試合/1得点/0アシスト/6.0点
タラダリ ITA 14 MF(ダイナモ) 28歳 10年目
34試合/0得点/5アシスト(7位)/6.1点
レコバ URY 20 MF(プレイメーカー) 21歳 4年目
31試合/3得点/1アシスト/5.7点
サビオ BRA 22 MF(サイドアタッカー) 23歳 1年目
11試合/1得点/0アシスト/5.9点
スピアジオ ITA 9 FW(ムービング) 24歳 4年目
36試合/22得点(1位)/7アシスト(9位)/6.4点(3位)
ショーリー ITA 11 FW(センターフォワード) 27歳 8年目
30試合/7得点(20位)/1アシスト/6.0点
ルーニー ENG 18 FW(アタッカー) 34歳 8年目
23試合/8得点(15位)/3アシスト/6.2点
③総括
1930~1935シーズンのユベントスと1942~1947シーズン(1943~1945シーズンは中断)のトリノと並ぶセリエA5連覇の大偉業を成し遂げたトレントCal。12月に首位の座に返り咲くとそのまま首位の座を明け渡すことなく5試合を残した段階で優勝を決めた。また、ヨーロピアンリーグはベスト16敗退を余儀なくされたがプライムカップも7シーズンぶりに制覇。カペール監督が作り上げたスピード溢れるフィジカル重視のカウンターサッカーは国内では圧倒的な強さを誇った。
マルディーニとメルテザッカーを中心とした堅牢な最終ラインは自らが誇る1シーズン最小失点のリーグレコード(14失点)こそ更新するこはできなかったが、相手攻撃陣を今シーズン最小失点の19点に抑え、トレントCalオーナーが「センターハーフではセリエA最強のペア」と自慢するタラダリとリッカートが中盤を制圧すると攻撃陣も爆発。過去3シーズンで2度の得点王を獲得したショーリーこそ不振に喘いだが、レンタル先のセルティックから復帰した4年目のスピアジオが単独でのドリブルシュートやアクロバティックなボレー、加えて豪快なミドルシュートとあえらゆるパターンでゴールを量産。セリエAとヨーロッパの舞台で24ゴールを叩き出し、年間得点王を獲得。また、スピアジオはファーストトップながら左右前後を効果的に動き、カーレンベルグに次ぐチーム2位の7アシストをマーク。チャンスメイクでも貢献。2トップを組むベテランのルーニーと共に勝利に貢献した。
ただ、5連覇の最大の功労者は今シーズン限りでの引退を表明した背番号10、カーレンベルグであろう。、トレントCal在籍10年目を迎え、35歳になったカーレンベルグであったがパスセンスと突破力は衰えを知らず、11アシストをマークし、チームの勝利に貢献。自身4度目のセリエAアシスト王のタイトルを獲得し、有終の美を飾った。
④新シーズンメモ
・カーレンベルグの後継者としてセリエA年間MVPに輝いたASローマのMFシボレにオファー。アルゼンチン出身のサイドアタッカーにクラブ史上最高額となる移籍金70億円を用意し、獲得を狙う。
・3シーズン前に鳴り物入りで入団したバンチであったが、チームにフィットせず、放出が決定的。
ヘディングでゴールを奪うスピアジオ(写真右)。今シーズン、ラゾビッチから9番を継承したストライカーは前線を左右前後と動き回り、ゴールを量産。年間MVPこそ逃したが、セリエAとヨーロッパの年間得点王に輝いた。
スピアジオ(写真右端)と共にセリエA年間ベストイレブンに選出された不動の左SBマルディーニ(写真左端)。的確なカバーリングと効果的な攻撃参加でチームの勝利に貢献した。
セリエA一のダイナミズムを誇るキャプテンのタラダリ。中盤センターでペアを組むリッカートと共に中盤で強引に奪ったボールをすばやく前線に供給。チーム3位の5アシストをマークした。
セリエAトップのフィジカル能力を誇るCBのメルテザッカー(写真手前左)とセンターハーフのリッカート(写真手前右)。カペール監督が志向するカウンターサッカーを体現してみせた。
スピアジオの復帰でファーストトップから再びセカンドトップにポジションを移したショーリー(写真中央)。ソラーノ(写真手前)と共に不振に喘えぎ、ゴール数は激減した。
チーム2位の8ゴールをマークしたベテランのルーニー(写真中央)。体力的な衰えから出場機会は減ったが、確実にチャンスをモノにした。
監督就任5年で、トレントCalにセリエA5連覇をもたらしたカペール監督(写真中央)。来シーズンはカーレンベルグをアシスタントコーチに迎え、悲願のヨーロッパ制覇を目指す。
自身4度目のセリエAアシスト王のタイトルを獲得、引退に自ら花を添えた10番のカーレンベルグ(写真中央)。トレントCalに数々の栄光をもたらし、ピッチを去った。