遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

経ヶ岳(南信) 2012-05-19

2012年05月24日 | ・経ヶ岳・摺古木山

 経ヶ岳(きょうがたけ 2296m) 天気:晴れ

 今週は以前から登ってみたいなと思っていた経ヶ岳へ行ってきました。以前からと言っても数十年前からなんですが、なぜか突然、「今週行かなくっちゃ」と妙に急かされる様な気がして・・・俺、死ぬのかなぁ・・・

 中央高速の伊那ICを出て右折。信州大学の前を通過してサークルKの交差点を直進する。後は、仲仙寺の標識を見つけて右へ曲がって進む。左前方には大きな独立峰の様な経ヶ岳が見える。どんつきを左折して道が狭くなると右上に羽広の公民館があり、そのすぐ裏にトイレと駐車場が有る。

 ↓駐車場、右の建物がトイレ

 

 駐車場に車を停めて出発する。すぐに階段の上に山門が有るが、標識で右のわき道を進む。橋をくぐった先で本堂の横手に出る。経ヶ岳へは本堂の反対側へ、細い林道の様な右の道に導かれる。

 ↓標識は右へ

 直ぐに左へ道が分岐するが真っ直ぐに進む。右から登ってくる道に合流し、標識で左への道をやり過ごすと、道が細くなって登山道になる。本堂から30分も歩くと第一ピットの標識が有る。ピットってF1のピットインみたいに「ここで燃料補給だぜ」って事かなぁ。うん、ぴっとそうだろう・・・。この先から雑木林の明るい道になるが、道自体はチョット細くなる。

 ↓道はちゃんと有ります

 

 仲仙寺からの道は古いコースのはずだが、登山道は笹やブッシュが茂って煩わしかったりぃ、足元が崩れていて滑りやすいところも有ったりぃ、思いの外、、ワイルドだぜぃ。道は尾根を進んだと思えば斜面を巻いたりしながら、本当に登山道なのかチョット心配になってくる。巻き道から尾根に乗って水平になると、四合目の分岐に飛び出す。ここには右から大泉ダムからの道が上がって来るが、そっちの道の方が整備されている様に見える。

 ↓四合目

 

 四合目からは整備された太い登山道になり、尾根の左を巻いて緩やかに登る。道脇にはシロバナノエンレイソウが咲いていたり、スミレが群生して咲いている。集団登山が有るのだろうか、立ち木には所々に、「ガンバレ」とか「完歩をめざそう」とかの看板が取り付けられている。四合目から30分強で五合目の標識が有り、すぐ上の斜面にはテントが数張り張ってある。多分、集団登山の時に使うトイレでしょう(未確認ですが)。

 ↓五合目兼第3ピット。

 五合目からもしばらく巻き道を進む。今日は良い天気で随分と暑くなってきた。少し進むと尾根にのる。樹林の向こうにピークが見えるが、あれは七合目だろうか。尾根に乗って少し進むと、ここからはチョット急な登りになる。急登の坂の途中の岩に六合目の標識が有る。五合目から30分だが休憩しよう。

 ↓急な登り

 六合目からも急な登りが続く。道脇のカラマツにはサルノオガセがかかっている。右前方には樹林を透かしてピークが2つ見えるが、八合目と九合目だろうか。キツイ登りだが、それでも六合目から25分も登れば七合目のピークに出る。

 ↓七合目

 七合目からは右へ折れて一度小さく下る。コルからは笹原の斜面を中学生の看板に励まされながら登る。「もう少しだガンバレ」とか書いて有るので、中学生登山の目的地は八合目だろうか。登りの最後は回りの樹林が無くなって笹原の八合目ピークに着いた。七合目から45分。結構きつかった。

 ↓八合目手前の急登

 八合目は笹原のピークで素晴らしい展望台だ。振り返れば伊那谷の向こうに南アルプスとその左に八ヶ岳が並んでいる。見事なパノラマ。ここが目的地でも充分ですね。先着されていた先輩のハイカーさんは、ここで昼寝して帰る、とおっしゃっておられました。そりゃ贅沢で良いですよね。

 ↓八合目。右は九合目のピーク。

 チョット休憩したら出発。一旦コルまで少し下って笹原の道を登り返す。右の斜面には残雪が残っているが登山道には無い。左前方には御嶽山が見えてくる。

 ↓御嶽山

 コルからは見晴らしの良い笹原を登る。振り返ればすごいパノラマだ。まぁ、下のパノラマを見てください。

 ↓見晴らしの良い笹原の登り  パノラマ

 斜面を登りきって笹原から樹林に入ると登山道に残雪が有るがほんの数mだ。急な斜面を一登りすれば樹林の中の九合目のピークに立つ。ここには何体かの石仏が置かれている。石仏の前を通って、右下へ樹林の中を下る。

 ↓九合目

 九合目から少し下ってコルにおりるとやっぱり残雪が残っている。が、ここもたいした事は無い。この先にも所々に残雪が残っているが、尾根上からはほとんど消えていて夏道がしっかり出ている。道はずっと樹林の中で展望はきかない。

 ↓残雪のざの字位いは残っていた

 尾根を登ればさらに道の先にピークが2つ見える。まださきかぁ、なかなかシゴいてくれるじゃん。もう一度コルに下って登り返す。

 ↓左の奥が山頂ずら

 九合目の標識に「山頂まで20分」と書いてあったが、あれはウソだな。お~、右手から一箇所だけ北アルプスが見えたぞ。穂高かな。

 ↓穂高

 

 ひぃこら言って登り返したら、後は水平な道になって樹林の中の静かな山頂に到着した。ふ~、なかなかきつかったなぁ。

 ↓山頂

 山頂は樹林に囲まれて、中央アルプスが少し見えるだけ。枝先から雪解けの水滴が時々落ちてくる。登山道の残雪は消えていたが、山頂から先の樹林の斜面は残雪で覆われてる。途中で追い越された単独のおじさんが山頂で昼飯中だった。さぁて、かめは八合目に戻って昼飯にするか。

 ↓八合目のピーク

 八合目に戻ってラーメンの昼飯にする。今日は陽が有れば暖かく、吹いてくる風は涼しくてちょうど良い。ここは絶好の展望ビュッフェかな。チョット羽虫が飛んでいるが、未だ多くは無いのでさほどは気にならない。よぉ喰った、さぁ帰ろう。

 ↓蝶

 帰りは、七合目の登り返しがキツカッタが、その先はさっさか降りるだけ。四合目から先が、やっぱり、格段に道が悪くなる。降りて来て、汗を拭こうとしたら腹に小さな笹ダニが喰いついているぞぉ。おおぉぉもぉそんな季節ですか。去年買ったピンセットがリュックに入っているはずだ。はいってて良かったピンセットとバラクラバですね。

 「いやぁ~、かめさん、今日はさすがに革の登山靴にしたんだけど、山道には残雪が殆ど残っていませんでしたなぁ。そのかわり日除け対策を忘れた様で、直射日光で首筋がバリバリに日焼けしてますよ。風呂に入ったらヒリヒリするでしょう。5月中旬の山の上なんて紫外線MAXで日焼けしないわけが無いのに、いやはや何考えているのか」、、、、うぅっ、こいつ超ムカツクんですけど・・・

  TIME   カシミール

仲仙寺(6:40)→四合目(8:00)→(10:25)八合目(10:40)→(11:40)山頂(11:50)→(12:45)八合目(13:40)→(15:50)仲仙寺

170km 3h15m


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