so far, not so bad

"unselfconsciousness"

縦と横、もしくは表裏

2016-01-17 00:50:57 | エッセイ
何の事は無い、ストラップ作りの話です。

携帯のストラップで気に入ったものがなかったので、じゃあ作るか、とやってみたのが数年前。
ずっと使っていたらさすがに所々擦れて糸が切れてきたので再度同じものを作る事にした。



現在制作中。お手本は写真参照。

やる事は簡単。芯糸に別の糸を結んでいくだけ。
これを淡々と繰り返すのみ。

でもこれが難しい。
同じ調子で同じ力で延々と続けるというのがいかに難しいか。
一日で作る訳ではないので日によって違いも出るし、
作りはじめと乗ってきた時もまた違う。
出来上がりはそんな事関係無く全体が見えるので、バラバラなのが一目瞭然となる。

見本の写真を見て、プロってのはすごいな、と素直に思う。


でも面白いのは、二本の糸の結び方によって表に出る色が変わる事。
芯にする糸に、もう一本を結ぶ、と書いたが、
タオルかけにタオルをかけるようにするので、外に見えるのはタオルの色の方で、タオルかけの色は見えなくなるのだ。
当たり前と言えば当たり前の話なのだが、同じ太さの糸を結んでるだけなのに、片方の色しか表に見えないというのは、自分で手を動かしていてもなお、不思議な感じになる。

こういうのをふと、世の中に拡張して考えてしまう。
表に出る人もいるけど、どれだけの人がそれを支えているのか、と。

ただ、
結び方を変えて芯糸を外に出せば、もう一本の糸の色が消える。それを利用してパターンが作れる、という訳だ。
なるほど。世の中に…、と、そう簡単には行かないか。

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