名古屋市美術館で「マリーローランサンとモード」と題して100年前に活躍したマリーローランサンとココ・シャネルの関係を絵画とドレスで紹介する展示が6月24日から9月3日まで開催されています。
ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、その自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在。
パステルカラーの優美な女性像で人気を博したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネルは同じ時代に生き、互いに影響しあっていた。
マリーローランサンは長野県蓼科高原にコレクションを展示する美術館があり、30年以上前に2度ほど行ったことがあり、パステル調の色使いとふわっとした印象が気に入っていました。
それが名古屋で見られるということで久しぶりにマリーローランサンの世界に浸ってきました。
一部は撮影が許可されていたので、それを紹介させていただきます。
1)「ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン」
チケットになったもの
2)「マドモアゼル・シャネルの肖像」
ココ・シャネルの依頼を受けて描かれたものの、本人に気に入られずに受け取られなかったとか。
書き直しを求められたにもかかわらず、頑として応じなかったそうです。
お互いに強い思いがあったのですね。
3)「帽子をかぶった自画像」
4)はじめはキュビズムの影響を受けていたそうで、輪郭がはっきり直線的に描かれています。
5)でも色使いはローランサンそのもの。
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11)マリーローランサンと言えば、自分の中ではこの感じです。
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14)シャネルブランドを引き継いだカール・ラガーフェルド(シャネルのデザイナー)が発表したピンクのツィードのスリーピース・スーツ(2011年)
ローランサンの色使いを参考にしたそうです。
15)同上、10年以上前なのに全然古く感じません。
共に活躍しながら互いに少し避けていたローランサンとシャネル、二人の新しいものを作ろうとする発想と工夫が再び交差し、現代のファッションに蘇った。
正直、もう少し展示数が多くてもいいのかなと思いました。
実はマリーローランサン美術館自体は蓼科から東京に移転するも、2019年1月に閉館してしまったとのこと。
だから、これだけのコレクションが見られたことを後で知りました。
約500点のコレクションがあるそうなので、これからもいろいろな形で見られるようにしていって欲しいです。
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