拓ちゃんの夢

今月９日からタイで開催されていたアジア・クロスカントリー・ラリー。そこに参戦していた青木拓磨選手が１４日、６日間の戦いを終え総合１２位でフィニッシュしました。
初日から駆動系のトラブルに見舞われ厳しい戦いとなり、惜しくもクラス２連覇はなりませんでしたが、数字以上にこの結果には価値があると思います。

拓ちゃんがダカールラリーに参戦し、大きな夢、素晴らしいロマンを感じさせてくれたのは今年のはじめ。それからパッタリと活動報告が途絶え、どうしたのかな？と思っていたところへ、突如入ったブログでの入院報告。それは４月下旬のことでした。
連日の長時間運転と過酷を極めたダカールでのレースは、やはり体へのダメージも大きかったようで、そこで拓ちゃんは褥瘡（じょくそう・床ずれのひどい症状）を患ってしまったとのこと。
症状は思いのほか重く、６月には手術が施されることになるのですが、主治医の先生にも『僕の中では一番難しい手術だね』と言わしめるほどで、その成功率は７０％。通常の手術が９０％以上の成功率だそうなので、それと比べるとかなり低い。。。

この時私は、今年のレース参戦はおろか、治療には相当な時間がかかってしまうんだろうなと、そう感じていました。ひょっとしたら、来年のダカールへの参戦も厳しいものになるかも、と。
でも幸い手術は無事成功し、拓ちゃんもその後、みるみるうちに回復！（笑）強靭な体力＆精神力で病気を克服していってくれました！
そして８月上旬には退院報告があり、良かった～♪と思っていたら、その１週間後にはまたまたブログで報告があり、このアジアンラリーへ参戦するというではありませんか！

正直、私は驚きましたよ。つい２週間前までベッドで寝たきりだった人が、ラリーという過酷なレースに参戦出来るものなのかと。
でも拓ちゃんはそんな心配をよそに見事、目標を達成してみせてくれました。いつもいつもそうですが、どんな時にも最後まで諦めず、希望を持って挑戦し続ける拓ちゃんの姿には感動させられ、そして勇気付けられます。その姿にはファンである前に、一人の人間としてもう尊敬しますよ！

今回のラリー参戦にあたってはドクターも帯同してくれ、褥瘡再発を防ぐため、横浜ゴムさんも特殊なシートを用意してくれたり、色々な方々の協力があったそうですが、そんな大勢の方たちが協力して手を貸してくださるのも、拓ちゃんの強い気持ち・情熱があったからこそ、なんだろうなと思います。
今時、こんな凄まじいほどの情熱を持ってレースに挑んでいる選手もそうなかなかいないのでは？と思ってしまいますが(^^; 、だからこそ、みんな協力して応援してくれるのではないかな？とも思います。映像など見ることは出来ませんでしたが、私もネットで状況を追い、応援せずにはいられませんでしたからね。

人の強い気持ちは周りを巻き込み、どんな困難をも突破していく。。。そんな力強さを改めてこのレースで感じさせてくれました。私自身、とても勇気付けられ感動しました。

現役時代を遥かに上回るほどの強靭さを見せてくれているようにも思う最近のパワフル拓ちゃんですが、（笑）これからもずっと、そんな拓ちゃんの夢が続いていくといいなぁと、これからも一緒にその夢が見ていけるといいなぁと、改めて思いました。

拓ちゃん、アジアンラリー完走本当におめでとう＆そしてお疲れ様でした！
これからも大きな夢に向かって突き進む拓ちゃんの勇姿が見られることを楽しみにしていま～す♪(^-^)/

あ～、また来年もダカールにも参戦出来るといいなぁ！