(その1から続き)
さて翌年の4月から入学ですが通常高校に入学するには
入試があります。しかし私の通った通信制高校に入試は
ありませんでしたが代わりに面接がありました。面接が
あったのは入学希望者が膨大だったからです。なにも
いじめを受けた人達だけが転学してくるわけではないので、
それぞれが何故入りたいのかを聞き取る目的の面接でした。
私も受けたはずですが…正直記憶がほぼありません。
さて学校にもよりますが通信制高校の場合年齢制限がありません。
実際お年寄りも山程いました。どういう理由で入学したのかは
分かりませんが。中年ぐらいの人やどうみても暴走族の服を着た
人、メイド服を着た人、授業中常にドーナッツ食べてる人、
身体障害者の人、普段は電気屋さんをやっている人とか、
とにかく多種多様な人達がいました。
これは私の大きな財産になりました。今までこういった
幅広い世代+個性を持った人達と接したことが無かったからです。
こういった人達と会話はなくても同じ授業を受けることで私の視野は
一気に広がりました。世の中には色々な人達がいる。そしてそれぞれの
人達の存在が認められている。だから自分みたいないじめられて転学
した人間にもちゃんと居場所がある。今で言う多様性というものですね。
それを知れただけでも私は通信制高校に通った意味が十分あったと
思います。いじめられ続け、自分には存在価値や生きてる意味が無い。
そういう考えを覆してくれたのです。
(長くなったので続く。今日はここまでにします)