Canon EOS5Dボディのマウント内部は、ぎりぎりまで内部空間を利用する形状で設計されているため、同じCanonレンズでも「EF-Sレンズ」は、レンズ基部の「突起」がカメラマウント内部のボディに干渉して、Canon同士でも「物理的にレンズ取り付け不可能」だったりします。
手元のコンタックス・プラナー50mmレンズも、Contax > CanonEFのマウント変換アダプターを利用することは可能なのですが、(APS-CカメラEOS40Dに取り付け、使用しているものの)フルサイズセンサーCanon EOS5D初代では、コンタックスレンズ基部の突起が、カメラボディに干渉して、物理的に取り付けることができません。
・・・ですが・・<接写リングの厚み、空間スペース>が、レンズとボディの間に追加されることで、上の干渉の問題は発生しなくなり、結果コンタックスレンズをCanon EOS5Dに取り付けての撮影が実現するようになります。
(ただし、接写撮影のみ、遠距離撮影は不可能)
上の写真が、キャノンEFマウントレンズ用の、接写リングです。メーカー純正品ではなく、千円ちょっとの安価な互換品を購入しています。
ネジで5つのパーツが一つになっていました。 銀色のマウントがついているリングにレンズを取り付けます。 右の黒いリングはCanonカメラボディに取り付けるEFレンズの基部の形状になっています。
Contax Planar 50mm f1.4 (レンズ)
+ 変換アダプター + 接写リング Canon EOS5D (ボディ)
Contaxレンズに、いちばん左の金属マウントのついたリングを取り付け、あとはアップ撮影で、ユーザーが撮りたい拡大写真の程度に合わせて、大中小のリングを任意につけたり外したりして調整します。
最後は、上の写真の一番右のリングを、接写チューブの末端にねじ込んで取り付けます。それを最後にカメラ本体のマウントに取り付けたら撮影開始可能です。
今回上の「ビオラの写真」は、途中の1番、2番、3番のチューブを使用せず、一番左のレンズに取り付けるリングと、カメラ本体に取り付けるリングの、2つのリングだけ合体させて、それをCanon EOS5Dに取り付け、撮影しました。
(もし接写用の1番2番3番のチューブをねじ込んでレンズの長さを長くすると、上の写真の花びらだけ、めしべだけ!を大きく拡大したアップの撮影が可能になります)
今回は、「我が家のビオラを接写、アップ撮影したい」と思って、上のエクステンションチューブを使ったのではなく、
「Contax カールツアイス・プラナー50mmレンズで、ビオラの花をさつえいしてみたいな」と思ったのがきっかけでした。
手元の花の撮影ならば<無限遠>の遠景撮影はできなくてもいいわけだし、レンズ基部の突起が原因で取り付けできなくても、チューブの厚みで、「解消を回避できるはず」と思ったのでした。
そんなこんなで、今回はじめてcontaxレンズを使用して撮影した我が家のビオラが・・・・下の写真になります。(画像クリック>拡大表示)
(画像をクリックで拡大写真へ)
エクステンションチューブの1番2番3番をパスして、レンズ側リングと、ボディ側リングだけを使用しているので、写真そのものは「大きく拡大接写した写真」という印象がないですね。
Contaxレンズ本来の<撮影最短距離>よりもレンズを被写体に近づけて撮影が可能になっているので、いろいろな接写で具合がいい感じです。
・・・ということは、各種メーカーの様々な製品でレンズ基部に突起のあるものは、キャノンCanon EOS5Dにはアダプターを利用しても取り付け不可能でしたが・・・、もし遠景の撮影ではなく手元の撮影をするという場合は、このエクステンションチューブを利用すれば、「レンズとボディの干渉」問題を回避することが出来、普通に撮影することができる!ということになりますね。
もし、他社製レンズをアダプター利用で、<近景から遠景まで全域で撮影したい>という場合は、そのときは、レンズ基部の突起部分を<切り落とし>したり、<ヤスリで削り落とし>したりして、レンズそのものを加工する必要がありますが、上のように手元の撮影に限定される場合は、そのようなレンズ加工をする必要性はない、ということになりますね。
以前Pentaxレンズを、Canon EOS5D用に加工したときの、このブログ記事
<<Canon EOS5D(初代)>>
<<PentaxM28mmレンズ>>
<<Takumar 55mm f1.8 レンズ>>
<<Takumar 55mm f1.8 レンズ>>
<<PentaxM135mm レンズ>>
<<Canon EF24mm 単焦点レンズ>>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます