私は月に1回か2回ぐらい鍼灸院に通っています。
定期的な体のメンテナンスですね。鍼灸というのは
体に鍼(ハリ)を指して、その人が正常な状態に戻りやすく
する手法です。流派が山程あり、加えて気の流れとか
難しい知識が色々ありますが、正常な状態に戻すという
根幹はどの流派も同じです。例えば肩がこってる場合、
正常な状態とは肩がこってない状態ですよね?なので
肩の緊張が緩むように鍼を打ちます。ここが東洋医学の
難しいところですが肩こりの場合、流派によりますが
肩に鍼を打つことはまずないです。全く違う場所に打ったり
します。人間の体は経絡というので全部繋がっているので。
なので足に鍼を打って肩こりが治る。そんなこともあるのが
東洋医学の奥深いところです。
もう1つ鍼灸の特徴として一応患者さんから症状は聞きますが
基本的に全身の状態を触診で見るので、あまり患者の言う言葉を
西洋医学ほど重視しません。例えば患者が肩こりを訴えても、
いざ身体を触ってみると背中も腰も首も全部こってるのがすぐ
分かるからです。そうなると治療は全部になります。例えば全く
自覚症状が無くても少し風邪が入っているんで注意してくださいね。
とか言われたりします。
もう1つの特徴。身体に痛みがあるけど病院で検査しても特に異常無し。
で終わった経験はありませんか?でも痛みは消えない。
どうしたらいいんだと。鍼灸はこういった症状に凄く強いです。
何故なら足が痛いと言っても原因が足でない場所にある可能性もあり、
そこを見つけて対処するのが得意だからです。西洋医学だと
足が痛いと言ったら足しか調べないですからね。
その代わり明確に病名がつくようなものになってくると鍼灸では
なかなか対処が難しいものも多いです。例えば虫歯とかになると
鍼灸ではどうしようもありません。大事なのは西洋医学と
東洋医学を状況に応じて使い分けることです。それぞれ得意な
部分と苦手な部分があるので。
最後に。鍼灸院と言うと大抵の人は鍼をさされるんでしょ?
痛くて怖そう。と言いますが、鍼を打つのだから痛みがゼロなわけが
無いです。ただ本当に髪の毛レベルの細さの鍼なので慣れればなんとも
思わなくなります。なんなら身体が鍼で緩んでリラックスすることで
気持ちよくなって気づいたら治療中に爆睡なんて結構ありますよ。
特に病気じゃないけどなんか調子が悪いな。という状態が続いている方、
鍼灸を試してみる価値は十分ありますよ。