ずいぶん長く使っていた、コンパクト軽量三脚が壊れました(^-^;)。 手元にあるものの中ではもっとも小型のもので、お手軽撮影で使っていました。
「三脚って壊れるの」と家のものに言われました。そうですね、三脚の頭の部分がプラスティックというか、樹脂製なので、この三脚のように20年以上経過するとやはり経年劣化が進みます。
今回は、左右上下の動きを固定するハンドル(ネジ)を締め付けて行ったところで、三脚ヘッドから「ペキッ」と音がして、それ以降ヘッド部分を固定、安定させることが出来なくなりました。
繰り返し閉めたり緩めたりする部分ですから、時間の経過とともに耐久力が落ちていって最後に崩壊する、というのは、自然なことなのかもしれません。
・・・・とはいえ、三脚の下半分は何の問題もない状態なので、 今後もお手軽撮影時(室内で何か品物を撮影など)に、この三脚にカメラを固定することが出来るようにしたいと思います。
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三脚の頭部分を分解すると、下の写真のようになっていました。
三脚土台から縦に一本柱が伸びています。 ということでこの一本柱に差し込むことの出来る、カメラマウント部分のブロックを作ればなんとかなるかもしれません。
とりあえず、最初に木工DIYでの切れ端木材をブロックにします。
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木工ボンドで接着し、念のために二日ほどしっかりと乾燥させることにしました。
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分解したヘッド部分から、カメラネジサイズのねじを再利用することにします。
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のこぎりでおおざっぱに角を切り落とし、そのあと幅広ののみを片手に、シュッ、シュッと削って、だいたい形を整えていきます。
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三脚の土台から伸びている一本柱の直径を計測ののち、ドリルで穴を開けます。これで作った木材ブロックを三脚に突き刺すことが出来るようになりました。
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木工ブロックを三脚に固定するほうはOKとして、今度はカメラを固定するためのパーツを作ります。適度な暑さの板をのこぎりとノミで丸型に加工し、その真ん中にカメラネジ直径の穴を開けます。
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木工ブロック=新しい三脚ヘッド部分が形になってきました。
ブロックの下の部分は、三脚土台からの一本柱に差し込んでその先をネジで固定してあります。他方、カメラ固定側は別パーツとして用意し、最後にこの二つのパーツを接着することにします。
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写真ではカメラネジの微動雲台を取り付けてあります。カメラ側パーツを裏側から見ると上記写真のようになります。
ただ・・・このままでは、カメラネジの下部がクルクルまわってしまって、この上にカメラ本体を固定することができそうにありません。ということで、このカメラネジ底面の溝を利用して回らないようにちょっと加工することにします。
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このようにカメラ・マイナスネジの溝に棒を一本引っ掛けると、ネジがクルクル回るのを防ぐことが出来そうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/78/8e9f8a638aa238513cabd8b157013d85.jpg)
木工ブロックの下部は上の写真のように、三脚からの一本柱にネジで固定されます。 木工ブロック上=カメラネジでカメラを固定するパーツでは、ネジがクルクル勝手に回らないように、上記写真のように加工してみました。
そして、木工ブロック下部 + 木工ブロック上部 の二つを合わせると、カメラネジが飛び出た、三脚のヘッド部分が完成です。
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木工ブロックの頭からネジが飛び出ていて、回転が固定されていますので、そこへ自由雲台をくるくる回してねじ込みすると、「カメラ三脚の復活!」です(^-^)。
あとは天気のいい日に中庭に椅子を出して、刃物を片手に上の写真の木工ブロックの形を整えたり、角を落としたら、必要ならサンディングしたり、塗装をしたりして、最終的に仕上げていこうかなと思っています。
今回のDIYでは素材が木材なので、当然がちがちの精度などとは無縁です。また、長い望遠レンズを取り付けた一眼レフカメラで景色を撮影!などという使い方は、もともとの三脚のサイズ、重量からして無理です!(^-^)。
片手で撮影するような小型ミラーレスカメラ(広角レンズ付き)のようなカメラで、ちょっと何かにカメラを固定しておいて撮影しよう!というような場合の使用に限定されると思いますが、ともあれ、「使用不可能の三脚」がなんとか利用可能の三脚になりました。
DIYあそびとしても楽しむことが出来ましたし、良かったよかった(^-^)!!!
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木工ブロック、上下の接着で一日経過したので、ちょっと中庭でナイフを持って凸凹や、角の部分のあたりをけずって整形して仕上げました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/d7/7e7dc280a557ed6d0205519fcd82bd46.jpg)
中心線の軸がネジ一本分ずれるのは・・・・いたしかたありません(^-^;)。
カメラを固定出来ない故障した三脚を、とりあえず利用できるところまで回復したので、上記写真の状態でOKかな、と思っていたのですが、この三脚を見た家人が「いいじゃない」と! えっ、DIYで台所や洗濯場に棚を作ったり、屋内屋外用の物置きを作ったりしても反応がなかったのに、この三脚の木製ヘッドには即座にいい反応がかえってきました(^-^;)。
・・・・うーん、じゃあもう少し手を加えてみることにしようと・・・・
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ナイフとのみを使って、シャカシャカ、ぐりぐり削りに削って最終的に木材の木目をアクセントとして少し見栄えのいいところまで加工することになりました!(^-^)
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