地域猫・・・

　始めて聞いた言葉だった・・・こんな考え方もあるのかと・・・

　無類の猫好きの私としては非常に共感出来る考え方ではある。去勢手術を施し餌やり、トイレの始末等を好きな人達が分担して行う。うんうんいいんじゃないかなぁ。しかしね、嫌いな人から見たらただのエゴなんだよなぁ。自分の家では飼えないから外に放しておいて都合のいい時だけ可愛がる事が出来る、そんなんはなしなんじゃないかな？
　例えば猫は非常に自分勝手な生き物である。それ故に私は大好きなんではあるのだけれども、人の家にも勝手に入り込む。うんこしちまうくらいならば・・・まぁ許せる時もあるのかも知れない・・・多分嫌いな人は絶対に無理なのだろうけれども、では大切な高価な盆栽をひっくり返してしまったのならば、誰が責任をとるのだろうか？もし私がその団体に所属しているのであれば間違えなく払う。その覚悟がなければそんな事には参加出来ない。では可愛がっている文鳥を食っちまったら、熱帯魚を金魚を・・・考えるだけでも空恐ろしい。
　猫を好きなようにその生き物（植物もふくめて）を愛してる人達の気持ちだけはいかんともし難い。そう言う事も考えてやっているのだろうけれど・・・どうもひねくれ物の私にはなんとか愛護団体ってのの考え方が解からないときが多い。人間様だけが他の生き物の生殺与奪の権利を持っている、なんて考え方が見え隠れしているようで・・・

　少～しだけその団体の主旨や活動を読んだだけなので偉そうな事言うつもりは毛頭ないのだけれど、住環境や交通網その地域性なんかも、勿論この国の腰が重い、頭のちょっと堅い行政も含めてまだまだ考えたり最善策を探していかなければいけない問題なんだろうな。
　私も自分の愛猫が死んだ時には３日っくらい飯が喉を通らなかった。だからこそ思うんだよね、愛玩動物って言葉も嫌いだし、かと言って子供ように、ほんとの猫っ可愛がりってのも嫌だ。付き合いかたは各個人の勝手、だからこそひとりよがりなんぞにならないように・・・本当に自然に猫だけではなく、いろいろな動物とともに生きて行きたいと思う。

　話はちょっと違うのだけれども、私は野良犬、野良猫と言う言葉が大好きだ。痩せ衰えてアバラが浮いた、妙に目だけをギョロつかせた犬猫を見るとなんとも言えない畏怖と憧れにも似た羨望の眼差しで見てしまう。怖いんだ・・・でも何者にも頼らない俺は俺で生きているんだ、って強い意志がね、見えてくる。子供でも襲った日にはしゃれにもならないのだけれども、知恵が頭が使える大人達はどちらの事も考えられないとな・・・