私の古い時代のことなので本当に過去の回想に
なることは先に書いておきます。通信制というと
今の時代はインターネット授業とかなんでしょうけど、
私の時代はPCは一応家にありましたしインターネットも
ありましたがPCのスペックやインターネットの速度は今と
比較にならないレベルで低く、とてもネットで授業とかは
不可能だったわけです。
それを踏まえて通信制高校とはどういったものだったのか。
・通信制なので基本的には最初に教科書とか買うのでそれを
持って自主学習を家で行う。
・月に2回程度スクーリング、つまり学校に直接行っての授業
がある。
・授業はいわゆる大学の単位制に似ている。例えばそれぞれの
科目を年間でこの時間数以上の授業を受けないといけなくて、
それをクリアするとテストを受ける権利がもらえる。そしてその
テストで合格点を取ると単位がもらえる。全科目で単位を
取ると次の学年に進める。駄目なら留年。
・中間テスト的なのは紙で学校から送られてくるのでそれを教科書
とか見て良いので家で解いて送り返す。これを合格点に達するまで
繰り返す。合格しないと再度送り返されてくる。これが難しくて
5回ぐらいでようやく合格した時もありました。
・スクーリングは学校に行くと入口に今日の授業が書かれた紙が
置いてある。例えば1時間目の数学はこの教室、社会はこの教室。
とか。それを見ながら自分の受けたい授業を受けるという方式。
受ける時間数も自由なので1時間目だけとか4時間目だけとか
1時間目と6時間目だけとか好きな受け方でOK。私はたいてい
午前中だけ授業を受けて昼からは帰ってました。出席数を当然
カウントする必要がありますが教室に入ると紙が置いてあるので
それに個別にふられた番号と名前とかを書いて授業が終わったら
先生に提出する形でした。
・上記の通りなので基本的にみんな個人行動です。加えてどの授業を
受けるかも自由なので毎回教室のメンバーや人数は変わります。なので
他人を一切気にしなくて良いですし私語も一切ありません。当然
いじめも発生しようがありません。前回書いたように老人を含めた
幅広い年齢層の人がいるので。友達は作れなくはないですが難しいです。
複数人で行動している人をほぼ見なかったですから。いても2人とかです
・なので体育の授業とか酷いものでした。サッカーとかバドミントンとか
テニスとかやりましたが、こういう時にコミュニケーション能力や行動力
を発揮するような人はそもそも通信制高校に来ません。サッカーの時なんか
誰もボールを蹴らず1時間が過ぎていました。テニスの時はサーブをしては
ネットにかかり、相手がサーブをしてはネットにかかりの繰り返し。
運動音痴だった自分でも安心して参加出来ました。もちろん最初から最後
まで誰も一言も話をしません。ゆえに普通の高校みたいに失敗しても
誰からも責めらたり怒られたりすることがありません。苦痛では
無かったですが楽しくも無かったですね。単位のためだけにやってる
だけだったので
(長くなったので次へ続く。今日はここまで)