冬の輪舞

　放送開始から３話目くらいなのだろうが、えらい事になってきている。確信犯的に子供の交換をした話しなのだが、この親父があくまでも嫌味でアホな存在。
　それにけなげに尽くす石野陽子がまた、凄惨なまでに貧乏臭くその役を演じている。わずか１時間３０分くらいで娘達は１８になっていて、先々を考えた配役なのか、どう見ても親子というより姉妹に見えてしまう。
　もうどの位・・・ボチボチ３０年近くなるのだろうが、私が菩薩と崇め奉る、山口百恵さんの赤いシリーズで同じような子供取り違えのお話しがあった。
　そう、シリーズの３作目になるのかな、赤い運命という奴。このお話しは伊勢湾台風によって生後間もない赤ん坊が取り違えられてまったく別々の運命を生きるってな話しだったのだが、主演の百恵さんは言うまでもなく相手役の秋野よう子さん、それになんと言っても百恵さんの育ての親役の三國連太郎さんが恐ろしいまでのはまり役。子供心にも、こんな親父に間違って育てられたらえらい事になってしまう、なんて思ったものだ。
　そしてタイトルの冬の輪舞なのだが、これに比較してしまうと昼メロ特有の作りの粗雑さってな感はゆがめないのだけれど、面白い。ま～た嵌ってしまっている。これから先どんな展開になるのかは想像もつかないのだが、明日の予告を見る限り親父がどんどんやばくなっていく。
　前にも書いたように、多分脚本なんてものはなく、撮影毎にいろんな方向にお話しが展開していくのだろうが、ジェットコースター的なスリルを充分堪能できるのではないだろうか。
　昼下がりの陽光のなか、「そんなんなしやろう、ありえな～い」とか言いながら楽しんで見ていきたいと思う。
　まぁ、それにしても暇なんだろうなぁ・・・私は。