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人間を越え、覚りに到達する人のブログ

今、実践する『扉を開いて』

中山みきの教えに縁を持つ人に語りたいこと。
「教えの真実とは何か」
それを探し求める生き方は素晴らしいということ。
これが『神一条』の生き方です。
本当の『神一条』には人生における真実の充足があります。
だからこそ、わたしたちのおやさまはそれを私たちに見せてくれたのです。
カタチのない真実を説いてくれたのです。
『扉を開いて』とは肉体を越えた精神の働きを行うことを言います。
”かしもの・かりもの”の教えで明らかなように、この身体は私たちのものではありません。
私たちの真の姿は精神生命体です。
シェイクスピアは『お気に召すまま』で次のように書いています。
「この世はすべて、ひとつの舞台である。
あらゆる男女は役者にほかならない。
彼らには退場と登場があり、
一生のあいだにさまざまな役を演じる。」
人生は演劇のようなものだということです。
仮想空間に遊ぶゲームにも喩えられるでしょう。
仮想空間のアバターはその世界の自分です。
アバターを動かしてミッションを達成したり、コミュニケーションしたりできます。
私たちが現実だと思っているこの世界はまさにこのような仮想的な場所なのです。
仏教では『色即是空・空即是色』と簡潔にまとめられている世界観です。
人類の歴史の中で世界の真実に気がつき、語った人たち。
真実を語る声は多くの人に誤解され、時には非難され、しかし真実であるがゆえに語り継がれてきました。
なぜそうなるか。
それはあまりにもこの世界がリアリティを持って存在しているように感じられるからです。
仮想だと言われると生きていることを否定されたように感じるからです。
真実に気がつかせない仕組みがあるわけです。
わたしたちのおやさまにしても完全なるこの覚りに到達したのは、おふでさきで言えば十七号…最後の章です。
十七号は次の歌から始まります。
「今までは何の道やら知れなんだ
 今日から先は道がわかるで」
救済は心においてあらわれる。
それがこの時期のおやさまに、はっきりと立ち現れてきたのです。
五十年のひながたの最後の五年間は世界中の心の救済について焦点が定められました。

人間の本質が精神生命体であるということは生きるということの本当の意義は肉体の生を越えたところにあります。
例えば、あるスポーツでプロを目指して取り組んできた人がいたとします。
その人はプロ選手としては大成できず、満足いく成績を得られないまま引退を余儀なくされてしまう。
一時は人生の目的を見失ってしまいます。
でもそこから気持ちを切り替えようと、視点を変えます。
自分を活かすために頑張ってきたんだ、と。
それまではスポーツをやっている自分が自分自身だと思ってきたが、それをやっていなくても自分は自分だと。
新しく自分を活かす道はどこにあるのか。
そこでそれまでに学んだ身体のケアや、上達のためのプロセスを人に伝える仕事を始め、軌道に乗っていく…
人生にはこのようなことがあります。
こうした経験は身体の自分を越えていくための大切な経験になっていきます。
紆余曲折に見えますが、これが真実発見のプロセスです。
この人が最初に追っていたのは、この世界でのカタチある何か。
しかし、それを越えた『本質的な何かがある』と感じるようになったわけです。
聖書ではカタチある世界を”地上”、精神世界を”天国”とあらわしています。
「天に宝を積みなさい」
とは精神世界に目覚め、経験を通して目に見えないものを手にしていくことを表現したものであり、これがわたしたちのおやさまの言う『神一条』です。
世界の教えは根の部分ではつながっています。
人間が皆つながっていると考えるとそのような帰結になります。
「世界中、一列はみな兄弟や
他人というはさらに無いぞや」
この歌は真実をわたしたちに知らせてくれているんですね。

さて『扉を開く』ということの具体的な方法のひとつは、先入観を捨てるということです。
振り返ってみると、わたしたちのおやさまは「をびやゆるし」で当時の常識・慣習を打ち破って教えの道を開かれました。
天理教は外からの研究や言及を受け付けなくなって久しいです。
結果、外の世界からの接触はほぼ無くなりました。
ですが過去には本質にせまる様々なアプローチがあったのです。
教団関係者ではない人が書いたものを読むと大いに気づきがあります。

「維新につくした人々」
タイトルの画像はこの本です。
歴史学者 鹿野政直氏による本です。
・吉田松陰
・高杉晋作
・坂本龍馬
・中山みき
・大久保利通
五名を通して明治維新の頃の日本が描かれています。
明治維新という視点からのおやさまに触れることができます。
中山みきという人がどんな人か知らない人にもおすすめです。

以下著者ご本人と思われるサイトで本文が読めます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
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