曇り空で少し肌寒く感ずる京都です。
婆さんが何やら忙しそうにしているのを眺めていたら、「うっとうしいから出かけてきたら!」と言われてしまいました。
そこで神泉苑に行くことにしました。とにかく出かけなければ何を言われるか分かりませんし、皐月と紫陽花が「そろそろ良いかな」と思ったものですから。
御池通を歩いて行きました。新町通との交差点の近くで白い紫陽花が咲き始めていました。見頃はもう少し先です。
神泉苑に入りました。観光客にはそれほど人気のある所ではありませんが、平安遷都とほぼ同時期に造営された禁苑で、当初の敷地は二条通から三条通まで、南北約500メートル、東西約240メートルに及ぶ、池を中心とした大庭園であったようです。「御池通」と言う名前もここから来ています。初めて「お花見」というものが行われたり、ここで行われた御霊会が祇園祭の元になる等、歴史的には価値の高い場所です。
紫陽花は少し早かったのが残念でした。
二条城の前には皐月が満開でした。二条城は、このところ外国人からの人気が高くなったようで、今日も賑やかでした。
堀川通を上がって晴明神社に向かいます。もしかしたら「桔梗が咲き始めているかな」と思ったからです。途中から一本横の葭屋町通(よしやちょう)を上がって行きました。
私は、こうした横道を歩くのが好きです。私の人生もそんなようなものですから。
このような小路は「何がある」と言うことではありませんが、時々、思いがけない発見や奇麗な花等を見つける事があります。そんな時はとても「得をした気分」になります。今日も見つけました。
五代将軍綱吉の生母「桂昌院」生家の菩提寺石標や、町屋の軒下に咲く紫陽花です。まあ、とりたてて言うほどのものでは無いのですが。
きょろきょろしながら街歩きを楽しんでいるうちに晴明神社に到着です。婆さんからは「不審者に間違われるよ!」と注意されています。
桔梗はまったく咲いていませんでした。中旬頃からでしょうか。
お礼参りをして帰ることにしました。
堀川通の一条戻橋から、堀川の遊歩道に降ります。この橋の先代の橋で使われていた欄干の親柱を使い、晴明神社で戻り橋が復元されています。(上の写真)
この遊歩道はよく整備されていて、いろいろな花や木が植えらていますので、歩いていて楽しい散歩道です。ランタナ(七変化)でしょうか、所々に咲いていました。
二条通の所で堀川通に上がり家に戻って来ました。六角通にある逓信病院に紫陽花が奇麗に咲いていました。ここは桜が奇麗なので立ち寄りますが、紫陽花もあったんですね。
歩くのには丁度良い気候で、快適な散歩になりました。昨日がちょっと厳しい散歩でしたので、丁度良い足のリハビリが出来ました。
今日の歩数は、10,413歩。