遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

富士山(駿河) 2012-08-24

2012年08月26日 | ・富士山・愛鷹山

富士山(ふじさん 3775m) 天気:晴れ

 今日は次女のリクエストで富士山を目指す。5時過ぎに富士宮の登山口に向かうが、駐車場はすでに満杯。戻って路上駐車しろといわれるが、2km下まで戻されてしまった。往復でプラス4kmの歩きはチョッとキツイな。

  ↓丁度2km標識の手前に路上駐車

 後から後から車が下りてきて路上駐車の列がどんどん延びていく。帰りに見たら2.8km地点まで車があった。登山者は景色を眺めながら思い思いに車道を歩いて登っていく。道路脇から朝の影富士が見える。

 ↓影富士

 45分ほど歩いて富士宮口の五合目に到着した。一服したら山頂目指して6:45に出発する。山頂着予定は13:30かな。はたして明るいうちに帰って来られるだろうか?

 ↓富士宮口五合目から。

 20分も登れば六合目の雲海荘だ。今日は素晴らしい天気で、太陽がまぶしい。予定通りに進めば、帰りは宝永山経由でここに戻ってくるつもりだ。山頂に着いてからの話だけどね。

 ↓眼下に駐車場。あれっ、1ヶ所空いてるじゃん。あそこに停めたい、、手遅れだな。

 陽が高くなると、雲が湧き出した。。吹き上がる風はチョッと生暖かい風もあるが、積乱雲は登っていない。下からドーン・ドーンと大きな音が聞こえてくるが、あれは演習場の大砲の音かぃ?。足元は溶岩の岩と小石のザレた道で歩きにくい。降りてくる人が砂埃を舞い上げるのでタオルを顔に巻く。息苦しい。

 ↓人出は、渋滞するほどでもない。

 八合目着は10:20。やっと半分かな。富士山の登山は花も無いし景色も変わらないし、確かに登山としては面白くない。富士山に登ったというステータスが重要なんだな。なんとしても山頂に立つぞ。さぁ、出発だ。

 ↓富士さんた

 九合目の下で降りてくるサンタとすれ違う。あのっ、季節がっ、そのっ、違うかと・・・。次の山小屋が見えているんだけど、なかなか近づかない。サンタさん、どこでもドアを出して下さいませんか・・・。そういえば、ここまで高山病の症状が出ていない。水をこまめに飲んでいるのと、その都度水に入れている「濃縮酸素水」ってぇのが効いてるのかもしれない。水は飲んでいるのだが、乾燥がひどくて声がかすんでしまう。

 ↓兄ちゃん、ブルが来とるでー。。結末はCMの後で・・・(近くのお兄さんが起こしてくれました)

 九号五勺から最後の登り。最後の区間は溶岩の岩がちの急な登りになる。山頂の鳥居が見えているんだが、なかなか近づかない。足もキツイし息もキツイ。立ち止まるとクラッと来て呼吸が乱れる。この区間はマジでキツイしほぼ1時間かかった。

 ↓九号五勺の小屋から。

 やっとこさで富士宮口の山頂に到着。ひっきりなしに登山者が到着する。団体ツアーさんも多い様で、靴に何か付けている人が列になって歩いて来た。若いイケメンのリーダーが点呼している。ツアーで歩くのもいやだが、ツアーのリーダーも大変そうだ。

 ↓富士宮山頂の浅間大社

 

 一服したらお参りして剣が峰に向かう。次女はもうクタクタの様だが高山病にはなっていない様だ。ここであきらめたら降りてから後悔するだろう。1時間かかっても登ろう。

 ↓剣が峰

 馬の背はザレた急斜面で非常に歩きにくい。先に剣が峰に登って待っているのだが、次女が登ってこない。前日まともに寝ていない彼女は、寝不足と疲れと紫外線でグロッキーの様だ。途中の道端で座ったまま寝ていた。団体ツアーの山頂写真待ち行列が終了したらおこしましょう。

 ↓富士山山頂 14:30

 剣が峰の往復で本当に1時間かかってしまった。帰りは急で岩がちな富士宮ルートよりも御殿場ルートの方が歩き易いだろうと、予定通り御殿場ルートから宝永山経由で富士宮口六合目に戻ることにする。

 ↓御殿場ルートの下山口

 御殿場ルートは人出が少なく、自分のペースで歩く事ができる。また、山頂直下は富士宮ルートの様な溶岩の急登でもないので、やはり歩き易いんじゃないかな。しかし永遠に続くかと思われるジグザグの道は、登りにとると心が折れてしまいそうだ。すれ違った登山者は、「御殿場口から9時間かかっている」とおっしゃておられた。9時間、、キツイっすよね。

 ↓御殿場ルートは登山者もまばら

 八合目の下で外人のパーティとすれ違う。一番体格の良い黒人さんが一番ヘバッテいる様だ。「がんばって」と言ったら「アリガトウ」と言っていたが、山頂まで行けただろうか。

 ↓宝永山

 次女のペースが随分落ちたと思ったら足の豆を潰した様だ。七合目の山小屋の前で絆創膏を貼る。富士山なら陽が暮れても歩けるから、ゆっくり下りましょう。小屋から夕暮れの影富士が見える。

 ↓影富士

 分岐点から標識に従って宝永山へ向かう。しかし、もう陽が落ちてしまうので、宝永山頂には寄らず、火口へ降りよう。ここでヘッドランプをリュックから取り出して準備しておく。カップルの登山者が追い越してどんどん下って行った。もう他の登山者はいないだろう。

 ↓宝永山の手前

 火口壁の下りで陽が暮れてしまった。足元の悪い火口壁の下りは、暗くなると余計に時間がかかる。1時間近くかかって火口の底まで下った。尾根まで少し上り返せば六合目の雲海荘の明かりが見えた。そこから飛び飛びで登山者のヘッドランプの明かりが上へのびているのが見える。巻き道を雲海荘に戻れば、登る人、下る人のヘッドランプの明かりがすれ違っている。

 ↓真っ暗になってしまった

 結局、五合目に下りついた時には午後8時を回っていた。次女に「ここで待っているか」と聞いたが、車まで一緒に歩くという。まぁ、そう言うと思っていたけどね。次女はもう普通に歩けない状態だが、気力だけで付いて来ている。根性だけは認めてあげるが、もう少し体力を付けてから来ようね。

 TIME (時間は全く参考になりませんのでご注意を)

路上駐車場所(5:45)→富士宮五合目(6:40)→(13:20)富士宮山頂(13:50)→剣が峰→御殿場下山口(15:00)→富士宮五合目(20:20)→(21:00)路上駐車場所


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