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お水取りが過ぎればもう春

2025-03-02 12:29:00 | 日記

奈良の東大寺で、1274回目となる伝統行事「お水取り」が始まった。奈良時代から一度も途切れることなく続いてきたこの儀式では、僧侶たちが世の罪を懺悔し、幸福や豊作を祈る。夜の二月堂の階段を、たいまつの炎を頼りに練行衆が登る姿は幻想的で、長さ約6メートルのたいまつが大きく振られ、火の粉が滝のように舞い散ると、参拝者の間から歓声が上がったという。


この「お水取り」が奈良の春の風物詩とされるのは、その迫力ある光景もさることながら、長い歴史が生み出す独特の雰囲気によるものだろう。毎年、地元の人々や観光客がこの儀式を目当てに集まり、燃え盛るたいまつの火を浴びることで厄除けになると信じられている。これはもう、祈りの儀式というよりも、観客参加型の火炎ショーと言ってもいいかもしれない。


ちなみに「お水取り」という名前から、何かを汲んで飲むのかと思う人もいるかもしれないが、実際には、若狭の遠敷川から湧き出る「お香水」を汲み上げる儀式がその由来らしい。たいまつと水、火と水、対照的な二つの要素がこの行事を構成しているのは面白いが、どうしても炎のほうが目立つため、世間的には「火祭り」のイメージが強い。


この伝統行事が1274回も続いていることに驚くべきか、それとも「そんなに長くやってるのに、まだ罪の懺悔が終わらないのか」と考えるべきかは意見が分かれるところだろう。しかし、どんなに歴史があろうと、たいまつの炎を浴びて「熱っ」となる感覚は変わらない。そんなわけで、今年も例年通り「お水取り」が続いている。罪も消えるかもしれないが、前髪も少し焦げるかもしれないので、観覧の際はご注意を。




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