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古いCanon EOS5D、実際の撮影・操作

2022年02月08日 | カメラ・ビデオ関連
先日、2005年登場の古い機種・Canon EOS5D初代を入手して以降、集中的に使って、今練習中です。
(Canonのカメラは、APS-CセンサーサイズのEOS40Dをメインで使ってきていて、つい先日フルサイズセンサーサイズのCanon EOS5D(初代)を追加入手しました。どちらも古い機種ですが中古をお手軽価格で入手して、楽しみながら撮影遊びをしています)

EOS40D・2007年・1010万画素  EOS50D・2008年・1510万画素 
 EOS60D・2010年・1800万画素 ・・・APS-Cセンサー

 Canon EOS5D・2005年・1280万画素  5DmarkII・2008年・2110万画
  5DmarkIII・2012年・2230万画素 ・・・フルサイズ・センサー

現代主流のミラーレス一眼カメラと違って、一眼レフカメラということで、基本的な使い方が大きく違ってくると思いますが、同じ「一眼レフカメラ」でも、2010年、2015年、それ以降の時期に登場している各メーカーの一眼レフカメラと比べると、Canon EOS5D(初代)はさらにまた大きな違いがあるように思います。

そのようなCanon EOS5D(初代)を使っていて気づいたことをちょっとメモして整理しておこうと思います。

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

基本的にCanon EOS5Dには、さらにオールドレンズの旭光学・SMCTakumar55mm f 1.8 M42マウントのレンズに、変換アダプターを利用してCanonEFマウントに取り付け、ペンタックスのやわからかいボケ味をフルサイズセンサーで楽しんでいます。


ちなみに、もともとは同じCanonのEOS40D(APS-Cイメージセンサーサイズのデジタル一眼レフカメラ)を使っていて、Canonのカメラそのものには操作上のカメラデザインに馴染みがあり、扱うのにそれほど困難は感じていません。(CanonのあとにPentaxカメラを触ると、戸惑いが大きい!)

背面液晶、ピント合わせ拡大表示  

そうは言っても、EOS40Dでは背面液晶の面積が大きく、プレビュー機能が装備されているので、微妙なピント合わせの時には拡大プレビューONにして、液晶画面でのピント合わせ状況を確認しながら撮影することが出来ます。
(今のカメラではごく普通のことですが)

ところが、Canon EOS5D(初代)では、撮影時のプレビュー機能がありません。(撮影したあとの写真を液晶表示することは可能)したがって、撮影時にピント合わせは、ファインダーを覗いてそこで見えている様子で、レンズのピントリングを動かして撮影することになります。

「えっ?AF オートフォーカスはないの?」

・・・Canon EOS5D(初代)でもAF機能はあります。Canon純正EFレンズを取り付けて、レンズ上のスイッチをAF設定にすることで、カメラのシャッターボタン半押し=AF稼働・ピント合わせ が実現します。

ただ個人的嗜好で上の写真のように、メーカー外のPentaxレンズを使っています。しかも1970年代のオールドレンズです。レンズ側にオートフォーカス機能がついていません。(かりにAF付きでもメーカーが違うので、PentaxのAFをCanonボディで駆動不可能)

都合上、マニュアルでピントリング操作してピント合わせ  

なので・・・一枚ごとにレンズの「ピントリングを回して合焦」させて、それからシャッターボタンを押す、という撮影スタイルになっています。

・・・で、その時に「ピントあってるかなあ、ずれてるかなあ?」というとき、特に暗い被写体にレンズを向けたときなどは・・みえません!(^-^;)

「あー背面液晶で、ピント画面を拡大表示できたらいいのにぃ」と思うのはこうしたケースにおいてです。

光学ファインダーを覗き込んで目視でピント合わせが困難な場合、見えないものは見えない!ので、しかたありません、その時は少しピントリングを操作して、複数枚シャッターを押しておきます。何枚かのうち、どれかは狙ったところにピントがあってる写真があるといーなー、という掛けにでます!

