放送大学授業の「AIシステムと人・社会との関係」を勉強していて、LAWS規制を知りました。
LAWSとはLethal Automonous Weapons Systems; 自立型致死兵器システムで、敵を殺害するAIロボット兵器です。
2019年8月、ジュネーブでLAWS開発禁止に関する国際ルールが提言されました。
現状ではまだ最終攻撃の判断は人間が関与しており、ドローン攻撃でもかなりの心的負荷がありPTSDになります。むしろドローン攻撃の方が、実際戦闘機で攻撃するより罪悪感が強く、PTSDが強いとも言われています。これが完全に機械任せになると、何の遠慮もなく大量殺戮できます。
こんな非人道的な兵器、規制してしかるべきなのですが、相変わらず大国が反対しています。
LAWS規制に対する核国の主張の違い(AIシステムと人・社会との関係 p246)
賛成派…実用化前の禁止条約などの法規制が必要…中国、オーストリア、ブラジル、チリ、パキスタン、イラク、中南米、アフリカなど
中間派…現行の国際人道法などの枠組内で課題を検証し、必要に応じて政治宣言などの形で規制する…ドイツ、フランス、ベルギー、アイルランド、ルクセンブルグ、日本など
反対派…LAWSに特化した新たな規制は不要。現行の国際人道法で規制可能…米国、英国、ロシア、韓国、イスラエル、オーストラリアなど
2018年の日経新聞では、下記のように記載されていました。
米国やロシアなどは原則として規制に反対する。米は「AI兵器は一般市民の殺傷を減らすことができる」と主張。ロシアも「AIのほうが人間より優れた判断が可能」と指摘した。仮に一部の国の主導でAI兵器禁止条約を制定しても、こうした大国が批准しなければ実効性はない。
なんか結局、アメリカやロシアは戦争をなくすことに反対なんだろうな(# ゚Д゚)。