![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/1f/c83731a104b22d3b43d277adae4af47b.jpg)
かくして、オーリンズ装着作業に引き続き、マフラー換装作業がスタート!
はたしてその作業は、予想以上に難航を極めることに……。
障害その1>センスタがぁっ!!!
舶来品にしては一見なかなかの仕上がりを見せるQUILL T3。
うーむ、スッキリ仕上がっている。
……ん? スッキリ……し過ぎてる?
ちなみに、タイガーの純正センタースタンド右側はこんな構造。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/a2/468984aa76ea6982a4a4e5db75c33bd2.jpg)
カコミ部分が、エキパイに溶接されたストッパーに当たって保持されるという仕組み。
で、純正エキパイはこんな具合。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/9a/6a9cb8bdf2c09142234dabcddf81782a.jpg)
右上側はステップ側に付くヒートガード装着部。そして左下側がセンスタストッパーの受け部分だ。
で、結論から言うと、T3の当該部分にはこのストッパー受けがナイ。影も形もナイ。
この状態でセンスタを跳ね上げると、スタンドがエキパイを直撃したり、チェーンに噛み込んだりといった問題が発生するのは必至。
某かのパーツを作って溶接するくらいしかないのだが、そう言えばホイールクランプを購入以来、センスタの使用回数が激減しているのに気がついた。チェーン注油とかはレーシングスタンドでも事足りる。旅先では……まぁ何とかなるでしょ。
というわけで、あっさりトレードオフが決定。
センスタは当面取り外しておくことにする。これも軽量化になるしね(笑)。
障害その2>そもそも付かねぇっ!!!
センスタを取り外し、今度こそ粛々と取り付け作業が……進まない(爆)
なんと、附属のマフラーバンドなどの取り付け部品の位置や形状が、さっぱり実車に合わないのだ。
うむーなんとお約束な……(^^;)
ここから先は苦戦過ぎて書くのも撮るのもはばかられる展開になっちゃったんだけど、要は数時間にもわたるメカニックさんの悪戦苦闘の結果、もろもろのパーツを曲げたり削ったりなんだりかんだりした末に、ようやく装着が完了。
その仕上がりは素晴らしく、まるで何の苦もなく付いちゃったかのよう(爆)。
東海道新幹線の丹那トンネル(さんざ苦労して掘ったのに、新幹線はあっという間に通過しちゃう)みたいな展開だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/44/29173045205f3764e55cc708d4193282.jpg)
ほら、ピッタリスッキリ(笑)。
夕闇迫る頃、エンジンに火を入れる。
“フゥォン! ……ドロドロドロドロ”
アイドリングではノーマルとほとんど変わらない抑えられた排気音だ。
だがスロットルを捻ると
“ファン! ファン! ファンファンファゥンッ!!”
明らかに吹けが鋭い。音量音質も決して「爆音」ではないものの、やはりノーマルに比べるとシャープに響くという印象。車検については現状では何とも言えないが、個人的には満足のいくファーストインプレッションだ。
この日の作業はここまでとし、オーリンズ同様、日曜朝の試乗で評価を行うことにした。
早朝のエンジン始動にも気兼ねのないレベルのアイドリングエキゾースト。
これはやっぱりありがたい。
走り出してみても、3000~4000回転あたりまではノーマルとさほど違った印象はない。しかしT3の違いはその先にあった。
ノーマルでは低回転での3気筒らしいドロドロ感と、ピックアップが俄然鋭くなる高回転域との間にやや穏やかな中間域を感じたのだが、T3ではその部分がシームレスにつながり、継ぎ目なく吹け上がっていくのだ。
高回転域まで低音の響きが維持され、なおかつそこに高音成分が乗ってくるような印象のエキゾーストノートは快感。このあたりは個々人の好みだけれど、自分的にはものすごく好印象だ。
一方、燃調変更不要というその特性だが、こちらも満足のいくもの。
中高回転へのスムーズな吹けは書いたとおりだが、渋滞など街中走行でも一切ぐずらず、またエンブレ時のバックファイアなどの兆候も皆無。よく躾けられたマフラーと言っていいと思う。
高回転域でのパンチはノーマルと大差なさそうだが、そこに至る過程が痛快で楽しいというのは、自分向きだと感じた。
しかし……ご機嫌で帰着した穴倉で、ふと気づく。
障害その3>パニアが、パニアがぁっ!!!
困難を極めた装着作業の結果、ノーマルサイレンサーより若干カチ上げ気味の位置にセットされたT3。
「これってまさか……いや、何とかなるよね(^^;)」
という淡い期待もつかの間、自慢の純正パニアケース(右側)が見事干渉してしまうことが判明!!!
「う”ぉ~っ(T-T)」
……得るモノも大きいが、失うモノもまた甚大ナリ。
ノーマル戻しか、はたまたエキパイ曲げ加工による回避か(こういう作業っていくらかかるんだろ(T-T))、はたまた年間数回しか使わないサイドパニアを諦めるか……悶々とする日々が、当分続きそうな予感。
後日談があるかどうかは、神のみぞ知るということで……(^^;)
オマケ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/15/d9ed9a1aab0bc6220f52caa11dc5cc6d.jpg)
T3のチャームポイント。
英国モノだけに、しっかりユニオンジャックが。
こういうところが憎めないんだよねぇ。(^^;)
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YZFの最大の不満点はK2がつけられないことだという
セッティングで一番悩む所であったりしますw
な~んで、それ用だってのにちゃんと
つかないんでしょ~ね。
でも、ごくフツーに収まって見えるのは
やはりプロのワザですね~。
ユニオンジャックの入ったQUILL T3の
ロゴがなんかかわいい。
しかし、舶来物の苦労をまざまざと
見せ付けられました。その分楽しさあり。
苦悩ありと、楽しくも切ないですね。
こういう事態は本当に悩ましいですね。
次の展開では劇的な変化で。。。
何もかも解決、ちゃんちゃん!と
なるといいですね~。
かなり張出しちゃうのでしょうか。??
センスタなど失ったものを取戻せるといいですね。(^^)
四気筒用のスーパートラップって知らなかった時代にその集合管は衝撃的でしたが、取り付けの困難さも負ケズ劣ラズでしたねー笑
パニアはトップケースのフタにキャリアを付けて二段重ねで解決♪
諦めないため苦悶中です。(^^;)
なんとかしちゃうつもりです(笑)
>てってさん
確かに。これだけ煮詰める開発力があるのに、
どーしてフィッティングは滅茶苦茶なんでしょうか(爆)
>くにさん
期待通りだったよ(T-T)>やっぱり
>はっしぃさん
これでも「苦労」シーンはカットしてあるんですよ(笑)
何もかも解決!目指して頑張ります。(^^)
>あにぃ
んなことしたら左右の空力バランスが崩れて大変なことになりそうな……
センスタはもういいかなぁって気もしてるんですが、パニアだけは何とかしたいです。
>KAZさん
かつては先進的だったズパトラも、今ではビグスク小僧御用達になってしまいましたね。
>怪どん
うん。今回のはジムやボールらしいよ(爆)
尻上がりのタイガーに二段重ねはほとんど出前バイク状態になっちゃうので却下!
リヤサスリンク受け、実はS上さんからも応急処置として提案いただいたのですが、どう考えてもリヤサスの動作性にいい影響が出そうにないのと、始終動いているというのは精神衛生上よくなさそうなので今回はやめました。(^^;)
センスタがないと視覚的に軽快な感じがすることもあって、なんとなくこれはこれでいいかって気もしてきています(笑)。