遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

縞枯山・北横岳(中信) 2019-09-20

2019年09月20日 | ・八ヶ岳

縞枯山・北横岳(しまがれやま 2403m・きたよこだけ 2480m)天気:晴れ

 前日は17時をだいぶ回ってから麦草峠に到着。少しのんびりしていたら、あっという間に日没だ。それでもカップ麺にからあげクンという豪華な夕飯ができた。ここのトイレは大河原峠と同じ再生水の水洗トイレで臭いも無くて快適。さらに夜は明かりが付き、なんと便座が暖かい。水場が無いのだけが残念。麦草峠は一昨日の大河原峠よりも標高が高いので、明け方は寒いだろうと覚悟していたが、それほどでもなかった。今日は朝から良い天気だが、雲がチョッと焼けているか。明るくなったら6:30に出発。駐車場の端から木道を進めば5分で麦草ヒュッテの前にでる。国道を渡って「佐久穂町」の標識から山道に入るとすぐに茶水の池(ちゃすいのいけ)が有る。

 ↓茶水の池

 

 ここで道は分岐する。右は雨池、左は大石峠から茶臼山・縞枯山や五辻へ。まずは左へ茶臼山に向かう。どっちから帰ってくるかはこの時点ではまだ決めていなかった。道は森の中の木道が続くが、じきに木道はなくなって大きな岩と土の道になり、15分で峠とは思えない大石峠に着き、五辻への道を左へ分ける。茶臼山へは岩・コケ・森の登りになり、それでも急な道ではなく、20分ほどで森を抜けて中木場という小さなピークに立つ。ここで今日最初の展望が開け、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスまで綺麗に見える。

 ↓中木場。茶臼山と縞枯山 => ここからの展望

 一旦森の中まで下り、茶臼山へ向けて、たいしたこたぁない位いの少し急な道を上る。最後、涸れた沢の底のような掘れてガレた道を登れば、森の中で展望も無い茶臼山の山頂に到着。山頂からは「展望台」の標識に従って左へ森の中を進めば5分程で南側が開けた場所に出る。ここは大展望の展望台だ。すごい。八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、御岳山、北アルプス、ずら~っと並んでいる。

 ↓茶臼山展望台 => パノラマ 分割=>   

 良い天気。雲海が素晴らしい。風は強く冷たいが、昨日ほどではない。ヤッケを出して景色を見ながら座って休憩する。ここでず~ッと景色を眺めてて昼飯食ったら帰る、ってぇのも悪くないなぁ、と思うが、そうも行くまい。たっぷり休憩したら、さぁて、次へ行くか。

 ↓茶臼山山頂。

 茶臼山の山頂に戻って縞枯山へ向かう。まずはコケた森の中の、ガレた涸れ沢状の歩きにくい道を下る。10分も下れば道が水平になる。このあたりは、枯れた木と若いコメツガが密に茂っている。ここは縞枯れの真っ只中かな。少し先にまたまた五辻への分岐が有る。

 ↓縞枯真最中。

 そこからまたガラガラの道を20分ほど登り返すと、縞枯山展望台への分岐が有る。今度は、分岐から右へ入り、森を抜けて大岩を越えれば、またまた大展望が広がる。越えてきた茶臼山がもぉ下に見える。北側はチョッと雲が多くなってきたかな。

 ↓八ヶ岳と茶臼山 => 大きな画像

 またまた一服したら分岐に戻り、またまた岩岩の道と思いきや、直ぐに土の道になり、背の低いシラビソ・コメツガの森の尾根道になる。前に北横岳、後ろに南八ヶ岳をみながらルンルン気分の尾根道も、尾根のどんづまりに縞枯山の山頂が有る。この山頂も森の中で展望も無い。

 ↓こんな気持ちの良い道。すぐ先が縞枯山山頂。

 縞枯山から道は急激に下る。これが、雨が降れば沢になるだろう急斜面の石畳が一直線に下っていて、チョッと足元が危うい。と思ったら20分足らずで雨池峠に到着。ここから左へ行けばロープウェイ=観光地だ。

 ↓雨池峠

 左へ向かう。こちらの道は気持ちの良い笹原で緩く下っていくとすぐに木道になり、笹の原がどんどん広くなっていく。やがて大きな三角屋根の縞枯山荘が見えてくる。

 ↓ みんな知ってる縞枯山荘 => 大きな画像

 

 縞枯山荘からは5~6分で坪庭遊歩道の出口がある。ここが北横岳への分岐で、真っ直ぐ行けばロープウェイ、右に行けば坪庭の遊歩道を経て北横岳へ。右へ急な階段を登れば坪庭の上に出る。坪庭は広い溶岩台地。

 ↓坪庭は広い溶岩台地(言ったか)。

 遊歩道を10分ほどで北横岳への登山道の分岐が有る。分岐から右へ、溶岩台地を一度下って樹林に入ると、その先で登山道は急斜面を斜めに登っていく。途中で樹間から坪庭が見下ろせる場所がある。よい景色なので一服。だんだん足がきつくなってくる。三ッ峰への道を右から合わせると、登りも緩くなり、少し先で北横岳ヒュッテが現れた。大きくて立派な山小屋だが臨時休業の札がかかっている。宿泊予約の無い日は閉まっているようだ。

