能登半島

午前3時ごろ、風が強くなりテントが揺らされて眼が覚める。二度寝する気にはならず、そのまま起きて焚き火を起こし、お湯を沸かして紅茶をいれパンを炙って朝食にしぼーとしてる内に夜は明けて、撤収開始。

午前5時半、西に向かって出発。空は晴れ、車の少ない早朝は爽快極まりなし。まずは能登半島の根元を突っ切り千里浜なぎさドライブウエイへ。







7時ごろについたこともあって、人も車もまばらでした。なので好き勝手に走り回り思う存分砂浜満喫。ここは何度来ても楽しめる、と言う話をしたらある人から砂浜だけしかないからすぐ飽きるとの指摘が。ふむ、バイクで走り回れる砂浜だけで、それ以上の何を望むと言うのだ。オレにとってはそれで十分なのだ、と言ったら変な顔されました。変ですか?変ですね、ハイハイ。チクショー。

千里浜からは国道249で半島めぐり。いたって快調に走るわけですが、徐々に目立ち始めるものが。やはり地震の影響はそこかしこにあって、屋根にブルーシートをかけた家、半壊した建物、崩落した山肌、陥没した道路、そして仮設住宅。テレビで見るのと実際に見るのはやはり違うもので、衝撃がある。
ま、これ以上は何を言ったところでしょうがないのでやめときます。ただ一日も早い復興を祈ります。

やがて輪島市に到着。再開されている朝市へ。



これがまた結構な人出で。おばちゃんたちは威勢良くいろいろ売りつけようとしてます。ブラブラうろついき、おばちゃん手作りの竹の子の梅酢付け(死ぬほどしょっぱい)、うにサザエの瓶詰め(試食したらあまりに旨かったのよ)、能登の地酒「玄宗　純粋無垢」(酒屋のおばちゃんのイチオシ、たしかにうまかった)、珠洲焼のぐい飲み(黒灰色の渋いやつ、惚れた)を購入。まだ10時だと言うのに晩酌の用意完了。

朝市を後にして千枚田をチラッと眺めて249号が通行止めだったので先端には行かずに南下開始。途中で見かけた廃線跡を散策。



静かな廃線跡を歩いていると、明るい青空の対比がなんとも侘びしい。廃墟趣味はないけど、こんな雰囲気は良いなと思う。あと、駅舎は野宿に使えるなと考えてしまうのはどうなのか？

昼食に入った店の海鮮丼はイマイチで残念だったが、能登に来ると毎回来ている和倉温泉の総湯に到着。風呂につかって休憩所でしばし昼寝。

さて、問題はと。温泉を出発したのが午後3時。今から名古屋まで中部地区縦断です。さすがにちと遠いと感じました。あともう一つ、先日捻挫した左手親指が痛くてしょうがない。クラッチを握るのがつらくなってきた。困ったもんだ。
ともあれどうにかこうにか走り出し、富山県を向けて白川郷を経由し東海北陸道の白鳥ICから渋滞する高速ですり抜けつつ名古屋に帰還。寄り道せずに帰ってきたら約4時間半で着きました。思ったより早かった。

久々のお泊りはやっぱり楽しいものでした。さあ、今シーズンもテントかついで、もっと走りまわるか。

この日の走行距離　634km