無料保険の罠

どこのカード会社からも、年に一度は「傷害保険」の案内が届く。そして、「保険料は当社が負担します！」と、嬉しいことが書いてある。無料なら申し込んでおこう～と、ハンコを押す人も多いのだろう。

でも、内容をよく読んで欲しい。無料なのはたいてい２年間くらいだ。無料期間がすぎると有料となり、その場合の料金もちゃんと明記されているが、本来の料金はこれだけいるところが無料なのよと説明しているようにとれなくもない。なにより、「３年目からは有料やから注意してね！」とは書いてない。

有料になったところで、さほど大きな金額でないところがミソなのかも知れない。引き受け会社はチューリッヒやアメリカンホームダイレクトといった外資系が多い気がする。まあ、請求書を毎月きちんとチェックしていたら、有料に気づいてどうするかの判断はできるだろう。

問題はまたしても高齢者だ。申し込み時は当然今より若く、納得した上で契約したはずだ。しかし、ある日突然「こんな契約はした覚えがない！」と言ってくる。とりあえず、保険会社に電話してくれるよう電話番号を伝えるが、身に覚えがないと思い込んでいるので聞く耳をもたない。私達が保険会社に電話して解約するわけにもいかず毎回困ってしまう。

支払いが２ヶ月放置されるとカードが無効となり、保険契約も自動的に解除されるはずだけど、そこに行き着くまでにカード会社は何ヶ月かは保険金を立て替えている。その経費はどうなるんだろうと毎回思う。こういう高齢者を説得しようとすることは、虐待に近いんじゃないかと情けなくなることもある。お願いだから、６５歳以上には保険のＤＭを送らないで欲しい。