遠州のかめの『山へ行かざぁ』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

天子ヶ岳・長者ヶ岳(天子) 2010-11-06

2010年11月11日 | ・天子・毛無山

天子ヶ岳・長者ヶ岳(てんしがだけ・ちょうじゃがだか 1330m・1336m)天気:晴れ

富士ICから無料になった西富士道路を抜けてR139を進むと、正面左手にとんがった山が見える。それが天子ヶ岳だが、道を進むと山頂部は平らになってさっきとは全く違う山容を見せてくれる。標識でR139を左折して田貫湖に向かえば、北岸の突き当たりに駐車場とトイレが有る。ここからも登れるが、少し(車で1分)引き返して左の林道に入ると直ぐに登山口が有り5~6台駐車できるスペースが有る。朝飯分のコンビニむすびを飲み込んだら出発だ。

↓登山口 左へ1分で田貫湖、右に2分で小田貫湿原の駐車場。


ここから天子ヶ岳手前のコルまでは東海自然歩道で、整備された良い道が続く。左は植林帯、右は雑木だが陽が入らずに空気はひんやりと肌寒い。ひと登りで左から田貫湖北岸からの登山道が合流する。さらに30分ほどでやはり左から田貫湖西岸の休暇村からの登山道を合わせる。ここはベンチが有り、少しだが展望も有る。
緩急おりまぜた登山道は、台風の影響か一箇所だけ不明瞭になるが、道は尾根に沿って登る。やがて道はぶな・かえでの明るい林の中を緩く登る様になる。振り返れば木の間越しに富士山が高い。

↓登山路


今年の紅葉は黄色が多く、紅くなった木がずいぶんと少ない様だ。一眼を抱えた単独のおじさんが「今年は黄色ばっかりだね」と下山して行った。道にはもう涸れた落ち葉が積もっている。今年の紅葉ははずれの様だ。

↓紅いのはこの木くらい。


青空の下、気持ちよい道をゆっくり登れば登山口から2時間ほどで長者ヶ岳の山頂に到着した。空気は涼しいが陽がさせば暖かい。ちょうど良い木漏れ日の下のベンチは特等席だ。

↓長者ヶ岳山頂


山頂の北端からは南アルプスの一部が見えるが、ベンチに座れば正面の富士山がでかい。展望はそれしか利かないが、雑木に囲まれた明るい山頂は良い雰囲気だ。山頂にはご夫婦が昼食の準備中。さらに3組のご夫婦と単独者が登って来た。小生は天子ヶ岳で昼にしよう。

↓山頂から富士山


長者ヶ岳から南への縦走路に入る。明るい林の道は正面から木漏れ日を受けて日づるしい(眩しい→方言)が、足元だけを見て走り抜けてしまうには絶対にもったいないところだ。ゆっくりと最低鞍部に下って行こう。

↓天子ヶ岳への縦走路


コルに降りれば上佐野分岐の標識があり、東海自然歩道は右に下っている。天子ヶ岳へは尾根を進む。急登の区間も有るが長くは無い。山頂直下になると道は水平になる。

↓上佐野分岐


↓やっぱり黄色。


最後にチョット下ると天子ヶ岳山頂の標識が有る。樹林に囲まれて展望は無い。山頂直下が広くなっておりここも展望は無いが、富士見台の標識が有り、少し東に移動すれば富士山が望める。広場の中央には瓔珞つつじ(ようらくつつじ)の由来を書いた看板がつつじの木の根元に立っている。

↓天子ヶ岳山頂


ここの山頂でもご夫婦3組が通過。ご夫婦登山者がやけに多いですね。山頂で昼にするが、長者ヶ岳の方が明るくて良かったなぁとチョット後悔。ゆっくり昼を食べて休憩したら出発。

↓山頂富士見台からの富士山


富士見台の反対側に登山道の続きが付いている。最初は平坦な山頂部を行くが、急な下りになり、下り始めてすぐに芝川への分岐を右に分ける。後は、今朝、車中から見た通りの急激な尾根の下りになる。道脇に数輪のリンドウを見るが気休めにもならんだろう急激な尾根だ。山頂から30分も下れば、林道の終端を右に見て尾根上の広い道を緩く下る。その少し下でさっきの林道が右から合流し、登山路は植林帯の古い林道の様な道を進むが、やがて右の山道へ入る。山道は植林帯を急激に下り、ほどなく白いコンクリート舗装の林道が見に出た。この間、標識類は少ない。

↓尾根上広い登山道          ↓林道に出る


ここに田貫湖へ50分の標識が有り、標識に従って林道を北へ進む。舗装はすぐに途切れてダートの林道になり、少し歩けばパラグライダーの練習場が有る。真ん中で右へ降りる林道を分岐するがまっすぐに進む。やがて舗装の良い道に出たら左に進めば道脇にオートキャンプのサイトが現れ、ほどなく天子の森キャンプ場の管理棟入り口に到着する。昔、家族で来た時はひなびた場末のキャンプ場(ってどんなところだ??)だったが、今は立派なオートキャンプ場になっている。

↓天子の森キャンプ場


天子の森キャンプ場から舗装路を少し進むと、右に田貫湖への遊歩道入り口が有る。少し登れば木製のデッキの様な遊歩道が続いており、田貫湖畔の車路に出た。左に行けばキャンプ場の西端から田貫湖へ入れたのだが、わからずに東へ進んで正門から田貫湖キャンプ場に入った。このキャンプ場は昔、家族で何回か来た事が有る。広い芝のキャンプサイトは車が入らないので子供たちが走り回っても安心だ。キャンプ場のすぐ脇が田貫湖で、湖畔に出れば素晴らしい天気で湖は青く富士山が高い。

↓田貫湖から富士山


キャンプ場の真ん中を突っ切って田貫湖の西岸にでれば、休暇村富士の立派な建物がたっている。そこから整備された遊歩道が続いている。湖畔最奥のダイアモンド富士の撮影ポイントは木のデッキが作られていた。昔は皆泥濘の湖畔に下りて撮影していたところだ。田貫湖畔を3/4周ほど回れば朝の駐車場に戻ってきた。


TIME  カシミール
登山口駐車スペース(8:35)→休暇村分岐(9:30)→(10:35)長者ヶ岳(10:45)→(11:30)天子ヶ岳(12:20)→(13:30)林道分岐(13:40)→天子の森キャンプ場(14:20)→田貫湖→遊歩道→(15:35)登山口


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