さてさて、ここからは漫画を書くときに感じたことなど私的意見です☆
ちょっと言い分けぽいものもあるんで今更内容と反することいわれても・・・とかある人はこの先は読まないでくださいネ
まず漫画を描くにあたって、本来ならメガネをかけた電脳空間での出来事はデジタルなものなので、実際にイリーガルにぶつかったり、衝撃を受けて血が出たりはしないんですが、そこらへんはちゃお仕様というか…漫画の画面に動きや派手さを出したいなと思ってあえてそうしました。
それから私が自分なりにこだわったのは、出来るだけ電脳コイルのキャラを多く登場させようということでした。
内容については↓のブログにも描いたとおり、とおてい読みきりでは描きつくせないものだったので、キャラだけでもたくさん使おうと思って
ハラケンのクラスを覗きにいった先のモブのキャラなんかもアニメに出てきてる子達です
…ちょっと話しそれますが、電脳コイルは本当に細かいトコまで設定されてて驚きました。
ヤサコたちのクラスメイト全員ちゃんと設定されてるし、席の位置までしっかり決まってる!(大体のアニメはそうなの?)
資料にしてもバインダー何冊分もあって、主役キャラですらぎりぎりまで名前決まんないことがある私としては感心することしきりだったです
初期設定から削られた部分もたくさんあるみたいだったので、そういうのも入れました。
たとえばリンクスも元々初期にあった設定です。
あんまりにもかわいいしステキな道具だな~と思ったので使わせてもらいました。
他にもミチコさん役のイリーガルや、37pに出てきてるイリーガルに飲み込まれる電脳ペットなども
前の学校でヤサコのこといじめたお友達も、クラスメートの『アイコ』を出せなかったのでせめて名前だけでも・・・と思って『アイちゃん』と呼ばせたかったんですが、ネームの私の字が汚すぎて『ア』が『マ』に見えてしまったようで結局『マイちゃん』に
今考えるとカンナでもよかったなあ。(コミックスにするとき替えようかな。)
タラちゃんにすることも考えたんですが、あんまりにも某ファミリー向けアニメのキャラを思い出だしたので…
いじめといえば、途中下校のシーンでイサコがヤサコに対して『いじめられて逃げてきたんでしょ』というシーンがあります。
これはTV版では『いじめたかいじめられたかして・・・』となっていて、私としては、ヤサコは実はいじめてた側なんじゃないかなあと思っていたのでそう描きたかったんですが(漫画版のマイちゃんのポジションのような感じ)、それじゃ分かり辛いということで今回は『いじめられて』た設定になりました。
せめてセリフはアニメとおんなじにしたかったんだけどな。。。確かに分かりやすいのは大事だけどそこら辺ちょっと残念。
でも私の今回のテーマのひとつである『いじめた側』『いじめられた側』の共通の思いというのは変わらず入れられた気がするのでよかったです。
あともうひとつここで言っておきたいことが。
ほんとなら作品のテーマをべらべらっと語るのは趣味でないんですが
漫画の中でフォローできなかった部分があるので。
(もう発売してしばらくたってることですしね)
この作品のテーマであるいじめた側、いじめられた側の共通の思い。
それは『ひとりはさびしくて…』ってこと。
だれも誰かを傷つけたくて傷つけてるんじゃないと思うんです。
底には何かの理由があるんじゃないかと思う。
そういうのが作品に出せたらいいなと思ってたんですが、フォローし忘れたのは、『理由があるからって何しても許されるわけじゃない』んだということ。
だからヤサコには、イリーガルの気持ちに『わかる』とは答えても『許す』とは言わせませんでした。
長くなったけどこれでとりあえずコイル漫画版の話はおしまい。
今度は11月のコミックス発売に向けてがんばります☆
アニメについては、また1コイルスキー(っていうんですか?
>Qさん)として感想とか書くつもり。
あしたのコイルも楽しみだぁ~~