「日本のガウディ」、梵寿綱の代表的建築が早稲田大学の直ぐそばにもありました。
1)「ドラード和世陀」(1983年竣工)です。
もう普通の集合住宅とは違うぞという雰囲気がプンプンします。
2)店舗の窓が丸いなんて何て斬新なんでしょう。
3)女性のオブジェも焼き物だと思います。
本当にこれらの資材をどのように調達したのか不思議でなりません。
その周りをタイルを割って埋めるなんて、まさにガウディ。
4)沢山の顔に見つめられています。
この建築が建ち始めた時に「突飛な建築ができる」と噂が広まって、彫刻家やらタイル職人やらが集まってきて、15、6人の職人やアーティストが参加したそうです。
想像力が搔き立てられたんですね。
5)ここから住人達は出入りします。
タイトル画像は床に描かれたモザイク画。鬼でしょうか。
部外者に睨みをきかし、住人を守る存在なのでしょうか。
ここに住んでいたら毎日が楽しくなりそうです。
6)右側壁にはモザイクでエル・ドラド ワセダとあります。
7)天井にも装飾が。
鍾乳洞を歩いているような感覚になります。
行きつく先に見えるのは。
8)大きな手のオブジェ。
英語版ウィキペディアでは「仏像の巨大な手」とあります。
床の足のモザイク画も確かに仏教を連想させるかもしれません。
9)郵便受け。
15ありますが、十二支がベースになっているのですかね。
象とカバとフクロウでしょうか。
一つ一つ投入口の形が違うので、郵便屋さんは困っているのかな。
10)部外者はここまでです。
11)壁が鱗のようです。
窓はステンドグラスになっています。
室内からはどのように見えるのでしょうか。
12)大隈講堂(1927年竣工)。
都電早稲田駅からこの前を通っていきました。
13)アップで見ると、スクラッチタイルが張られ、縦目地は分からないようにしてあります。
美術手帳がインタビューした記事を読みました(https://bijutsutecho.com/magazine/interview/2503)。
「ジョブじゃなく、タスク(使命)としてやったときに初めてプロフェッショナルになれる。ジョブで金稼いでるやつがプロと呼ばれがちだけど、それは要領がいいだけでプロじゃあない。天意に従って努めている人がプロ。」
このコメント、刺さりました。
今ではもうこのような建築は作れないかもしれませんが、いつまでも残していって欲しいと思います。
まだ他にも梵寿綱が手掛けた建築はあるようなので、またチャンスがあれば訪れてみたいです。
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