ISO感度 for 暗い時の撮影用 

最近のカメラはとても高感度なカメラになっていて、暗くて写真を取ることが出来ない!という感覚さえなくなりそうな勢いですね。しかし2005年当時のカメラとなると、「拡張機能設定」で感度をISO3200まで上げることが出来ますが、それは非常用ということで、普通の写真撮影のためのISO感度の幅は、Canon EOS5D(初代)では ISO100-1600 となっています。

・・ということもあって、上の写真のように大口径単焦点レンズ、開放f値が1.8 という明るいレンズをメインに使うようにしているわけです。

Canon標準ズームも便利(AFも動作してピント合わせも楽!)ですが、どうしてもf値が大きく、シャッター速度が遅くなって「手ブレ写真」が多くなりそうです。

晴天の日中で、どちらを向いても何もかもがとても明るい場面で、撮影するというのであれば、純正標準ズームをカメラに取り付けて撮影するというのが、やはりいろいろな面で具合が良さそうですね。


各種撮影設定を確認する液晶画面  

先のEOS40Dとか、それ以降のデジタル一眼レフカメラでは、カメラの背面液晶に、撮影しようとしている<シャッター速度> <レンズ絞り値> <ISO感度> <ホワイトバランス>・・などなど各種情報が表示されます。

・・・が、Canon EOS5D(初代)ではそれらの表示はありません。背面の大きな液晶に、今時分が撮影しようとしている設定情報が表示されません。それらの表示は 「カメラ右肩のサブ液晶」に集中されています。

 
  Infoボタンを押すと、各種データが表示される、この画面だけです。

 
  Menuボタンを押すと、カメラの各種設定画面!

 
  撮影情報の確認・・・右肩のサブ液晶

なので「今F値いくつにしていたっけ」というような場合、ついついカメラの背面を見てしまうのですが、Canon EOS5D(初代)では、背面には何も表示されないので、右手グリップ近く、カメラ右肩にある小さいサブ液晶を確認することになります。

これは、基本的に慣れの問題で、各種撮影情報の確認はいつもカメラ本体の右肩でチェックするというユーザーであれば、背面液晶に大きく表示される必要はないですね。

・・・ただ、ちょっと目が怪しい、しょぼしょぼする、小さい文字が見えない、なんて場合では、背面の大きな液晶に、大きな文字で、大きく表示されると、ちらっと見た時にひと目で情報を確認できます・・・から、背面液晶表示があったら良いなと思うのは、個人的なコンディションの影響です。はい。


撮影したあとの写真を背面液晶で確認  

カメラ背面の液晶は、基本的には撮影したあとの写真データの情報を確認するという使い方のもの、と思います。撮影したあとの写真も表示されます。

ただ、液晶サイズは最近のもののように大きな画面ではなく、またその液晶描画画素数も最近の機種のように緻密できれいではないですね。そして同時に、天気のいい日中にカメラ背面で<今撮影した写真をチェック>と思っても、まずほとんど・・・見えません。 これは見る人の視力の問題ではなく、太陽光性の明るさの中で、背面液晶が描画する映像を見ようと思っても、ぶっぅわーーーと白く光っているだけで、何がどのように撮影できているか細かなチェックをするというのはほぼ不可能という状態です。

日中にまわりが明るくて見えない液晶なので、拡大ボタンを押して写真の一部を拡大してみても、やはり見えないものは見えません。

服で、帽子で、「日陰」を作ってその暗い中にCanon EOS5D(初代)カメラを入れて、背面液晶画面の写真を見ることは出来ますが、こうなるともうかなり面倒です。

見えないものは見えないので、見ない!・・・となります。

とりあえず「今シャッターボタンを押したものが、映像としてカメラに保存されたかどうか?」 ということは、背面液晶が光るので「写真になったことが確認できる」という使い方が、個人的には一般的です。


絞りを開いてピント合わせ

「絞りをf 2.8で撮りたい」「ここはf8でパンフォーカスのように」などなど、撮影時に撮りたい写真をイメージしてレンズの絞り値を変更し、撮影するわけですが・・・Pentaxの古いレンズをCanonのカメラボディに取り付けて使う場合、レンズとボディがお互いに「あの~おたくどちらさんですか?」という状態になってしまいます。

実際に何が起こるかと言うと、プレビュー機能のないCanon EOS5D(初代)では、すべての撮影で光学ファインダーをのぞいて、その画面上でピント合わせをすることになります。その時に、「手前から奥までくっきり撮影したい・・・」と絞りリングをf11とかに合わせてしまうと、Canon EOS5D(初代)のファンダー内部はかなり暗くなってしまいます。そしてその暗い中で微妙なピントを合わせるというのはより難しくなってしまいます。

そのため、ピント合わせの時だけレンズの絞りリングを回して「開放」にし、レンズを通して被写体まわりの光をできるだけたくさん受け取るようにします。そのあかるい画面の状態でピント合わせをすませたら、そのあと自分の希望する絞り値にリングを回して設定します。

三脚の上に固定している場合はまだ大丈夫なのですが、手持ちで撮影する場合は、そのようなレンズの絞りリング操作をしているうちに、カメラと被写体との距離が前後して、せっかく合わせた微妙なピントもずれてしまうことのほうが多いですね。

