先日、ひさしぶりに大学時代の恩師からメールが届いていたので開封したら「綿の実をもらったから、わけてあげるよ」とのこと。昨年から東山いきいき市民活動センターでワタを育てていることから、なにかと気にかけてくださって、とてもありがたいことです。
私はといえば、手書きだけでなくメールでも筆不精なものでなかなか連絡しない出来の悪い弟子ですが、このブログを書いていることは伝えているので、近況報告代わりに読んでもらえたらと勝手に思っている次第です。
で、いただいた綿の実がこちら。
和綿ではなく洋綿とのこと。メールの文面がなんだか申し訳なさそうな書き方だったのは、おそらく昨夏、私に譲り渡した綿繰り機が和綿だと繊維と種子が取り分けやすいのに対し、洋綿では取り分けにくいことを気にしてだと思いますが、もう分けていただけるだけで十分にうれしいのです。
ついでに綿繰り機とは、このようなものです。滋賀県大津市の田上地区の農家が実際に使用していたもので、機械化が進むことで手放される古い農具を集めたお寺の和尚さんから恩師が大学教授時代に農業教育の資料として譲り受けたものだそうです。
綿繰り機(過去記事より再掲)
たくさんと言っても7個ですが、これとは別に種子と繊維もいただいており、自分用には種子が数個あれば十分なので、ふと昨夏からお世話になっている同心児童館に寄付しようと思い、先日その旨を館長にメールでお伝えしたら「ぜひ、実物を子供たちに見せたいので、頂けるとうれしいです!」と、こちらもうれしくなるお返事。近々持参してお届けするつもりです。
ついでに、綿の実で囲むように置いた、東山いきいき市民活動センターから見本でお借りしている糸紡ぎ機があるので、糸紡ぎや場合によっては綿繰りもできることをお伝えして、もしやってみたいということであれば簡易のワークショップを組んでみようと提案するつもりでもいます。以前に紡いだ糸も持っていきます。
今年は、糸を紡ぐように、ワタやその他の植物を利用することを通して、人と人や地域を紡いでいくような活動をすることを目論んでいます。
これを体験できるっていいことですね。
取り分けた繊維から糸にするだけでも手間暇が掛かりますので、服を大事にするきっかけにもなればと思っています。