 ↓北横岳ヒュッテ。

 

  ヒュッテの裏から樹林の中の登りになる。最後の登りは一直線で急登になる。キツイが15分も登れば樹林が切れて、そのすぐ先が北横岳南峰の山頂だ。今日は昨日ほど風がなく、昨日ほどの寒さも感じない。しかし、雲がチョッと多くなってきているようだ。

 ↓今日の南峰山頂。 => 南八ヶ岳の展望

 南峰到着が11:15。今日は余裕の計画のはずなのだが、思いのほか足がきつくて予想以上に時間がかかってしまった。帰りは雨池はあきらめて五辻から戻ろう。七ッ池は寄っていきたいので、急いで北峰を往復したらそそくさと下山しよう。

 ↓今日の北峰

 北横ヒュッテの横から七ツ池への道を降りる。5分も進めば七つ池の畔に出る。いくつか池が有るようだが、道が続いているのは最初の2つだけのようだ。こんな山頂直下によくもこんなに大きな池が有るもんだ。

 ↓七ツ池その1 => その2はわりと大きな池だ

 

 坪庭まで下りたら遊歩道を(右に行きたくなるところだが)左へ順路どうりにロープウェイ駅に向かう(結局こっちのほうが近いようだ)。ロープウェイ駅のすぐ手前に五辻への道の分岐が有る。ここに大きな木のデッキが有り、沢山の人が座っている。空いているところに座って休憩しようかと思ったら、全員が1つパーティの人のようで、輪になって今日の山行の反省会をやっているようだ。なので、デッキの外の道端に座って休憩する。沢山の人が参加するパーティだと、それぞれ山の楽しみ方が違うようで、どうも、チョッと荒れ気味のようで、、大変っすね。私は一人だから気楽で良いっすよ・・。反省会は続く、、どうも居ずらいので五辻へ出発しましょう。

 ↓ロープウェイ駅手前。左、五辻へ。

 ↓五辻コース入口

 五辻への道は山の南斜面を巻く道なので、思ったとおり、陽あたりが良い笹原の気持ちよい道が続いている。南側の展望が開け、中央アルプスから乗鞍岳、手前には車山のレーダードームが下に見える。足元はずっと木道が続いており、樹林に入るとチョッとだけ途切れるが、森林浴展望台まで続いている。

 ↓森林浴展望台。展望自体はまぁまぁかなぁ。

 この先も木道は続くが、八ヶ岳と南アルプスが見える開けた笹原でやっと終わる。ここの少し先で五辻の標識を見つける。左へ主稜線への道を分ける三叉路だが、地名は五辻。五辻の東屋で休憩するつもりだったのだが、何も無い。倒壊したかと諦めて先に進むと、5分ほど先に立派な東屋が建っていた。

 ↓五辻手前。

 

 東屋の周りにはトリカブトがたくさん咲いている。チョット疲れてしまったので長めの休憩。ここは人が通らないし、静かで良いですね。

 ↓五辻の休憩舎

 このあたりからガラガラの河原のような道を少し進むと、北八ヶ岳っぽい森に入り、少し足元が悪い部分もあるが、ほどなく苔生した北ヤツの森の道になる。近いと思っていたが結構歩いてやっと出逢の辻。まだかまだかと歩いていると、実際よりも時間がかかったように思えるし、実際よりもっと疲れる。

 ↓出逢の辻。

 ここでもまたまた長めの休憩。大石峠までは最後の登り。緩いし近いはずだからがんばりましょ。ここから左へ森の中を緩く登っていく。道は今までより細くなりチョット分かりにくい部分も有るが、15分ほどでオトギリ平の看板がある。ここを右に行けばR299に出て駐車場へ行かれるようだが、自分は真っ直ぐ大石峠へ向かう。と、この先で大きな笹原の草原に出る。左を見れば茶臼山が蓼科山のようにそびえている。これは良い草原だ、正にミニ大祥寺原ですね。

 ↓ミニ大祥寺原

 

 草原が終わると樹林に入ってすぐが大石峠だ。ここからは緩い下りで、木道が出てくると茶水の池に戻ってきた。雨池からの道が左から合流する。こっちもいつか行ってみたいが、次は麦草峠から南下するべし、、来年かな。。

 ↓麦草峠の駐車場に帰ってきた。さぁて今日中に家に帰るぞ、それもキツイな、っと。

 

 今日は時間も掛かったし、だいぶ疲れてしまった。自分の劣化が進んでいる・。ちゃんと鍛えないと続きは行けないぞ、と思います。

 TIME  カシミール

麦草峠(6:30)-茶臼山-(7:55)茶臼山展望台(8:10)-(8:45)縞枯山展望台(8:55)-縞枯山-雨池峠(9:45)-坪庭南口(10:00)-(11:15)北横岳(11:45)-七ツ池(12:05)-ロープウェイ駅前・五辻分岐(13:00)-五辻東屋(13:50)-出合いの辻(14:15)-大石峠-(15:05)麦草峠  麦草峠:トイレ有り、水は手洗いのみ


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