日々の雑記

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独自の人生論を持っていた亡き祖母が残した武勇伝(個人的備忘録)

2024-12-14 01:03:26 | 日記

祖母は凄まじい人だったので色々ないわゆる武勇伝が

あるのですが自分が見た中で一番凄くて酷かったのを

紹介したいと思います。

 

ある日、水道管業者を名乗る若い男が3人来ました。学生の

自分が見てもわかる怪しさ。いわゆる年寄りを狙った悪徳業者

でした。しかし祖母は出迎えるやいなや…

 

祖母「あら、待ってたのよ」 

業者「え?」 

祖母「ちょうど話し相手が欲しいと思っていてね。今お茶を

出すから待っていて頂戴」 

 

この時午後1時頃だったのを覚えています

お茶を出して業者を玄関に立たせたまま足止め。さあここから

祖母のマシンガントークが幕をあけます。相手にあいずちを

打たせるのが精一杯のとにかく隙の無い一方的な会話の押し付けが

続きます。私はTVゲームをしていましたが、次に時間を見た時

には既に午後4時頃…。

 

業者「あの、そろそろ…」 

祖母「あら、お茶が無くなったのね。今すぐ入れ直してくるから」 

業者「は、はあ…」 

祖父が一言「完全に捕まったな…」 

 

そこからさらにトークは続きます。気づけば午後6時前 

祖母「あら、もうこんな時間だわ。晩ごはん作らないと」 

業者「あ、あの…それで水道管ですが…」 

祖母「そういうのは間に合ってるわ。他を当たってちょうだい」 

業者「そ、そうですか…」

 

悪徳業者達はぐったり疲労困憊で祖母の家を跡にしました。

それからその業者はもちろん怪しい人物が訪ねてくることは

1度もありませんでした。実に5時間に渡るマシンガントーク。

さすがの祖父も「(悪徳業者が)可愛そうにな…」

自分もそう思いました。なお5時間ほど話続けた祖母は疲れた

様子が無いどころか久々にたくさん話せて楽しかった。

ととても嬉しそうでした。