Switch

　
前回の記事で、ビーエムのウインカースイッチについて書いた。
今では多くのバイクがプッシュキャンセル機能付きのウインカースイッチを採用しているわけだけど、思えばそれも80年代の終わり頃一般化したもののように思う。

……というわけで、立春過ぎとは言えまだ寒いのに裸ん坊になってるGPZ250R。

85年末のモーターショーで発表され、実質的には86年の1年間のみ生産されたこのバイクは、未だプッシュキャンセル機能付きウインカースイッチを備えていなかった。


なので左側スイッチボックスはこんな感じ。

経年劣化とも相まって、スイッチには節度がなく、ウインカーを解除しようとするたびに、反対側のウインカーを点灯させちゃうこともしばしば。乗るのが楽しくなってくると、逆にこういう些細なことが気になってくるからフシギだ。

そんなこんなでトップ絵に戻る。すなわちプチカスタムに着手だ。
えっちらおっちら厚着のGPZを脱がせて寒空の裸ん坊に（笑）。

カミさん全面協力の下（笑）、タンクを持ち上げながらハーネスのコネクタ３つを外し、別途入手しておいたZXR250R（1989～）用のスイッチボックスへの換装を試みる。
コネクタ形状なんかはバッチリ共通なんだけど……


ハーネスの長さが違～う！！！

約５センチ強の不足。これじゃあ接続できない。
４気筒レーサーレプリカのZXR用だけに、車体がコンパクトでハンドル切れ角も小さいからこういう仕様になってるんだろうなぁ。むむう。

困ったときの大将頼み。
早速パナモータースへ配線を持ち込む。
「ちょっと預からせてもらっていいすかね～」
「いいですとも～　よろしくです～」
自宅に戻り、これで今日の作業は中断だなぁと片付けをしながら一息ついてたところで鳴る電話！
「仕上がりました～」
「速ッ！(^^;)　すぐ行きます～」
てなわけで数時間と待たずに配線延長されたスイッチボックスが我が手に。

日が暮れる前にと、またもえっちらおっちら装着作業＆カウル等原状回復。


じゃーん！　装着完了！

プッシュキャンセルの動作もバッチリ。程度のいいパーツだったから、文字が読めるのもありがたい（笑）。さらに、今までは手で引っ張ったままで始動＆暖機しなくちゃならなかったチョークレバーの動作が改善するという副産物も（嬉）

本当は同じく文字が全滅状態の右スイッチボックスも交換したかったんだけど、こちらはあまり新しい年式のものに交換すると、ヘッドライト常時点灯化のあおりで、ライトスイッチが無くなってしまうという悲しい副産物が生まれてしまうので、今回は見送り。

ともあれ、これでまた「チョー気持ちイイ」バイクに一歩近づいたGPZ。

野望への道はさらに続く……（予定）。