突然ですが、さる7月からUSTREAM配信など試みております。
子どもも動物もおらず、さらに窓からは電柱と電線くらいしか見えないわが家なので被写体に乏しく、今までのところは頼まれ仕事のイベントやトークショーの配信が中心。
漫然とやっていても仕方ないので、今後は教育関連イベントなど、いくつかの方向づけをしながら配信にいそしむ予定。あ、でも二輪関係は元々が道楽なので、草レースや走行会、飲み会中継までうぇるかむ。配信依頼をお待ちしております。足代飲み代おごりなら喜んで配信しちゃうよ!
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さて、UST中継といっても、そこに新規の投資をする余力なんてありゃしない弊社。だけどもありあわせの機材でなんとかなっちゃうのもUSTの良さであるはず。というわけで、あくまで手持ち機材を中心に、徐々に小物を追加しつつある現有配信機材についてご紹介。
■UST専用PC
マカーなのでMac。「ありあわせ」だけにUST用の新規導入は今のところあり得ないし、これは当然(笑)。
Apple MacBook PRO(15-inch Core2Duo)
2007年購入。ユニボディになる以前のモデル。CPUはCore2Duo 2.16GHzと今や非力な部類だし、メインメモリもハードウェア的な制約から上限となっている3GBどまり。その意味では、UST配信用マシンとしてはかなりきわどいスペックのモデルだ。
とはいえメイン機の座をMacBook Pro (13-inch, Mid 2009)に譲っているため、このマシンはUST専用にセッティングできるのが第一のポイント。とかくマシンの負荷が高い用途であるだけに、他の用途との併用は危険でもありマイナスでしかないからだ。
そしてこのマシンには、実は旧世代機ならではのメリットがある。それは豊富な拡張性だ。UST用にはWebカムの他、HDV/DVビデオカメラをFireWire(i-Link)経由で接続して用いるケースが多いけれど、現行のMacBook ProにはFW800端子が1基だけしか装備されていない。さらに、17インチモデル以外にはExpressCardスロットがないため、それ以上の増設が難しいと来ている。ところがこの旧世代マシンには、なんとFW800とFW400端子が各1基ずつ標準で装備されているのだ。
Webカムを加えた3台以上のマルチカメラ環境が容易に実現できるこの仕様は、今や望んでもなかなか得がたいものだけにありがたい。加えてExpressCardスロットまで備えているので、さらなるDVカメラの増設すら夢じゃない。
些細なことだが、USBポート(2基しかないけど)が本体左右にそれぞれ配置されているのも、配信時の周辺機器取り回しを考えると都合がいい。
「使い勝手」とはこうした小さなことの積み重ねなんじゃないかな。
UST配信用マシンは速いに越したことはない。けれども、回線速度や視聴側の環境のバラツキを勘案すれば、いたずらな高画質配信は諸刃の剣でもあるのが現状。となれば、上記のような現場で生きる機動力を持った旧機種も、まだ捨てたもんじゃないと思うのだった。
■カメラ
《DVカメラ》
Victor GR-DF590
以前から手元にあった普及クラスのDVカメラ。光学10倍のF1.2ズームがウリ。16:9出力は可能なんだが、なぜかCam Twistではバックグランドが飛ばせないのが悩み。
Canon IXY DV M3
勝手に師匠と仰ぐヒマナイヌ川井さんもお使いだったDVカメラ。ヤフオクにて8K円でゲット。GR-DF590より1年前のモデルだが、こちらは高級機だったためか性能機能ともワンランク上。DF590もそうだが、ちょっと前のホームビデオカメラはレンズがとかく望遠寄りなので、それをカバーするにはワイドコンバーターが便利。ウチではこれも手持ちのキヤノン製WD-30.5(0.7倍)を使用。どちらのカメラでも使えるのでありがたい。
《Webカム》
Logicool Webcam Pro 9000
2メガピクセルセンサーとカールツァイスレンズが自慢のHD対応高画質Webカム。でもMac対応機じゃないので、USTでは4:3出力なのん(涙)。同社にはMac対応の同等モデルもあるんだけど、パッケージ内容はWindows対応の添付ソフトを省略しただけで、しかも値段は高い(爆)という謎な仕様なので、これはこれでよかったんだよねと自己フォロー。
■マイク
audio-technica バウンダリーマイクロホン AT9921
定番中の定番。バウンダリーマイクとして、卓上等に設置して周辺音を捉えるのに最適。
