物欲2010

　
歳末ツーのお伴にと、性懲りもなく新兵器投入。
国内未発売のソニー製HDポケットカム・MHS-PM1、通称Webbieだ。

ソニー党のアナタ（そこのアナタですよ、ア・ナ・タ！）なら、能書き抜きに欲しくなる一品であるに違いない。

とは言え一応自称HDポケットカムヒョウンカ（バイク車載限定）の私としては、ちょっとだけ語っておこう。変わらずイチオシのVado HDに比べると、画質操作性共にハッキリ言って負けている。Vadoの720pを超える1080pのHD撮影も可能だけれど画質はソフト傾向で、データとしての解像度は別にして見た目の解像感は低め。ホワイトバランスはまずまずながら露出制御は今イチで、トンネルから出た時など急な露出の変化が求められる際の追従もおっとりしててVadoには敵わない。静止画も撮れるけどソフトな画質ゆえ有り難みは少なめだし、ジョイスティックを使ったメニュー操作もカッコはいいけど少々煩雑だ。

しかーし！
かつてのサイバーショット初号機F1系を彷彿とさせる回転レンズは理屈抜きに楽しい。

車載用途に関して言えば、通常は前方の走行映像を撮っていて、気が向いたらレンズを自分に向ければ、走行中の自分撮りという楽しい映像が気軽に、しかも簡単に撮れちゃうのだ。

こんな具合にクルリとね。

惜しむらくは標準レンズ（50mm前後）相当程度の画角が狭く、前方撮影はともかく、自分撮りではヘルメットだけでいっぱいいっぱいになっちゃうこと。市販のワイコン装着にトライしているブロガーの方もいるけれど、どれももう一つなのが残念だ。

記録媒体はソニーだけにメモリースティックProDuo。交換可能なバッテリーと相まって、長時間／長期運用にも耐えるのはいいところ。HDMI接続に非対応（アメリカじゃマイナーなのかな）だったり、バッテリーは外部充電器頼みだったりするのは減点ポイント。おしなべて言うと（Vadoと比べて）短所長所が入り交じったカメラって感じかも。レンズ部分の回転が電源に連動してるってあたりのギミックは、いかにもソニー的で大好きなんだけどね。

ともあれ、たくさんお年玉をもらったアナタ。
盲信的あるいは狂信的ソニー党のアナタ。
そしてライディング中の自分映像に見とれたいナルなアナタなら、迷わずポチッとすべきお正月なのだ。

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