トリプルにトリプル。（注：ちと長いよ）

　
いよいよ梅雨の季節がやってきた。
バイク乗りにとっては誠に恨めしい天気が続くこの時期だが、ボク的には毎年仕事が繁忙期を迎えることもあって、むしろ天気が悪い方が（諦めがついて）有難かったりもする。(^^;)

たとえ乗れなくても、この時期にやっておきたいのが、梅雨明け後すぐにやって来る夏への備え。バイクの場合はやっぱりエンジンオイルが一番のチェックポイントになる。

わが白虎は走行が1万1千キロに迫り、ますます好調。
ここらで一発、夏向けにエンジンオイル交換！てことにした。

前回交換からまだ2200キロほど。
交換にはちと早いんだけど、今回は思うところもあって交換に踏み切った。

「思うところ」てのは、（自分にとって）新しい銘柄のオイルを試してみたかったから。これまで白虎には、トライアンフ純正指定のシェルアドバンスを使ってきたんだけれど、今回はWAKO'Sから先日登場した新オイル・トリプルＲを指名。

実はこのオイル、発売時に開発者の方にインタビューする機会があって、その入れこみ具合や自信に触れていただけに、どうしても自分で試してみたかったのだ。

WAKO'Sと言えば紫と蛍光ピンクのキョーレツなカラーでお馴染み。どこのバイクショップでもケミカルといえばこのブランドが定番だけど、エンジンオイルの優秀性もつとに有名。

これまで同社の高性能オイルと言えば、4CRってのが知られていて、これは超ハイレスポンスで有名。最新スーパースポーツなんかに使うとストレス知らずで高回転域まで吹け上がるというシロモノ。

もう一つ、近ごろ盛んな旧車レースなどで大排気量の空冷エンジンをブン回す時や、夏場の耐久レースなんかに絶大な威力があると言われるのがWR-S。こちらは高温高圧環境下でも油幕切れがなくてとにかくタフだと評判。4CRとは別の頂点を極めたオイルだ。

で、今回試したトリプルＲはと言うと、この両者の美味しいところを「いいとこ取り」しようと開発された新製品。もちろん、それぞれの尖ったところの性能ではかなわないものの、レスポンスと耐熱ダレ性能を従来にない高いレベルでバランスさせた第三の頂点！ってのが謳い文句になってるのであーる。

あー長いねウンチク。(^^;)

で、白虎が積んでるトラの３気筒1050ccはというと、これが4気筒に負けない高回転のレスポンスを持ってる一方、国産各車に比べれば熱的負荷が高い（要は日本の暑さだとキツい）面もある、そういうエンジンだ。

……ん？

これはトリプルＲがど真ん中に来る特性なんじゃないかい？
と思ったのが今回交換を決意したきっかけというワケ。

後から気づいたんだけど、名前もまたピッタリ「トリプル」なんだよね（笑）。

オイル交換は大抵の場合、そこそこオイルがくたびれてから行うことが多いから、どんなオイルを入れてもそれなりに気分良くなれちゃうものだよね。
それじゃあありがたみに欠けるので今回は早めに交換、と。
ま、お財布をナットクさせるための理論武装なんだけど（爆）。

というわけで入れてみましたトリプルＲ。
まだチョイ乗り程度だけど、走り出しから「こりゃ違う！」と実感。

レスポンス面でもこれまでのシェルアドバンスよりシャープに吹けるのが感じられるが、それ以上にアイドリング＋αの低回転域でもとにかくシルキーに回って、ゴロゴロ感が低減。高回転域からスロットルを戻したときの、糸を引くような回転落ちのフィールは、まるで滑らかな油膜が目に映るような思いでたまらなく心地よい。

うーむ。これは確かに良さそうですよ！＞WAKO'SのＭ課長

てなわけで、夏に備えて身構えるライダーの皆さん、
とりわけトライアンフ３気筒にお乗りのアナタにお勧めです（笑）。

1Lあたり定価で2500円と、3000円超もザラにある舶来高級オイルよりお手頃なのもGOOOOOD！
ぜひぜひお試しあれ～♪

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最後にマメ知識。こんなに高性能なWAKO'Sオイル、実は基本的に日本でしか手に入りません。自動車メーカーの指定オイルにならないのはそのせい。というのも、メーカー指定オイルってのは、（そのクルマが販売される）どの国でも手に入らなくちゃイケナイというルールがあるんだとか。WAKO'Sさんは欲がないちゅーか、とにかく代理店抜きの直卸を大事にしてるから海外販売網なんてナシ！　よって指定は受けられないという次第。
てなわけで、この美味しいメイドインジャパン、日本人なら使わにゃソンソン！なのでＲ。