遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

八紘嶺・七面山(駿河・甲斐) 2013-05-25

2013年05月28日 | ・安倍奥

八紘嶺・七面山(はっこうれい 1918m しちめんざん 1982m) 天気:晴れ/雨

 十代の頃に敬慎院に泊まって七面山から八紘嶺まで縦走したんですが、、、何も記憶にございません。どんな尾根道だったのか、10年ぶり(ウソです)に、思い出しに来ました。

 ↓梅ヶ島温泉

 梅ヶ島温泉街から右折して安倍峠へ向かう。右折せずに真っ直ぐ進めば直ぐにトイレと駐車場が有る。安倍峠への道は少し登ると八紘嶺の登山口が有り、さらに15分ほど登ると道の左に駐車スペースが有ってまたまた八紘嶺への登山口が有る。ここに車を置いて登っても良いが、今日はもう5分車を進めて安倍峠入口の駐車場から登る。

 ↓安倍峠入口の登山口

 

 駐車スペースは5~6台。水洗では無いがトイレも有り。水は手洗い用の雨水?のみ。駐車場奥から登山道に入る。まずは急激に登るが、小ピークに登った後は下りになる。コルから左へ巻き道に入ると枝尾根をずんずん下っていく。この下りは帰ってきて最後に登りになるぞ。キツそうだな!!。安倍峠入口から30分で梅ヶ島への分岐が有る。帰りの事を考えると、八紘嶺登山口に車を置いて登ったほうが良いかも知れない。

 ↓安倍峠、梅ヶ島分岐

 

 梅ヶ島・安倍峠の分岐から登りとなる。道脇にシロヤシオが咲いているが花は多くは無い。まだこれからだろうか。尾根に上がると一箇所だけ富士山が望める。朝の光の中、逆光でかすんでいる。

 ↓富士山

 道は尾根を左へ巻いて続く。ザレた斜面やロープの岩場も有る結構ワイルドな登りだ。尾根に戻ると今度は笹にダケカンバの明るい登山道になり、振り返ると安倍川左岸の山が続いている。ところで、富士川側の谷からドカンドカンと大砲の音が聞こえるが、、発破?、まさか雷様??・・

 ↓暑い

 

 今日は朝から良い天気で気温はぐんぐんと上がる。ここで男女2人パーティに追い越された。このパーティも七面山までピストンされましたが、このコースを歩く方は結構いる様ですね。登山口から2時間で八紘嶺の山頂に到着した。山頂からの展望は望めないが、樹間からわずかに南アルプスが覗いている。今日は青空だし、希望峰からの展望が楽しみだ。

 ↓八紘嶺山頂。人は先行する男女2人のパーティ。

 八紘嶺から左は大谷嶺への縦走路。右へ七面山への縦走路へ入る。道は尾根上にはっきりと続いている。少しずつ下って40分で四之池(インクラ跡)が有る。池も無いしインクラの跡も定かでは無い。四之池の新しい標柱が有り、インクラ跡の古い標識は倒れた木にかかっているのみだ。

 ↓四之池(インクラ跡)

 四之池のすぐ先は二重山稜になる。道は左の尾根を進むが、すぐに右の尾根に移る。ここの分岐を見落として道を失ってしまった。先行の2人パーティは二重山稜の鞍部を渡って右の尾根へ移ったが、小生はそのまま進んで二重山稜の出口で登山道に合流した。その先は右手に苔むした倒木が累々と重なる谷を見ながら少し下り、再び登りに移る所でまたまた道をロスト。ここは倒木を越えた所で左へ続く道を見出せずに直進してしまった。先行者が道を探して直ぐに見つける。まぁ、道を失ったのは先行者で私は彼らに着いて行っただけですが(おやおやカメさん、、人のせいにしたらいけませんねぇ)。四之池から登って下り、又登って1時間とチョッとで1964Pの三角点に着いた。