プラグインパワー式だが、端子からの電源供給ができない場合に備えた電源供給アダプターが添付されているのも親切。
SONY ワイヤレスマイクロホン ECM-AW3
ハンディカム用に発売されているBluetooth接続のマイクロホン。単4電池で駆動できる気軽さと、見通し最大50mまで使える柔軟性が魅力。講演会などで登壇者用のピンマイクとして使用している。インカム機能も持っているため(中継音声には入らない)、USTオペレーターと登壇者の意思疎通にも使えるスグレモノだ。
■オーディオ用キャプチャー&ミキサー
EDIROL USB オーディオキャプチャー UA-4FXCW
これも定番のUSBオーディオキャプチャー。どこでもべた褒めの機材だし、実際優れてるんだけど、正直、PA門外漢には判りにくい部分もある。使い込んでいけばすぐ分かるんだけど。
audio-technica マルチポータブルミキサー AT-PMX5P
AC/DC駆動が可能なコンパクトなマイクミキサー。プラグインパワー式のマイクにも対応しているのがGOOD。オーディオ小僧時代から変わらず、今もオーテカ大好き♪
■WAN/LANまわり
USTもネット配信である以上、アクセス回線は生命線。会場にそれが備わっていれば幸甚だが、そうでない場合への備えあれば憂いなし。
イーモバイル D23HW
USBタイプのデータ通信アダプタ。回線速度は平凡だが、端子を折りたたんでコンパクトに携帯できるのが気に入っている。ただし、本体幅の関係で隣接するUSB端子を「食って」しまうこともあるのが難。
UQ WiMAX UD03SS
同じくUSBタイプのデータ通信アダプタ。スピードは最高だがエリアは限定的。スーパーサブ回線的に使用。
BUFFALO PLCアダプタ PL-UPA-L1/S
上記のようなモバイル回線は、会場の規模や構造によっては使用が難しい場合もある。そんな時に「使えるよ!」と第二の師匠(誰?)から耳にして入手したのが、電灯線を利用してLANを張れるPLCアダプタ。電波状況の良い場所で通信を確保した上で、このアダプタを介して中継場所近くのコンセントをLAN端子として利用するという運用イメージになる。実戦使用はまだだが、自宅でテストした限りではそこそこ使えそうな予感。鳴り物入りで登場したPLCだが、無線LANとの闘いに敗れ、今は取り扱い店舗も減少の一途。これはヤフオクにて格安入手したものだけれど、いつまで入手できるかは未知数。
■ケーブルとか
Sonnet FireWire 400 to 800 Adapter FAD-824
上記の通り、UST配信用PCとして使っているMBPが装備する2基のFireWire端子の内、一方はFW800となっている。DVカメラからの出力は4ピンー6ピンのIEEE1394ケーブルを使っているため、FW400-800変換アダプタを介した接続が必要。より安い製品もあったが、信頼性重視で昔からMac周辺機器で実績あるソネットテクノロジ製を選択。動作バッチリ。
バッファローコクヨサプライ Arvel USB2.0対応 リピーター ケーブル 5.0M AUR09GR
Webカムの設置自由度を上げるために導入したリピーター付きUSB延長ケーブル。信号減衰は防げるものの、リピーター自体が電力を消費するため過信は禁物かも。ウチの環境では動作OK。
■その他
センチュリー USB接続 24bitフルカラー液晶サブモニター plus one 8inch [LCD-8000U]
USB接続で増設できるサブモニターを格安入手。配信やメディア表示のためにもろもろのアプリを立ち上げる関係上、モニタは広いに越したことはないのだが、それ以上に、別立てのモニタをショットとして登録しておけば、表示配信したいデータのウインドウをそのモニタに持っていけばOKというオペレーション上の利点がある。ドタバタしがちな現場では「物理的に分ける」ことによる明快さが、時に大きな武器になる。
エプソンダイレクト Endeavor EB-S7
エプソン直販サイトオリジナルのモバイル液晶プロジェクタ。5万円を切って、なおかつ80インチサイズのスクリーンがオマケに付いてくるという大出血商品(笑)。配信モニタ用の別PCなどと組み合わせ、配信中の番組のタイムラインを現場で共有するために使用。
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……とまぁ、そんな按配のUSTガジェットたち。
今月はすでに3件の頼まれ配信に出撃予定だ。がんばるぞ~♪
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