(Cano純正オートフォーカス・電子接点付きレンズを取り付けての写真撮影ならば、プログラムPモードならばシャッターを押すだけ、絞り優先AVもーどならばボディのダイヤルを回して絞り値を変更するだけ、一度カメラを構えたままダイヤル操作、シャッターボタン!で撮影できてしまいます)

個人的には、今のところ夜中に星空を撮影する事が多いため、Canon EOS5Dは三脚に固定されていて、ピント合わせといっても無限遠の星の点光源にピントを合わせるだけなので、実際星空撮影では三脚固定のカメラ・レンズ絞りリングを< カチカチカチ >と操作して、シャッターを切る!ということになります。 
( 星空撮影ではできるだけ明るいf値のレンズで、絞りは基本的に<開放>か、もしくは<1段だけ絞る>ことがほとんどです。したがって、絞りリング操作といっても カチ か、カチカチ でおわりです)

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)
Asahi SMC Takumar55mm f 1.8 のピントリング&絞りリング 

うーん、こうして記述してみると、他社メーカー製品のマニュアル・オールドレンズを使ってデジタル一眼レフカメラで撮影するというのは、なかなか大変なことになっているなあと、あらためて思います。


ps ちなみに、Canon EOS5Dボディ側面に「絞り込みボタン」がありますが、これはCanon純正レンズとの連携で動作する機能になります。Canon EOS5Dより30年も前の、しかも他社メーカーレンズと・・・動作が連携するわけがありませんね。



手ブレ補正は?  

最近の一眼レフ、ミラーレスカメラでは「手ブレ補正機能」が標準装備されているように思います。その点、2005年登場のCanon EOS5Dでは、カメラ本体には手ブレ補正はついていませんし、当時のレンズにも手ブレ補正はついていなかったかもしれませんね。

ともあれ、デジタル一眼黎明期のCanon EOS5Dに、「デジタル?」の時代のPentaxオールドレンズを取り付けて撮影を楽しもう!となると、根本的に手ブレについては「 しっかり構えてそっとシャッターボタンを押す 」の世界です。

(てもちにCanonのAPS-Cカメラ用 EF-Sレンズがあります。これらのレンズは< IS >がついていて、レンズ内手ブレ補正機能があります。・・・が、EF-Sレンズ基部の突起部分が、Canon EOS5Dボディにぶつかって物理的にレンズ取り付けそのものが不可能だったりします)

ファインダーをのぞいて目視でのピント合わせが不安だったり、そのうち手が震えるようになって全部手ブレ写真になったりする前の、今のうちにCanon EOS5D+Pentaxで遊んでおこうと思います。

(その点、ボディ内手ブレ補正機能を標準装備しているPentax一眼レフカメラ・K-5やK-30は、どんなレンズを取り付けても、安定した写真撮影のできるカメラですね。)


ISO感度について  

最近のカメラ、特にミラーレス一眼カメラが主流となって、ISO感度が高感度に進化して、暗いところでの撮影でも普通の写真で取れるほどになってきています。今ではそうした暗いところでの撮影向きのカメラ機種と、普通の撮影用のカメラ機種と、同じメーカーの中で別系統としてカメラ製品がラインナップされるほどでもあります。

それに対して、デジタルカメラがいよいよこれから活躍か?という2005年に登場したCanon EOS5D(初代)では、基本ISO感度設定が100-1600になっていて、拡張設定で50-3200とISOの選択範囲が大きくすることもできるようになっています。

いわゆる「常用ISO感度」という、高感度でもあまり画面が荒れずにきれいな写真としてみることのできる再好感度については、Canon EOS5D(初代)では実際ISO1600かなと個人的には思っています。

・・・で、このISO感度について、基本的にCanon EOS5D(初代)ではユーザーが撮影前、シャッターを押して写真を取る前の段階でISO設定をどうするか考えて、選択して、それをカメラにインプットする!という使い方になっています。

Mマニュアル、Tvシャッター優先 Av絞り優先 Pプログラムなどなど選択することのできる、カメラ左肩にあるモードダイヤルに「 緑色の四角 」があります。 Canon EOS5D(初代)では「 全自動 」というモードです。

この「全自動モード」を選択して撮影する時だけ、ISOは自動的に撮影場所、被写体の明るさに応じてISOが変化して、写真を撮ることが出来るようになっています。その全自動モード、AutoでのISO感度は状況に応じて 100-400の範囲で自動的に変化する、と説明書に書いてあります。

