もう一度挑戦してみたいなあと思いながらなかなかできずにいたイチョウ(銀杏/公孫樹)の葉っぱを使った衣類用の防虫剤づくりですが、いろいろと挑戦しているついでに、昨日紹介したシュロの箒のカバーを縫った勢いで取り掛かってみることにしました。
出来上がりが、こちら。
京都市内の大きな通りの街路樹としてあちこちに植えられているので、自宅近くの街路樹のイチョウの落ち葉で比較的きれいなものを集めて軽く水洗いし、できる限り一枚一枚が重ならないようにして水切りネットに入れて、風通しのよい場所で数日間陰干し。陰干ししているところの写真は撮り忘れてしまいました。
数日経って、触ってみるとパリパリした感触になったところでネットから取り出し、これまた何かに使えるかしらと取り置いておいた不織布を適当な大きさに切り、ひとつはお茶パック形に、もうひとつは巾着みたいにして2種類つくってみました。袋は、面倒なので、ざくざくと並縫いで縫い合わせただけです。
絵になるかしらと思って、これから着るカーディガンの上に置いてみました。
黄葉したイチョウの葉に含まれる成分のシキミ酸の効果によるものだそうです。多くの植物に含まれている成分だそうですが、名前のとおりシキミ(樒)から発見されたことからシキミ酸と呼ばれています。
シキミ酸は、紙の害虫であるシミ(紙魚)の防虫効果は確かめられているそうですが、衣類については根拠があるのかどうか調べきれていません。ただし、シキミ酸に殺虫効果があることは知られているようです。でも、衣類用の防虫ではおそらく忌避効果と考えておいたほうがよいかもしれません。
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なお毎回の脱線話ながら、シキミ酸は抗インフルエンザ薬のタミフル(一般名はオセルタミビル)の合成の元となっているようですね。大茴香や八角で知られるトウシキミ(唐樒)から抽出されたシキミ酸を用いて何回もの化学反応を経て合成されたそうです。シキミ酸の骨格であるベンゼン環に結合する水酸基3つとカルボキシル基1つを他の官能基に置き換えたり別の分子と結合させたりして修飾した合成物質がタミフルということですね。
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さて、今回は3個しかつくっていませんが、とりあえず虫に食われても惜しくない服や小物で防虫効果があるのかどうか試してみたいと思います。
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また、こういった身近なものを利用したり、使わないで取り置いたまま眠っている宝物の有効活用あるいはアップサイクルするためのプロジェクトを東山いきいき市民活動センター内の事業として立ち上げ、昨春からコロナ禍が広がるまで実施ていた事業の Nui Nui 工房のメンバーに私を含め4人のメンバーが新しく加入することで、あらためて、新生 Nui Nui Labo として活動し始めました。活動や関連情報をぽつぽつと Instagram で発信し始めていますので、アカウントをお持ちでご興味あります方はフォロー等いただけるとうれしいです。
埋め込みリンクで、ちょっとだけ宣伝を……
新しく「もったいないを縫いつなぐ」をテーマに掲げ、私は身近な自然や植物の恵みを利用して、安易に大量消費に流れず「ものを大事に長く使い続ける」ことで幸福感を持ちながら身軽に暮らしていくための工夫、そして子供たちだけでなく若いお父さんやお母さんにも「センス・オブ・ワンダー」といった「自然に対する感性」を「もったいない」とあわせて伝えていければいいなと思っています。
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ええい、ついでだ、もう少し宣伝してしまいましょう。現在は「ラボノート」というかたちで、先月の下旬から毎週日曜日にメンバーがひとりずつ順番に交代で自身や活動日に取り組んだ内容の投稿を始めました。これまでに投稿したものはメンバーに転載(埋め込み)の許可をとっていないのでリンクを掲載しておきます。
【第1回目】2021年11月21日投稿
【第2回目】2021年11月28日投稿
【第3回目】2021年12月5日投稿
従前の活動の「Nui Nui 工房」のときのインスタグラムのアカウントを流用していますので、以前の活動の投稿も残っています。よろしければあわせてそちらもご覧ください。
あと残る二人が来週と再来週の日曜日に投稿します。ちょうど年内でメンバー全員が一巡となりますが、二人の投稿内容は公開までヒミツ。お楽しみに。
早速にありがとうございます。😊
まだ、更新頻度が少ないのですが、少しずつ「もったいない」を合言葉にした情報の発信を増やしていく予定です。
ブログへのリアクションフォローをありがとうございます。
いちょうの防虫剤!すごくいいですね
早速にコメントを頂戴し、ありがとうございます。😊
効果のほどは使い方次第かもしれませんが、身近なものを利用していろいろと試しています。
葉の乾燥に数日掛かりますが、お茶パックを使えば簡単にできますよ。
今後ともよろしくお願いします。