婆さんが「緑の綺麗な所が良い」と言うので、久し振りに大原に出掛けて来ました。
四条から国際会館まで地下鉄で行き、そこから京都バスに乗って大原まで。地下鉄とバスで、一時間弱で到着です。
大原バス停の前の信号を渡り、案内板に従って、緩やかな坂道を三千院を目指します。紅葉の時期などのシーズンには、観光客で賑わっていますが、この時期には人も少なく、静かな「大原の里」散歩ができます。呂川沿いの小道は、青もみじが綺麗で、緑のトンネルが楽しめます。


約10分程で三千院に到着。



客殿まで進み、聚碧園(しゅうへきえん)を眺めます。畳に座って庭を見ていると、私達まで緑に染まるようでした。




本堂の寝殿に進むと、有清園の先に「往生極楽院」が見えます。有清園は苔の美しい庭園です。



緑色の世界を楽しみながら「往生極楽院」に向かいました。
重要文化財のお堂の中に、国宝の「阿弥陀三尊像」が納められています。創建当時には、天井に極彩色の極楽浄土が描かれていたようで、出口近くの「円蔵蔵」に復元模写されています。




往生極楽院の正面を真っ直ぐ進むと左手に「わらべ地蔵」が人気の苔庭があります。苔の間から愛らしい顔を覗かせています。





その先の石段の道を登って行くと「金色不動堂」です。お堂左側の休憩所で頂ける「しそ茶」が美味しいです。

お堂の裏手から「あじさい園」が広がっています。途中には、鎌倉時代の石仏もあります。


紫陽花は、少し花が開いている程度でした。

元来た道を戻り、出口に向かいます。出口近くにある「円蔵蔵」で、寺宝や復元模写されている往生極楽院の天井画を見てから三千院を出ました。
門前を右に進むと「勝林院」です。途中の右手に「順徳天皇・後鳥羽天皇」の太原陵がありましたので立ち寄りました。ここも緑が綺麗でした。


道に戻ってすぐに、仏教音楽とも言われる「声明」や法然上人の「大原問答」で有名な「勝林院」があります。

入口の前を左に行くと額縁庭園で有名な宝泉院です。角に「法然上人腰掛石」がありましたが、以前来た時には気付きませんでした。





勝林院と宝泉院へは中に入りませんでした。その代わりに、以前から寄りたかった「実光院」に入ってきました。
実光院は、先ほど立ち寄った大原陵の反対側にあります。四季の山野草が植えられた庭園や声明で使う楽器(?)等を見ることが出来ます。
客殿から眺める庭園は、心が落ち着きます。庭に下りて庭園内を歩くことも出来ます。有名な、秋から春にかけて咲く「不断桜」が一輪だけ咲いていました。











そこを出た時、丁度、お昼になりましたので昼食。昼食後、寂光院に向かいました。
寂光院には、三千院前の道を真っすぐ進み、来た道を横切って行く道を選びました。この道は、以前、車できた時に通ったような気がしました。
途中には、赤い山門を入るとお地蔵様が並ぶ「念仏寺」や、2012年(平成24年)6月に京都市上京区から移転した「出世稲荷神社」がありました。 出世稲荷神社は、豊臣秀吉が聚楽第を造営した時に勧請したもので「出世開運の神」だそうです。自由に参拝できます。





古い家並みを眺めながら進みます。

バス道路に出る手前には、梅宮神社があります。謂れは分かりませんが、ここ大長瀬町の産土神として崇められている神社ということです。


道をわたって、高野川に架かる橋を渡り、大原の里の風景を眺めながら進んで行きます。




旧道に出ると「乙が森」と言う史跡があります。女性の化身の「大蛇」が退治され、その頭部をここに埋めたとの言い伝えがある場所のようです。その脇の道が寂光院に続いています。


集落の中を歩いて行くと、建礼門院の御歌「ころころと小石流るる谷川の、かじかなくなる落合の滝」で知られる「落合の滝」があります。そこを過ぎて少し行くと「寂光院」になります。


参拝せずに戻りましたが、その手前の「建礼門院徳子」の墓である大原西陵に寄ってきました。少々、階段が急ですので、婆さんは文句を言っていましたが。




大原バス停まで戻り、今日の散歩は終了。京都駅行のバスに乗り四条まで帰りました。
久し振りの「大原の里」は、静かで緑が綺麗、気持ちの良い散歩ができました。
今日の歩数は、13,296歩。