遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

北横岳(中信) 2019-09-19

2019年09月19日 | ・八ヶ岳

北横岳(きたよこだけ 2480m)天気:晴れ

 今回も前日に八子ヶ峰に登ろうと八子ヶ峰公園に向かうが、すずらん峠を越えたら周りはガスで真っ白でポツリポツリと雨まで降ってきた。公園の駐車場で少し待っていたが天気が回復する様子も無いし、諦めて白樺湖のローソンでビールを買ったら今日の宿泊地の大河原峠に向かう。林道はガスが濃くて恐ろしい運転だったが、大河原峠に着くと、ガスは高くなり雨も降っていない。まだ2時過ぎだがぶらぶらしながらちびりちびり飲んでいたらいつの間にか車内で眠ってしまった。気がついたら回りは夕暮れだし雨も結構降っている。晩飯を作るのは諦めてパンだけ食ったら本格的に寝る。

 ↓前日の大河原峠。天気悪いのにお客多いなぁ。

 明け方はかなり寒かった。周りはガスで真っ白だしまだ雨も降っている。しかし今日は天気が回復するはずだ。陽が上がると雨が止み、ガスも薄くなってきた。チョッと遅くなったが、7時半に出発。前回の山行で自信を失っていたので「天祥寺原からのピストンにしようか」とも思っていたが、やはり大岳まで行かないと悔いが残る。得意の「這ってでも行くぞ」ってぇことで、まずは双子山へ向かう。

 ↓出発。ガスが晴れてきた

 30分も登れば双子山の山頂。ガスはすっかり晴れて雲海の上に中央アルプスや北アルプスが望める。目の前にはこれから行く大岳と北横岳が近くに見える。近くに見えるけど、楽じゃないんだよね・・あの道・・若い頃に1回だけ通ったことがある。その時は大岳をパスした。それがこころに残っているのよ。

 ↓山頂から大岳・北横岳 => 双子山からのパノラマ

 双子山の双子のピークから樹林に入り、どんどん下る、思いの外下る、と、双子池ヒュッテの屋根が見えてくる。

 ↓双子池ヒュッテ。右に雌池、左に雄池。

 

 ↓こっちが雄池。結構大きな池だ。雌池の水はきれいだなぁ => こっちが雌池 

 やっぱり、足というか腰というか下半身というか、どうもきつそうだ。長めに休憩してからのんびり行くしかあるまい。地蔵様の前から2つの池の真ん中の道に入る。とたんにどえりゃ道になる。これだよ、これ。。

 ↓む・

 ↓をを・・

 ↓ややや・・・

 道ははっきりしている。おやっっというところは1・2ヶ所位いだが道の先はすぐわかる。岩に乗ったり降りたりで時間はかかるし疲れるしぃで、そっちのほうがやっかいやなぁ。おっ、抜けた。ここが天狗の露地だ。

 ↓天狗の露地。振り返って =>蓼科山

 ここはなかなか良い休憩地だ。ブッシュをくぐって後ろの岩に登ってみる。ん~、なかなか良い展望台だ。ここでもチョッと長めの休憩。この先も岩岩の尾根が続き、やっと樹林に入っても岩岩の急登り。なかなか大変だよこれは・・

 ↓なかなか、なかなか大変な道

 やっとこさで大岳分岐にたどり着く。ん~きつい登りだったぜ。

 ↓大岳への分岐

 大岳へは左へ一旦少し下ってから樹林を抜けて岩岩道の登りになる、が、いままでよりは格段に歩き易い。分岐から10分も歩けば大岳の山頂だ。山頂には誰もいない。ここは静かで大展望の気持ちよいピークだ。今朝通ってきた双子山が低く見える雲海の隙間からはJAXAのパラボラアンテナがのぞいている。その奥の大きな山は浅間山かな?

 ↓大岳山頂 => 山頂からのパノラマ

 大岳はなかなか良い山頂ですね。ここでのんびりしたいが、まだ今日の行程の半分も来ていないし、この先もキツイはずだ。さぁ出発、ゆっくり行こう。

 ↓眼下に雨池。遠くは金峰山か・・

 大岳分岐に戻ると、北横岳への縦走路はやっぱり岩岩の尾根道。この道、もぉとっくにイヤになっている。

 しばらくは四苦八苦して岩を越えながら進むと道は樹林に入る。樹林の道が登りになると、大きな岩壁が見えてきてその先で短い鎖を乗り越えれば道が水平になり、左手に八ヶ岳、眼下に七ツ池と北横岳ヒュッテが見えてくる。もぉ直ぐ先が北横岳の北峰だ。

 ↓クリックで大きな画像

 やっと着いたぁ、北横岳。さすがに2480mだ、山頂には冷たい風が強く吹いている。寒いのでヤッケを出して着る。八ヶ岳には雲がまとわったらすぐに風に飛ばされていく。アルプスや御岳山は山頂部に雲が張り付いている。

  ↓北横岳北峰

 平日とわいえさすがにここは人が多い。坪庭側から続々と登ってくる。

 ↓南峰と八ヶ岳 =>こちらが南峰山頂 => 山頂からのパノラマ

 

 南峰は目と鼻の先。往復したら北峰の端のベンチで昼飯のパンをかじる。ここまでキツかったので、帰りの時間が心配だ。大河原峠の帰着が遅いと、明るいうちに次の宿泊地に着けないかもしれない。その場合はビールを諦めて早く次の宿泊地に向かうか、明るい内の到着を諦めてビールを買いに走るか。なやむなぁ、、(かめさん、ここで悩むより早く出発したほうが良いかと・・)

 ↓下山ルート

 北峰山頂から標識に導かれて亀甲池への道を下る。山頂の直ぐ下で樹林に入ると、よく整備された道は急斜面をジグザグに下っていく。苔むした森の道が緩やかになると亀甲池の畔に飛び出す。山頂から1時間余り。こちらから登ればずっと楽に登れそうだ。あっ、楽するんならロープウェイで来れば良いんだ。。

 ↓亀甲池 =>大きな画像

 亀甲池から天祥寺原へ向かう。この道が笹原の明るい道ですこぶる気持ちが良い。緩い下り20分で天祥寺原に到着。今日は、地面はぬかるんでいるが沼にはなっていなかった。ここまで来ればあと少し、のはずだが、最後の緩い登りは思いのほかこたえる。しかし、早く着ければビールを買いにいける。。私はがんばった。。

 ↓天祥寺原上部 =>大きな画像

 今日の調子では大河原峠に何時に着けるか心配だったが、思ったよりも早く帰着できた。これならビールを買いにいける。さぁ、さっさと片付けたら白樺湖のローソンでビール買って、次の宿泊地の麦草峠へ向かおう。

  TIME  カシミール

大河原峠(7:25)-(8:30)双子池(8:45)-(11:00)大岳(11:15)-(12:30)北横岳(13:00)-亀甲池(14:05)-(15:20)大河原峠


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