個性ってむずかしい。

BMWのバイクと言えば高い性能とお値段（近頃はそれなりにお安いのも出てますね）で有名だけど、そのウインカースイッチの独特さも同じくらい有名だ。

左折するときは左、右折するときは右のスイッチを操作し、さらにキャンセルは一括して右側の独立したボタンで行う。ビーエム乗りには当たり前でも、慣れないライダーならギョッとすること間違いなしの“儀式”と言える。

一見理にかなっているようだけど、ウインカーをキャンセルするのは、主にコーナーを出て加速しようって時＝スロットルを開けたい時、だから、その時右手でキャンセルボタンを押さなくちゃならないってのは、どう考えてもヘンだと思っていた。
つい先日も仕事で２台のBMWを一日乗り回したけれど、ついぞこの操作には慣れずじまい。出しっぱなしにしておいても、ある程度の距離でオートキャンセルされる仕組みではあるんだけどね。

サスペンションやエンジンなど、ビューエルにも劣らず個性の塊のようなBMWだから、きっとこのウインカースイッチも変わらないんだろうなぁと思っていたら……新型K1300シリーズで、いきなり常識的なプッシュキャンセル式に変えてきたようだ。

あの独特のウインカースイッチを苦もなく操作する人を「ビーマー」としてカッコイイなと密かに思っていたのも事実なんだけど、さすがのBMWも「折れるべきは折れる」という判断に傾いたんだろうか。グローバル化の時代だしねぇ（苦笑）。

すでに昨秋には報じられていた古いネタでゴメンナサイ。
でも日本上陸はこれからだもんね。許してちょんまげ。