百万遍の近くにある公益社団法人日本材料学会の花壇でユリオプスデージーの花が咲いていましたが、その隣でマーガレットコスモスの花も咲いていました。両種とも南アフリカを原産地とするキク科ユリオプス属の常緑小低木で、属名でもある「ユリオプス」とは花の姿にちなんだ、ギリシア語で「大きな目を持つ」という意味の言葉に由来します。
さて、両種は同属であることからとてもよく似ていますが、それぞれの花を見てどちらか判断できますか。以下にそれぞれの花の写真1枚ずつ掲載します。
どうでしょうか。おそらく植物の詳しい方でも花だけだと判断はできないと思いますが、1枚目がマーガレットコスモスで2枚目がユリオプスデージーでした。それぞれ花径は3〜4センチメートルで、こじんまりした筒状花は長い花弁を持つ舌状花で囲まれています。ただし、違いを見分ける手段があることはあるのですが、それは何かご存じですか?
じつは「花期」が違います。両種とも長期間花を咲かせる植物ですが、マーガレットコスモスは5月頃から11月頃までが花期であるのに対しユリオプスデージーは11月頃から翌年の5月頃までが花期になります。ですので、春から秋にかけて花が咲いていたらマーガレットコスモス、秋から翌春にかけて花が咲いていたらユリオプスデージーと判断できます。
しかし!です。それぞれの咲き始めと咲き終わりの時期が重なっており、ちょうどこのようにそれぞれの花が隣同士で咲いていることもありえます。そのようなときはどこで判断すればよいかというと、じつは「花」ではなく「葉」です。
花の掲載順に葉の写真を紹介してみましょうか。マーガレットコスモスの葉はこんな感じです。
そして、ユリオプスデージーの葉はこんな感じ。
両種とも葉に切れ込みが入りますが、マーガレットコスモスは切れ込みが浅く、ユリオプスデージーは切れ込みが深いという違いがあります。葉の違いをご存じだった方は1枚目の写真で「マーガレットコスモス」と判断できたかもしれませんね。また、ユリオプスデージーの原種やそれに近い品種の葉の表面は白い細毛に覆われているのでこの点でも区別はできますが、今回紹介したユリオプスデージーのように細毛のない園芸種もありますので、葉の切れ込みで判断するのが一番よいかと思います。
最後に、それぞれを育てる際に気になる特徴ですが、以下に簡単にまとめてみます。
マーガレットコスモスは耐暑性に非常に優れ、真夏の強い日差しや西日をものともせず、葉焼けもせずに元気に花を咲かせてくれます。耐寒性は普通ですが関東以西の暖地であれば冬越しも可能です。水やりも地植えなら降雨だけで十分、鉢植えなら乾いたら十分にやる頻度で大丈夫です。肥料もあまり必要とせず地植えなら他の植物のついでにやる程度で十分ですし、鉢植えでも花期に緩効性の化成肥料を月に1回程度で大丈夫です。
またユリオプスデージーは耐寒性に優れ、霜には若干弱いですが零下5度以下にならないのであれば戸外で十分育てられます。また強い切り戻しにも耐えるので、ある程度大きくなってきたら初夏もしくは初秋に切り戻しを行って、好みの大きさに整えることも可能です。なお耐暑性はありますが高温多湿には弱いので、夏季は風通しのよい場所であるところに植えたほうがよいと言えます。水やりや施肥もマーガレットコスモスに準じた扱いで大丈夫です。
以上、マーガレットコスモスとユリオプスデージーの違いと育て方のお話でした。
さて、両種は同属であることからとてもよく似ていますが、それぞれの花を見てどちらか判断できますか。以下にそれぞれの花の写真1枚ずつ掲載します。
どうでしょうか。おそらく植物の詳しい方でも花だけだと判断はできないと思いますが、1枚目がマーガレットコスモスで2枚目がユリオプスデージーでした。それぞれ花径は3〜4センチメートルで、こじんまりした筒状花は長い花弁を持つ舌状花で囲まれています。ただし、違いを見分ける手段があることはあるのですが、それは何かご存じですか?
じつは「花期」が違います。両種とも長期間花を咲かせる植物ですが、マーガレットコスモスは5月頃から11月頃までが花期であるのに対しユリオプスデージーは11月頃から翌年の5月頃までが花期になります。ですので、春から秋にかけて花が咲いていたらマーガレットコスモス、秋から翌春にかけて花が咲いていたらユリオプスデージーと判断できます。
しかし!です。それぞれの咲き始めと咲き終わりの時期が重なっており、ちょうどこのようにそれぞれの花が隣同士で咲いていることもありえます。そのようなときはどこで判断すればよいかというと、じつは「花」ではなく「葉」です。
花の掲載順に葉の写真を紹介してみましょうか。マーガレットコスモスの葉はこんな感じです。
そして、ユリオプスデージーの葉はこんな感じ。
両種とも葉に切れ込みが入りますが、マーガレットコスモスは切れ込みが浅く、ユリオプスデージーは切れ込みが深いという違いがあります。葉の違いをご存じだった方は1枚目の写真で「マーガレットコスモス」と判断できたかもしれませんね。また、ユリオプスデージーの原種やそれに近い品種の葉の表面は白い細毛に覆われているのでこの点でも区別はできますが、今回紹介したユリオプスデージーのように細毛のない園芸種もありますので、葉の切れ込みで判断するのが一番よいかと思います。
最後に、それぞれを育てる際に気になる特徴ですが、以下に簡単にまとめてみます。
マーガレットコスモスは耐暑性に非常に優れ、真夏の強い日差しや西日をものともせず、葉焼けもせずに元気に花を咲かせてくれます。耐寒性は普通ですが関東以西の暖地であれば冬越しも可能です。水やりも地植えなら降雨だけで十分、鉢植えなら乾いたら十分にやる頻度で大丈夫です。肥料もあまり必要とせず地植えなら他の植物のついでにやる程度で十分ですし、鉢植えでも花期に緩効性の化成肥料を月に1回程度で大丈夫です。
またユリオプスデージーは耐寒性に優れ、霜には若干弱いですが零下5度以下にならないのであれば戸外で十分育てられます。また強い切り戻しにも耐えるので、ある程度大きくなってきたら初夏もしくは初秋に切り戻しを行って、好みの大きさに整えることも可能です。なお耐暑性はありますが高温多湿には弱いので、夏季は風通しのよい場所であるところに植えたほうがよいと言えます。水やりや施肥もマーガレットコスモスに準じた扱いで大丈夫です。
以上、マーガレットコスモスとユリオプスデージーの違いと育て方のお話でした。