このあたりも、2022年になった現在のカメラショップ、店頭に並ぶ各種一眼カメラの基本性能と比較すると、大きな違いを感じるところかもしれません。

(逆に、このISO感度関連の機能が高い頻度で利用することが予想されるユーザーの場合、古い年代から新しい年代になればなるほど、快適に、確実に、きれいな写真を生成してくれる一眼カメラになっているのをもっとも実感できるのではないでしょうか。 ・・・ 夜景を撮影、ホタルの舞を撮影などなど、撮影したい方向性が比較的暗い場面、状況であることの多い場合)




◯日中にCanon EOS5D(初代)撮影操作手順  

そんなこんなの「Canon EOS5D(初代)」に「Pentaxオールドレンズ」を取り付けての撮影の手順を流れに沿ってメモしてみると・・・・

1 カメラを構えてみる
2 レンズの<ピントリング>を回して、被写体におおよそのピントを合わせる
3 ファインダーから覗いた枠の中で、おおよそ構図を決める
4 カメラの構えを下ろして
5 レンズの<絞りリング>を回して、絞り値を設定する
6 カメラを構えてファインダー内の露出計をチェックする
7 カメラのグリップ側のダイヤルを回してシャッター速度を設定する
8 最終的な<構図決定>と<ピント合わせ>を行う
9 シャッターを切って写真撮影する

・・・とこのような流れになります。

少なくともCanon純正レンズ・AF設定、Canon EOS5DでPプログラムモード設定をした状態で、「カメラを構えて、シャッター半押し、ピピィ、撮影」というスピーディなオート撮影と比較すると、1枚の写真撮影に多くの手順と操作が間に入ってしまいますね。

もし同じ被写体にレンズを向けて、構図を少し変化させた写真を5枚位撮影しようとした場合では、「オート撮影」と「上記マニュアル撮影」では、その5枚の写真のための撮影時間は・・・ 決定的に大きな違いが発生します。

こうしてメモしてみると、一言・・・ <めんどう>ですね、これは(^-^;)

しかも、撮影後にどのような写真になっているか、背面液晶で表示させても、天気のいい日中であれば・・・・「 見えない! 」。 よく見えないではなく、ほとんど・・みえません!

撮影したあとの写真は、「写真店にフィルムを出して現像が出来上がるのを待つ」感覚で、「自宅へ戻ってPCに取り込み、ディスプレイで見るまで待つ」という感じです。 


◯夜中にCanon EOS5D(初代)での星空撮影操作手順  

もともとは、フルサイズセンサーで広角レンズを使って広い範囲の星空撮影をしてみたい!というのがきっかけでした。なので、5Dが手元にやってきてから、色々片付いた夜遅くの時間帯にカメラを持って家の外に出て、少しずつ星空撮影の経験値を重ねていく、というのが基本的な使い方でした。

夜空の星を被写体にする、ということは基本的にピント合わせはほぼ無限遠ですし、露出設定もISO1000-1600で、絞り値はレンズの開放値かそれを<一つ絞ったF値>、そしてシャッター速度も三脚固定で星を追尾せずに、星が流れた写真にならない秒数の露光時間、という具合になります。

それらの星空撮影スタートの設定 「ISO1000 f2.8  5秒露光」は、Canon EOS5Dのユーザー設定モードに記憶させておいて、星空撮影で外に出たらモードダイヤルを「C」に合わせるだけで、ほぼすぐ撮影可能となります。

星に対するピント合わせは、Takumar55mmはピントリングを端まで回すことでピントが合うように微調整しました。なので、Takumar55mmレンズを使っての星空撮影では、 ただ三脚にカメラを固定し、ピントリングを端まで回し、ユーザー設定されている撮影設定そのままでシャッターを押せば、だいたい星空撮影が実現してくれる状況までになりました。

ちなみにCanon純正EF24mmレンズ、PentaxM28mmレンズはまだ十分に星空撮影のためのピント合わせの方法、目安が確認ができていません。

そして星空撮影では135mmは基本的には使わないことになります。この焦点距離・望遠レンズでは星を撮影するための露光時間で、星が流れてしまい、点光源として写真に捉えることが難しくなってしまいますので。

(50mmレンズ以上の中望遠、望遠レンズでの撮影は、手ブレ補正機能のついたカメラ内のイメージセンサーが星の動きを追尾してくれる、Pentaxデジタル一眼レフカメラを利用して撮影するようにしています。PentaxK-5とオプションGPSユニット)

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)








<<Canon EOS5D(初代)>>
<<PentaxM28mmレンズ>>
<<Takumar 55mm f1.8 レンズ>>
<<Takumar 55mm f1.8 レンズ>>
<<PentaxM135mm レンズ>>
<<Canon EF24mm 単焦点レンズ>>



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