 ↓1964P

 山頂では手前の登りでブチ抜かれた単独者が食事中だ。休憩中のところを追い越した件の男女パーティが直ぐに到着する。小生も少し休憩して出発。すぐに左の樹林を透かして青空をバックにした残雪の聖岳が見える、のだが、樹木が邪魔でよく見えない、のだが、残念ながら、ここで見た聖が今日最高の眺めだった、のだね。

 ↓聖岳

 希望峰からの眺めを期待して先へ進む。道はずっとはっきりしているしテープも沢山ある。すごい勢いで追い越して行ったご年配の単独者が「ライト持ってないけど明るいうちに帰れるかなぁ」と言ってましたが、「そのペースなら余裕ですよ」と返す。が、カメさん、、あんたは大丈夫っすか・・・。

 ↓森

 1964Pからは大した急登も無く、森の尾根道を淡々と歩く。針葉樹の松やにの匂いがそこそこの高度を感じるが、、まぁ、普通の森だなぁ。。が、しかし遠いなぁ。希望峰でギブアップかなぁ、、とチョッと弱気になってくる。希望峰手前で尾根を左に巻いて地図上の尾根のギャップに降りると、少し登ってやっとこさで希望峰に到着した。もぅ、11:45だよ。

 ↓希望峰

 お目当ての展望は、、雲が出てきて聖と白根三山は見えるが赤石は雲の中に入ってしまった。

 ↓知ってる?、知らねぇ、、白根三山

 山頂付近にはヤマイワカガミの群落が有る。白い花が咲いているが、花の数は少ないなぁ。チョッと早いのかな?

 ↓聖岳

 

 なんとか希望峰に12時前に着いたので七面山へ向かいましょう。尾根を下ると広い複雑な地形になり、樹林の斜面を少し登れば七面山の山頂に着く。先着はやっぱり男女2人パーティのみ。樹林に囲まれて展望の無い山頂だ。希望峰に戻って昼にしようかと思ったが、腹が減ったのでここで昼食にする。時間が押しているので休憩は早々に切り上げて帰りましょうか。

 ↓七面山山頂

 13時過ぎに希望峰着。西側の雨畑からガスが上がってきてアルプスは全く見られなくなってしまった。13:10希望峰発。まぁ、陽は長いのでゆっくり行きましょう。尾根道にもガスが掛かって寒くなってきた。14:15に1964P着。もう誰も来ないだろうと思っていたらランナーさんとすれ違う。この方は身延駅-安倍峠-八紘嶺とたどってきたとの事。「疲れるけど楽しい!」とおっしゃって走って行きました。そうっすね、楽しいけど疲れますね!。15時四之池(インクラ跡)着。この先、八紘嶺までは長くて辛い登り。しかもパラパラと雨が降ってきてしまった。本降りでは無いし登り道だしぃ、で、カッパは着ずに頑張る。16時過ぎに八紘嶺山頂に到着。

 ↓雨の八紘嶺山頂

 

 雨は止みそうにないし、下りになったので何年かぶりに雨合羽を出して着る。笹原の稜線では横殴りの雨。これで陽が暮れたらまずいのでチョッと急いで下る。滑りやすい急斜面の下りにそろそろ足も限界に近い。17:20梅ケ島と安倍峠の分岐に到着。さぁてと、、ここから最後の登りが、思った通りの地獄の登りになった。久しぶりに足が痛くて上がらない。。17:45なんとか明るい内に登山口に戻った。

 ↓やっとこさで帰ってきました

 さて、問題の尾根道の記憶だけど、、何も思い出せなかった。まぁ、確かにすごい何かが有る尾根道でもないしぃ、、特に印象に残る景色や花とか大きな木とか、、何も無かったすねぇぇぇ・・・。でも、ここのピストンは掛かった時間以上にきつかったなぁ。。何年かたったら、記憶を思い出しに、、また来ようっと!!。

  TIME

安倍峠入口(6:40)-八紘嶺(8:45)-四之池(9:30)-1964P(10:35)-希望峰(11:55)-(12:20)七面山(12:45)-1964P(14:20)-四之池(15:10)-八紘嶺(16:10)-(17:45)安倍峠入口  130km 2.5h


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