so far, not so bad

"unselfconsciousness"

若冲の周辺に関して色々思う事

2016-04-28 22:17:06 | TV
そのものではなく、その周辺に関する事で、色々思う事がある。
今回もそう。伊藤若冲自身ではなく、その周辺の諸事について、思う事、考える事、について。

* * *

以前の絵画史にはこれっぽっちも登場しなかった彼、300年後今はまさに時の人。
でも恐らくこんな人は世の中にごまんといるのだ。

某国営放送をまたもや引き合いに出すけど『凄技』という番組がある。
番組で登場するのは技術系が主だけど、世の中こういう人達がそれぞれの分野にいるんだ、と改めて思う。
ネットワークも無い、クラウドサーバも無い、
文書になってもその世の覇者が残そうと思わなければ消えてなくなる時代の、
作品が300年後まで残っている。残そうと思えるだけのものがある。それだけでも感嘆に値する。

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その某国営放送、結構若冲に力を入れている。
再放送も、その総集編も含めて、BS、地上波で、4月だけでも片手を優に超える回数の番組を放送する。
カラバッジョもやってたけど、日本の画家だからもっと力が入ってるって事?

なるほど、調べると展示会の主催者なんだね。
おっとカラバッジョもそうだ。
そしてチケットの取り扱いには子会社が関与しているのか。

国民には法律作って受信料を払わせているけど、展示会を主催しその宣伝を放送し子会社がチケットを売る。
世の中はこんな風にまわっているんだね。

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若冲展は東京都が設置した東京都美術館だが、それとは別に日本には5つの国立美術館がある。
そのうち3つはなぜか東京にあり(残りは京都と大阪)、
その管理運営は独立行政法人国立美術館という所が行っている。
ちなみに平成27年度の資金計画によると予算の収入は120億円。そのうち運営費交付金が74億、施設整備費補助金が35億。
要は収入の約9割が国の交付金と補助金で成り立っているという事のよう。

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国立新美術館の建物は、一度見てみたいと思う。

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例のNHKスペシャルのナレーションは、なんだかんだ言っても番組の内容にあってないし、正直に言ってひどかった。
キャスティングが悪いという事もあるかもしれないけど、
発声というか滑舌というか、言葉が言えてなく、ナレーションをするレベルには無かった。
それも含めて演出ってんのなら、演出もひどいもんだ。

美術展の音声案内は、中谷美紀との事。イメージではあってそうな気がする。
番組のナレーションも任せてみたら良かったのでは、と思う。
美術展に行ったら借りてみよう。混雑の中借りられたら、だけど。

想像では、松雪泰子もあうのでは、と思ったりする。
抽象的ではなく、写実的な絵画として、そこにはある種の現実的なもの、そしてプラス「生」に対する表現が含まれている(はずだ)。
それを、大人の女性の色っぽさ(いわゆる色気)で表現出来たら、しっくりくるのではないだろうか。

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そんなこんなで、若冲展には近日中に行くつもり。

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