リートリンの覚書

日本の神様56・彦火火出見尊・火明命


彦火火出見尊
(ひこほほでみのみこと)


山の幸を得る能力を持ち、
海神の娘と結ばれた、山幸彦。

・別名 
火折尊
(ほのさきのみこと)
火遠理命
天津日高日子(彦)火火見命
(あまつひこひこほほでみのみこと) 
日子穂穂出見命
山幸彦
           
・神格 
穀霊神
稲穂の神
火神


「日本書紀」では


本文では、このように、登場しています。
“次に熱を避けて生まれ出た子を、彦火火出見尊(ひこほほでみ)といいます。”

一夜で天孫の子を身ごもった
母・木花之佐久夜毘売は、
父・瓊瓊杵尊に国津神の子ではないのか、
と疑いをかけられてしまいます。
そこで木花之佐久夜毘売は
疑いを晴らすため誓約をして産屋に入り、
産屋に火を放ちその中で、
火照命・火須勢理命・火遠理命の
三柱の子を産みました。

弟・彦火火出見尊(ひこほほでみ)は、
山の獲物を得る能力がありました。
ある時、兄・海幸彦と道具の交換をします。
しかし、獲物を得ることが出来ないうえに、
兄の道具・釣針を失くしてしまいます。
何度も謝るのですが、
兄は許してくれません。
困り果てた山幸彦は
浜辺で途方に暮れていました。
そこへ鹽土老翁(しおつちのおじ)現れ、
助言を与えます。
山幸彦は助言に従い海宮へと向かいました。
そこで海神の娘・豊玉姫と結婚し
そこに住みました。
しかし、地上を懐かしく思います。
そこで海神は
山幸彦に教えを授け、
地上へと送り出しました。
海神の加護を受けた山幸彦は、
兄と争いに勝ちました。
一方、妻・豊玉姫は浜辺に現れ、
山幸彦の子どもを生み落としました。


そのほか


・海幸・山幸神話は、
古代の海人族の伝承が
ベースとなっているといわれています。
そこから、古くからあった
漁民集団の海神信仰と、
海の彼方からやって来る
穀霊(来訪神)の信仰が結び付いたものが、
この神の原像と考えられています。

・農業の守護神としてのこの神は、
稲を食い荒らすイナゴ・ウンカなど、
害虫を退治する虫よけの神として
崇められています。
福井県武生市の大虫神社の祭文には、
昔、国中に害虫が
大発生して人畜・作物に被害が出たとき、
彦火火出見命の神威により
これを駆除したと伝わっています。

・日向の高屋山上陵に葬られました。

・主な神社 
鹿児島神宮(鹿児島県)
大虫神社(福井県)
箱根神社(神奈川県)


火明命
(ほあかり)


尾張連(おわりのむらじ)等の始祖

・別名 
天火明命
(あめのほあかりのみこと)
天照國照彦天火明尊
(あまてるくにてるひこあめのほあいありのみこと)
天火明命
(あめのほあかりのみこと)

・神格 ?


「日本書紀」では


本文では、このように、登場しています。

“次に生まれ出た子を、火明命(ほあかり)といいます。”

一夜で天孫の子を身ごもった
母・木花之佐久夜毘売は、
父・瓊瓊杵尊に国津神の子ではないのか、
と疑いをかけられてしまいます。
そこで木花之佐久夜毘売は
疑いを晴らすため誓約をして産屋に入り、
産屋に火を放ちその中で
火照命・火須勢理命・火遠理命の
三柱の子を産みました。

一書によれば、天火明命は
天忍穂耳命高木神の娘・万幡豊秋津比売命と
の間に生まれています。

・主な神社 
籠神社(京都府)



今日ご紹介の神様は、
山幸彦・海幸彦の神話
の主役、彦火火出見尊です。

天皇家の御先祖様ですね。

彦火火出見尊といえば、
豊玉姫と結婚。
豊玉姫が海辺で出産する際、
のぞかないで下さいと、
釘を刺されたのに、
のぞいてしまい。
怒った妻・豊玉姫は実家に
帰ってしまいました。

何故?
のぞかないでと言われたのに、
のぞいてしまうのでしょう…

伊弉諾尊も同じことをしていましたね…

血筋?

さて、今日はこれにて。
明日も神様シリーズ続きます。

読んで頂き
ありがとうございました。





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